浮腫が起こるメカニズム
血管内圧の上昇: 体の中には、血管と呼ばれる細い管が走っています。血液はこの血管の中を流れて体中に栄養や酸素を運んでいます。しかし、血管の中の圧力が高くなると、血液中の水分が血管の外に出てしまい、組織がむくんでしまうことがあります。この圧力が高くなる原因は、例えば、高血圧や心臓の問題などが考えられます。
低蛋白血症による血漿膠質浸透圧低下: 血液には、たんぱく質という栄養素が含まれています。このたんぱく質が少ないと、血液の中の水分が増えてしまいます。その結果、血液が血管の外に出やすくなり、組織がむくんでしまうことがあります。たんぱく質が不足する原因は、栄養不良や体の病気などが考えられます。
ナトリウムの貯留: 食事などで取る塩分は、体の中でナトリウムという成分に分解されます。体の中に余分なナトリウムがたまると、水分も一緒にたまりやすくなります。すると、組織がむくんでしまうことがあります。ナトリウムがたまる原因は、塩分を多く含む食事や体の問題などが考えられます。
リンパ管障害: リンパ管とは、体の中を流れるリンパ液を運ぶ管のことです。このリンパ管に問題があると、リンパ液が体の中にたまりやすくなります。すると、組織がむくんでしまうことがあります。リンパ管に問題が起こる原因は、怪我や病気などが考えられます。
これらの原因が重なって、体の組織がむくんでしまうことがあります。