代表になった日
朝起きて、家を出る支度をしていると、大阪支部の代表から一件のLINE通知が届いた。
「今日は楽しんでね!きっと忘れられない日になるから」
なんだかドキッとした。
5月31日。TABIPPO2020名古屋支部キックオフの日。
本来であれば、キックオフ以前に今年のスタッフと顔合わせをして、ある程度の関係性を築いてからキックオフという日を迎えるのであろう。
でも、今回は少し事情が違った。
キックオフ2週間前に急遽代表に就任したことで、スタッフとは一度も会うことができないまま、キックオフ当日を迎えた。
私生活が忙しかったこともあり、当日を迎えるまでに完璧な準備をすることができなかった。
副代表が正式に決まったのもキックオフ二日前だった。
キックオフ会場に到着し、残りの準備をつめる。
開始時間が近づくにつれて、一人、また一人とはじめて会うスタッフたちが会場に到着する。
鼓動がどんどんはやくなっていって自分が緊張しているのが分かった。
開始時間になっていよいよキックオフ。
「はじめまして、今年のTABIPPO名古屋支部の代表の山下 陽です!
みんなよろしくね!」
自己紹介から始まったキックオフはあっという間に予定していた2時間を過ぎ、次の飲み会会場へ。
最初は硬かったスタッフみんなの表情も時間がたつにつれて、少しづつ柔らかくなっていくのが分かった。
飲み会が終わる頃にはみんなすっかり打ち解けて、一気に距離が縮まっていた。
TABIPPO特有のちょっと変わった一本締めで、記念すべき名古屋支部キックオフは幕を閉じた。
「とりあえず、無事に終わってホッとした。いい子たちばっかりでこれからの活動がすごく楽しみ!」というのが率直な感想。
みんなの目に俺はどう映ってたんだろう。
これから始まる活動に対してワクワクさせることはできたのかな?
「愛されたければ、愛しなさい。」
前任の代表がよく言ってた気がする。
やっと会えた今年のスタッフのみんな、
たぶんみんなも不安いっぱいであのキックオフ会場にきたと思う。
これから先も大変なことがきっとたくさん待ち受けている。
だからこそ、お互いがお互いのことを想い合って、助け合って、寄り添い合って、困難もみんなで乗り越えていけるような、そんな愛に溢れたチームになろう。きっとできる。
飲み会会場でみんなが楽しそうにしてる姿をみたら、絶対に良いチームになれるって確信した。
今年もTABIPPOスタッフをやろうと思ったのは去年の活動をやりきれなかったからじゃない。
後悔があるわけじゃないし、誰かに流されて決めたわけでもない。
ただ漠然ともっと良いチームを作りたいと思ったし、作れる気がした。
一年前と同じようにいよいよ今年も活動が始まる。
去年と違うことといえば自分が組織の代表である、ということ。
今年の名古屋支部がどんな結末を迎えようとも、最終的な責任はすべて自分にある。
うまくいかなかった未来を想像すると、少し怖くなったりもする。
代表として、スタッフみんなの大事な時間を預かる責任がある。
「組織はリーダー以上の力量にはならない。」
スタッフみんなの未来が明るくなるようにこの1年死ぬ気でがんばる。
だからどうか、信じてついてきて欲しい。
一人で早く行きたいわけじゃなくて、みんなで遠くに行きたい。
手を取り合ってみんなで。
ところで、僕が代表になった日っていつだろう
「代表やります!」って会社の社員に連絡したとき?
会社とインターン契約を結んだとき?
Twitterでみんなに報告したとき?
支えてくれるスタッフがいてはじめて代表になる。
だから、きっと5月31日。
スタッフみんなの前で「はじめまして!」と自己紹介したあの日。
あの日こそ、僕が代表になった日だ。
どうやらあいつが言ってた通り、忘れられない日になりそう。
やっと代表になれた。さあ、ここから。
TABIPPO2020名古屋、開幕です。
TABIPPO2020名古屋支部代表 山下 陽
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