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【SMASH The PAINTレビュー⑪】Aimless Storyは1歩引いて全体を見てくれる静凛の包み込む愛を感じる

11曲目は静凛のAimless Story。某最後の幻想風の打ち込みから始まるこの曲は、静凛を的確に表現し、そして曲としての完成度が素晴らしく高い1曲。

高頻度長時間ゲーム配信が多いしずりんだからこその「夜が明けるまで、日が落ちてくまで、語らい歩き続けた世界が」が「星の数ほど時を刻んで」きたStoryとして紡がれる。そしてそれは決して皆を引っ張るわけでもなく、かと言って突き放すわけでもなく、「私は私のペースで1歩ずつ刻んでいくからみんなもみんなのペースで自分のStoryを紡ぎ続けて。そしてらいつか私と交差する時もあるから、その時は一緒に行こう」というまさに、にじさんじのお姉さん的存在のしずりんだからこその懐の大きさ、愛の大きさを感じます。

kzさんが作るこの壮大な曲がどこかRPGのEDっぽくて、しずりんにぴったりだなって思うんですが、どうですかね。黒バックで白字のエンドロール流れてそうなんですよ、分かります?

冒頭の歌詞も深夜の声劇をなぞっているし、一体kzさんはどれほどしずりんのことを知ってくださっているのでしょうか。そして個人的にこの曲の歌詞で一番好きな部分はここです。

―同じ昨日から 違う時を重ねてても
 歩くスピードも 揃わなくたってそれでいい
 どこまでも 駆けていく
 その背中 ゆっくりと眺めよう
 いつだって そばにいる
 君の声と歩くから―

これってJK組の配信で度々語られているのですが、JK組の3人って同じ1期生なのに方向性がまるで違くて、共通の話題でコラボすることってほとんどないんですよね。でもだからといって仲が悪いわけでもなくて、むしろめっちゃ仲良くて、「向いている方向が同じだから道が違くてもいつか交わるから、それがJK組」的なことも言っていたような気がします。道はいつか交わるから、というのはこのように聞いていたのですが、「どこまでも駆けていく その背中ゆっくりと眺めよう」の部分が突っ走るJK組の二人をしずりんが優しく後ろから見守っているように感じるんですよ。いやー母性?姉性?微笑ましく二人を見ているしずりんが浮かんできます。

自由気ままに歩いている目の前に、差し伸べられた2本の手
彼女はその手をとってAimless Storyを紡いでいく。


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