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CoinlistでIEOしたQredoについて

こんにちは、you425です。

今回は、先日CoinlistでIEOしたQredoについて書きたいと思います。
買えなかったけどね!!

よくわからずとりあえず購入した、という方もいらっしゃると思いますし、プロジェクト的には結構面白いのでよくわかってない方はぜひお読みください。

※画像はLitepaperより引用させていただいてます。


1,Qredoは何を解決しようとしているのか?

早速の本題です。

仮想通貨を始めるうえで最も警戒するべきことは何か?
そう、ウォレットのハッキングです。

とはいっても、我々がDeFi等やるにあたって利用してるWEB3ウォレット(Metamaskのような)が直接ハッキング受けることはそうありません。

・偽物の拡張機能でシードフレーズが流出
・マルウェアなどでシードフレーズが流出
・偽のHPでシードフレーズを入力して流出

など、基本的にユーザーの行動が切っ掛けになり情報が洩れてしまうことがほとんどです。

では、どこがハッキングされるのでしょうか?

CoincheckやBinance等、CEX(集権型取引所)のウォレットです。

CEXではユーザーの資金は1つに集め、内訳をデータベースに保存して運用しています。
つまり、ユーザーの目には自分のものとして分けて見えていますが実態としては一つの金庫に入っている状態です。
銀行と同じですね。

トークンの入金時にアドレスがありますが、入金用の窓口なので個人のウォレットとして機能していません。
取引所によっては毎回アドレスが変わる、ということもあります。

そういうことなので、ハッカーとしてはどれだけ入っているかわからない個人のウォレットより取引所のウォレットを狙う方が旨みがあるわけです。
僕たちが取引所に預けている資金は常に狙われている。

他にも
・取引所が取り締まりを受けて使えなくなる
・運営が持ち逃げする

など、様々なカウンターパーティリスクが存在します。

ということでQredoはそんな状況を打破するために立ち上がったプロジェクトです。
Qredoは分散型カストディを提供します。


2,分散型カストディ

では分散型カストディとはなんでしょうか。

カストディというのは、保管業務のことです。
カストディアンは保管業者ということですね。

銀行や取引所など、ユーザーの資金を保管しているわけですからカストディアンということになります。

一つの企業が集中的に管理していますから、集中型カストディです。
ここを狙われてしまうわけです。

それに対し、分散型カストディというのは特定の誰かが管理しません。

誰かに預けるのではなく、ブロックチェーンのプロトコルに預けることでハッキングリスクを抑えることができます。

これだけ聞くと「WEB3ウォレットに入れてるのと変わらないのでは?」と思うかもしれません。

ということで説明をしていきましょう。


3,コンセンサスMPCネットワーク

難しい言葉が出てきましたね。

重要なのは「MPC」です。

MPCは「マルチパーティ計算(Multi-party computation)」のことです。
以下引用ですがMPCの解説です。

・まず、対象となるデータを秘密分散を用いて断片化、無意味化を行います。
・断片化したデータを別々の計算を行うサーバに送信します。
・各断片は、それぞれのサーバで同じ計算をMPCを用いて実行することで、分析断片となります。
・この分析断片を集め、分析の結果を復号します。

この手法を用いることによってデータの中身を保護したまま安全にデータ解析を行うことができます。

引用元 【秘密計算手法比較】準同型暗号とマルチパーティ計算(MPC)は何が違うのか?

QredoではこのMPCを利用したネットワークを使うことで、秘密鍵を誰も保有することなく資産を運用することができます。

Qredoを利用するにあたってアカウントを作りますが、アカウント自体は秘密鍵を保有せずトランザクションを行うことができます。

「あれ、アカウント漏れたらやばない?」

そう思うかもしれません。
というわけでアカウントを作ってみました。

結果、アカウントのログインがものすごく厳重でした。
手順としては

1,ブラウザのログインページでメールアドレスとパスワードを入力
2,専用の承認アプリ(スマホ)に通知が来る
3,指紋認証する
4,PINコードを入力する
5,ログインを試みている相手の情報が出る(住所、デバイス情報等 もちろん履歴に残る)
6,承認するとブラウザのダッシュボードに移る

うーん、面倒!
ですが、セキュリティのことを考えれば十分でしょう。

また、Qredoは一つのファンドに対し複数のアカウントを紐づけることで管理人数を増やすことができます。
これは、Qredoは企業は機関投資家等の大口の参入を対象にしているからです。

現状ハッキングの可能性があることで大金を動かすのがリスクになっています。
このリスクを取っ払うことで、暗号資産への参入ハードルを下げようということですね。

ここで、「保管したのはいいもののどう運用するのか?」という疑問が出ると思います。
次で解説しましょう。


4,マルチチェーンレイヤー2プラットフォーム

Qredo自体は独立した1つのブロックチェーンです。
しかし単独で動くのではなく、他のブロックチェーン(BitcoinやEthereum等)と連携して動きます。

こちらの図をご覧ください。

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上下に別れているうちの上がQredo(レイヤー2)です。

具体的な例でトランザクションの流れを追いましょう。

【AliceがBobとBTCとETHの交換をする】
1,AliceはQredoのBTC用ウォレットにBTCを入金し、qBTC(Qredo用BTC)が生成される。
2,BobはQredoのETH用ウォレットにETHを入金し、qETH(Qredo用ETH)が生成される。
3,AliceはBobにqBTCを送り、BobはAliceにqETHを送る。(レイヤー2)
4,BitcoinとEthereumのネットワーク上でもトランザクションが行われる。(レイヤー1)

3の部分が高速で行われ、そのトークンを裏付けにレイヤー1での資産移動がリアルタイムに行われるということになります。

このクロスチェーン間でのスワップをアトミックスワップといい、チェーンが乱立する現在の状況から重要視されている分野です。
インターオペラビリティ(相互運用性)言われ、解決すべき課題となっています。

QredoのV1ではBTC、ETH、一部のERC-20のみの対応ですが、間もなくローンチされるV2ではALGO・SOL・BSC・DOT・追加のERC-20等、取り扱える銘柄がどんどん増えていきます。

キャプチャ

安全に資産を運用したい人たちにとって、選択肢の一つになりえるでしょう。

さらに、QredoはAPIを提供しているためQredoネットワークを利用した資産を預からないタイプのCEXという面白いものも生まれるかもしれません。

Qredoにはレイヤー3もあり、それも含めると

・分散型カストディ
・トレーダーチャット
・会計ソフトのプラグインサービス
・クロスチェーン取引
・CEX、DeFiでの取引
・保険
・トラベルルールコンプライアンス

等、様々な機能提供していきますので利用する企業が増えれば面白いことになりそうです。


5,まとめ

ということで、本日はQredoに関してお届けしました。
少々専門性が高い内容ですが、興味深いプロジェクトになっていると思います。

メインはBtoBなので、どれだけうまくマーケティングして採用してもらえるかが勝負となりそうです。

欲しかったなぁ…QRDO。

購入できた人はおめでとうございます。
即売りするにしてもガチホするにしても、プロジェクトのことを知っておくといろいろ考えられていいですね!

長文にお付き合い頂きありがとうございました!

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