ひかえめな母がめずらしく望んだニセコ&函館旅が最高だった話
「北海道にいきたい」
母が、めずらしく主張した。わたしも6歳上の姉も驚いた。普段「ゆう達で決めていいよ」が口癖の母。旅行は好きなので、「どこかいきたいな〜」ぐらいはよく口にするのだが、具体的に地名まで出して希望を言ってくるのはかなりめずらしい。
うちの母は、今年63歳。都内の幼稚園で園長先生として勤務している。そのため、まとまった休みがとれるのは、夏休みのお盆。
ただ正直、わたしはお盆に出かけるのが好きではない。暑いし、どこに行っても人は多いし、何もかも金額が高い。
「そんなタイミングに無理して動かなくていいよね」と、旦那とは話し、ここ数年、8月にでかけることはほとんどなかった。
でも、普段、自分の希望をつよく出さない母の希望である。社会人になってから、あきらかに親との時間は少なくなっているし、親孝行できるチャンスもそう多くはないだろう。そう思って、北海道への旅行を決めた。
どうやら母は、北海道に一度も行ったことがないらしい。
「北海道ならどこでもいい」
つよく主張するものだから、てっきり行きたい場所・食べたいものがあるのかと思ったら、そこはなんでもいいらしい。
姉と相談して、行き先は函館に決めた。函館に決めた理由は、姉が夜景好きということと、わたしが函館の夜景をみたことがなかったからだ。函館には何度も足を運んでいたけど、タイミングが合わなくて夜景をみたことはなかった。
こうして、夏のおわりの北海道旅行がスタートした。
せっかくいくなら、新千歳空港もみせてあげたいなと思い、👇のような工程をくんだ。
車での長距離移動になるけど、まあ旦那もいるし、いっか!と運転できないわたしが独断で決めたスケジュールだ。
ただ、慣れないお盆での旅行。正直、なめていた。
新千歳空港でお昼ご飯を食べようと思っていたのだが、どこにいっても人!人!人!どこも混みすぎて、食にありつける気がしない…っ。結局、前倒しでレンタカーを借り、ニセコへ向かうことにした。
ニセコに向かう途中で寄った、支笏湖(シコツコ)。支笏湖は、「支笏湖ブルー」といわれ、青く輝く美しい湖面が人気のスポットだ。
雄大すぎて、湖ということを忘れるような景色だった。
お腹も満たされたので、改めてニセコへ。
ホテルで夕食をいただき、食べすぎたお腹をさすりながら、星空を観にお散歩へ。
翌朝。
朝食を済ませ、チェックアウトまでの間に、ホテル近くにあった高橋牧場へ。
牧草と記念写真を撮ったり、朝っぱらから北海道ミルクたっぷりのソフトクリームをいただきました。
そして、ここからが長距離ドライブ。ニセコから函館へ一気に車を走らせる。
ひたすらまっすぐ進むこと、2時間半。
目的地に設定していた「THE DANSHAKU LOUNGE」に到着!
たかが、芋。されど、芋。
めちゃくちゃオシャレな空間ですごい。
お次は、ワイン好きな母のために、ワイナリーへ。
店内では、無料で試飲をさせてくれるコーナーがあり、大大大満足。
お次は、トラピスト修道院。クッキーとか、バターで有名。
そして、お次は、函館といえば…な「五稜郭」へ。
夕飯は、函館在住の知り合いにオススメしてもらった「魚まさ」へ。
えっっっっっっっっぐい人混みをかき分けながらたどり着いた函館山。もうほんと「ここはディズニーランドか…?」と思うほど。コナンの映画の反響もあってか、めちゃくちゃ賑わっており、ロープウェーは30分待ちを記録していた。
ただ、苦労の末にたどり着く夜景は格別だった。
まじで人が多すぎたけど(ほんとに休日にいくもんじゃない。ムリ。)、人生で一度は観ておきたい「日本三大夜景」のひとつを制覇できて、うれしい。
なんとかホテルへ帰還し、大浴場を堪能してから、眠りについた。
翌日は、ちょっとお天気がぐずつく中、ベイエリアを中心に散策。
函館の歴史を感じる建物をぶらぶら。
徐々に帰りの飛行機の時間が近づいてくる。
少し車を移動させて、海がみえる六花亭のカフェへ。
ラストスパートに、人気お寿司チェーン・函太郎を味わい、ラッキーピエロ(通称 ラキピ)で夜食を買い込む。ここでも「おなかいっぱい」と言いながら、旅行奥義「せっかくだから」の魔法の言葉をつかい、なんだかんだ、ペロリとたいらげていった。
そして、最後の観光地、函館牛乳へ。
放牧された牛さんに挨拶をして、函館旅行フィニッシュ!
久々の家族旅行。激混みシーズンで、新千歳空港と函館山の人混みに絶望したけど、概ね人も多すぎず、良い旅だった。
「北海道にいきたい」と言っていた母も満足そうな表情で、いってよかったという気持ちがわいてくる。
「いつでもいけるから」と後回しにしていると親との旅行やおでかけの機会はどんどん減っていってしまう。いけるときに、いっておかねば。
次はどこにいこうかな。おすすめがあれば、ぜひコメントで教えてください!