空を飛ぶという事を知る。パート2

前回の続き

 手荷物検査の関門を勇気を振り絞り疲れ切った小学生低学年の私は、その先のそれまでの雰囲気と変わる、割と殺伐とした雰囲気に飲まれていました。

手荷物検査の前までは、基本静かではあったけれど、飲食する場所があったり、お土産屋さんがあったりと賑やかであった。

しかし今、目の前に広がる景色は、広い空間に沢山の椅子があり皆静かりフライトの時を待っている。

その雰囲気が初めての飛行機に更に緊張感を上乗せしてくるのである。

 『お子様ランチ』が持っていた緊張感だとすると、あとから持ってくる『玩具』が上乗せ分だと思ってくれて良い。
正に、ガクブル状態である。

搭乗時間が迫ると、あの飛行機と空港を結ぶ廊下が、もうドキドキである。今では、あの廊下はドキドキワクワクになりましたが、もうドキドキだけであった。

飛行機に乗り込むと、キャビンアテンダントの綺麗なお姉さんが、全快の笑顔で迎えてくれた。

アニメのクレヨンしんちゃんは、あの歳で美しいお姉さんにニヤニヤしているのを、幼稚園がそんなこと無いだろ!と思って見ていたが、振り返ってみると自分も正にそんな感じだったと思い返す(笑)

もちろん、あそこまであからさまに態度に出していないが、小学生低学年なりに照れていたのを思い出しました(笑)

シートベルトを締めて、やはりただならぬ雰囲気な室内。飛行機のもしもの時の対応の仕方を、キャビンアテンダントのお姉さんが実演してくれるのだが、今まで公共の交通機関を利用した際に、この様な対応マニュアルを見たことがなかったので、更に緊張感が高まってしまうのも理解してもらえると思う。

小学生の時の思い出と急に聞かれた時に、大半の人がどの位語れるのだろうか?

私の場合、大分忘れてしまっている事が多いのだけれど、数少ない残っている記憶の中の一つが、初めての離陸と着陸は外せない思い出であると思う。

所謂、身体にかかる『G』である。

離陸の時のシートに押し付けられる感じは、もちろん、初体験だったのでたいそう驚いたのを記憶しています(笑)

飛行機の高度も安定し、シートベルトの着用サインが切れたてから、キャビンアテンダントのお姉さん達が忙しそうに仕事を始めた。

飲み物や食べ物のサービスに感動していた所、子供には飛行機のフィギュアの玩具までプレゼントしてくれた!!(今でもそんなサービスあるのかな?)

ここまでされたら、記憶に深く刻まれるモノです。

これが、パッと思い出してみた私の

空を飛ぶという事を知った時の思い出話でした。

しかし、自分の意思で旅行に行きたい!!と思う様になるのは、まだまだ先の話で(笑)

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