富士登山を経て
今年のビックイベントが終わり気が抜けていたところ急な誘いを受けた。
「五の池小屋行かない?」
写真を見せられ、その美しい景色に心奪われた。
「行きたい! 行きます!」
富士山は修行の山なのか?という思いをしたので、今後は自分の体力に見合った山へ登ろうと、トレーニングもできることならしたくないし。そんな考えでいた矢先、素敵な場所につられ即返事をしたものの、調べてみると場所は『御嶽山』だった。2014年に噴火し多くの登山者が犠牲となった山だ。
私の住んでいる岡山県からは車で約7時間。山小屋泊となると重い荷物と一緒に山へ登ることになる。また入山規制は緩和されたものの、ヘルメットの着用が呼びかけられていた。大変な登山になりそうな予感に不安と期待のなかヘルメットを購入しトレーニングに励んだ。
10月8日から二泊三日の計画は予想外の雪。なぜがこの三日間のみ悪天候。一日目のグランピング施設の宿泊はキャンセルできないので、山の天気はギリギリまで様子をみることにし気持ちを切り替え他のプランも検討しつつ楽しむことにした。
爆睡し目覚めても雨。本日宿泊予定だった山小屋は雪が積もっていると早々に情報あり、残念ながらキャンセル。では今日はなにする? せっかくなんでおんたけロープウェイで空中散歩してみない?
前日の雪と本日の雨でさすがに登山者には会わず。それでもロープウェイ山頂カフェでコーヒーを飲みながらプロジェクションマッピングで御嶽山の春夏秋冬を鑑賞することができ満足した。来年にまたお邪魔しようと決心し下山。山小屋宿泊がなくなった今夜の宿はどうするか明日の天気予報とにらめっこ。岡山県に帰る方向で立ち寄れる山はないかと。「三重県の御在所岳へ行こう!」
急遽決めて登った山は雨でなかなかハードだったけど、見所いっぱいで楽しめた。この旅で登るはずだった『御嶽山』には登れず、二日間とも良い宿でしっかり睡眠がとれていることもあり、元気が有り余っていた。おかげで絶対登ることのない雨の日にハイテンションで登頂するという、富士山に次ぐ貴重な経験となった。