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Photo by
noouchi
本でできている
小学校の図書館は、宝箱だった。
すごく分厚い昆虫図鑑に夢中になった。黒く光るオオクワガタ。とにかくデカイガのアトラスガ。虹色のタマムシ。本物はまだ見たことなかったけど、毎日見ることができた。
次は、昔話が大好きになった。すべての都道府県の昔話を読破した。
夜中まで蛍光灯をつけて、西遊記を読み耽り、夜ふかしをして、大人の気分を味わった。
中学になると、近所の空き地は書店になった。立ち読みというルール違反の技を覚えた。少年ジャンプは、もちろん定番だ。この頃は漫画にのめり込んでいった。
高校は電車通学になった。駅ビルに書店があって、電車を待つ短い時間を毎日過ごした。司馬遼太郎の歴史物に夢中になった。
大学も社会人も本がそばにないと、落ち着かない。そんな身体になってしまった。どんな本でも構わない。とにかく何か読みたいのだ。
ぼくは、本でできている。
これからのぼくも、本でできていく。