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上村雄の掌編小説

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2分で読めるショートストーリー
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【#2000字のドラマ】 プン太郎な私の事情

 窓際にしたことを後悔した。考えてみれば夜に走るので景色は関係ない。カーテンをそっと開け…

上村 雄
3年前
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【掌編小説】 眠れない夜に

「別れるくらいなら殺した方が良かった」   ローカルニュースでひっそり報じられた加害者の…

上村 雄
3年前
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『断捨離』掌編小説

もしもし? やっと捕まえた。今チョットいい? お母さん離婚するから。 え? だからリコン…

上村 雄
4年前
78

『プレゼント』掌編小説

◆◆◆ マイハニー ◆◆◆  ワンナイトラブだった。正確には未遂だった。妻が里帰り中の同…

上村 雄
5年前
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『プレゼント』掌編小説

◆◆◆ マイダーリン ◆◆◆  それは紛れもなく『プレゼント』だった。  開けられること…

上村 雄
5年前
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『かすみ草』 掌編小説

 私の彼はとてもモテる人だった。  細身で高身長、甘いマスク。滑舌が良く、響く声は優しい…

上村 雄
5年前
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『あわよくば症候群』 掌編小説

 三十代はおじさんおばさん。  ましてや子供を前にして自分の事を『お姉さん』なんて言えない。 「私たち、三十五にしては若いよね?」  ううん、年相応。四捨五入したら四十だよ。 「全然変わってない!」  うーん、身体は変わっている。『化粧』と言うだけのことはあり、みんな顔は化けている。残念ながらボディーはごまかせていない。  久々に会う同級生の会話。  愛想笑いに限界を感じ、一次会で退散しようとしていた私の目の前に現れたのは元彼らしい。いや、元々彼? 元々元彼? まぁいいや。『