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DNAの混入疑惑問題について整理する(経緯と意見)

  先日、Twitterのスペースでこの界隈で長らく話題になっているDNAの混入疑惑問題を取り上げ、そしてその解説をツイートした。

 この解説、特に経緯に対し、事実誤認がある、という声もあり、その内容についてまだ疑問を持っている人たちがいるかもしれない。



 このノートで、今までTwitter上で行われた論争などのエビデンスに基づいて、もう一度経緯等について整理していこう。長くなるので、今回は経緯のみ(自分の意見の部分は、次回に続く)。


経緯: 米国のKevin McKernanさんという方が、ワクチンの中身に疑念があるという研究をした。


論文リンク↓


 Kevin McKernanさんは、微生物学者であり、DNAの専門家である。

 Kevinさんの研究は、ワクチンにDNAの断片が入っている、もしくは、DNAが完全に近い形(プラスミド)で入っている可能性さえある、というものである。

 プラスミドとは輪っかの形をしているDNA分子の総称である。





この研究は、世界中でとても大きな反響を生んだ。





 日本でも、東大の免疫学者の新田さんが、この問題を取り上げ、ワクチンのバイアルを独自に検査した。

 この検査は、東大で、秘密裡に行ったようで詳しくは把握していないが、Discordの中の研究者のグループには、新田さんから、ワクチンに混入されたDNAは問題がない(おそらくは、少量、安全という意味)である旨の説明が日本の研究者に伝達された。


 さらに、新田さんは、他のメンバーと分担して、国内の有力な研究者たちにその内容のメールを送ったとツイートしている。新田さんによれば、新田さんは2名にメールを送った。他の人が何名に送ったかは不明である。


 新田さんからのメールを受け取った人の話:
「メールについては来ましたよ。他にも何人かのところに送られてきたと私の所に情報が入っています。そのような新田先生の立ち回りは不自然だと感じています」


 検査の結果として、新田さんは、Kevinさんの研究は、「科学的な根拠が乏しく、嘘くさい、ワクチンの中身は安全だから心配しなくてもよい(DNAの微量の混入は当たり前であり、人体には問題ない)」と、TwitterやDiscordのグループ、そして、メールなどを通じて、新田さんの周りの人に伝えたということである。


 いずれにしても、新田さんは、Twitter上で
「危険性が天文学的に低い確率である」と述べ、DNA混入が少量混入していても安全であると太鼓判を押し、


「Kevin博士の発信だけを根拠にこの話を拡散しない方が良い」と述べている。


 そして、その説明の中で、新田さんは、ワクチンにDNAが入っていることは周知の事実だと公言した上で、

 ワクチンに混入したDNAが安全であることを淡々と力説した(DNAの量が少ないことを理由に挙げているようである)。




 ここで、DNA問題を懸念する人々が疑問に思ったのは、新田さんが、脂質ナノ粒子(LNP)に包まれたDNA断片を含むワクチンが血液の中に注入される話と食べ物に含まれるDNAの話(食べ物は、口から入れて消化液で分解される)とを同様に扱っていることである。


 さらに、科学的な議論を普通に行うのならよかったのだが、新田さんは、その説明を行う際、疑問を持っている人たちに対して、Kevinさんの話が怪しいことは、「高校生程度の知識で分かりそうなものだ」と馬鹿にしたような表現を多用してしまった。




 荒川博士のノートでも、新田さんは、「Kevin博士が発信していることだけを根拠にされているようでしたら、この話の信頼性が揺らぎ、足を掬われる」と述べた。つまり、新田さんは、「Kevin氏の論文は、信頼性が希薄で、科学的な根拠がない」、「騒ぐべきでない」と、日本の主な研究者に伝え続けたのである。



 そして、新田さんは、Kevinさんが問題視した内容を「高校レベルの問題だ」と馬鹿にするだけでなく、「怪しい」、「STAP細胞的な匂いを感じる」と言い、Kevinさんを、まるで、詐欺師であるかのように呼称した。なお、「STAP細胞的な匂い」とは「うさん臭い」という意味だと思われる。



 勿論、新田さんだけでない、新田さんの周り人は、Kevinさんの信用を失墜させようと、ありとあらゆることを行った。
 KevinさんのDNA問題を取り上げようとする人たちを「反ワククラスター」と呼び、科学的な議論をしようとする人たちに対しては、「非科学」、「トンデモ科学」、「似非科学」などという言葉を用いて、レッテルを貼っていった。



 そして、彼らは、「Kevin砲」や「真っ赤ーなん」などと馬鹿にした表現を使用して、どんどん悪評を広めていった。



 Kevin氏の会社(DNA精製試薬を販売している会社)を不当に中傷する人もいた。

 残念ながら、こういう中傷行為には、いつも決まったTwitterユーザーが「リツイート」したり、「いいね」をつけている。




 世界では、DNAの一人者として評判の高いKevin氏は、日本でのみ、誹謗中傷され続けた挙句、評判を失墜させられてしまったのである。


 結局、この界隈の中で、DNAの混入について騒いではいけないという空気が定着してしまった。


 挙句の果てには、Kevin氏を直接 ”You are a liar”と罵倒する人もいた。


 その後、新田さんは、Kevinさんの研究を信用できない旨のDMを直接Kevinさんに送った。Kevinさんは、新田さんたち(知らない外人)が日本という外国でKevinさんの信用を失墜させたことを知っていた。Kevinさんは、新田さんからのDMを失礼な迷惑メールみたいなものと捉えたのだろう。そして、科学的な議論をするために、そのDMを公開した。



 すると、新田さんは、私信を公開したKevinさんは、マナーがなく、最低の人間で科学者ではないと言った。


 そして、新田さんの周りの人は、今回の事情をよく知らない人々に向けて、経緯を説明することなく、Kevinさんは、「私信を公開した悪者である」というような印象操作を行った。


 残念ながら、本件の事情をよく知らない人たちは、「Kevinさんが悪い人間だ」という一方的な印象を持ってしまった。



 Kevinさんに対する悪評を広めようとするこのような印象操作が続いて行われたため、この界隈での人間関係がぎくしゃくしてしまったのである。

 結局、このコロナ界隈は2つのグループに二分されてしまった。

・研究者としての信用をかけて世の中に知らせようとしたKevinさんのワクチンの中身に対する懸念を尊重し、「ワクチンの中身に疑念が生じたのであれば、大きく取り上げてワクチンの中身の公開を求めるべきである」と言っている人たち(村上教授、井上教授、荒川博士、バグディ氏、東北有志医師の会、チーム華さん)





Kevinさんと、そのほかの世界中の研究者をデマ屋扱いにして、DNAの件は、疑似科学、トンデモ科学だから素人は騒ぐな、証拠がないものは騒ぐな、と言っている人たち(お茶の水氏、鳥集氏など)


 荒川さんによれば、2つのグループは、mRNAワクチンを推進派とmRNAワクチンの反対派との対立が表面化したものである。


・mRNA技術研究を認める人たちと



・mRNA技術研究に反対する人たち



 いずれにしても、この問題がもとで、大きな争いが発生し、論争だけでなく、中傷合戦のようなものまでが行われてしまい、この界隈での人間関係が険悪になってしまったことは事実である。

 新田さんに対しても、報復的な中傷、批判が行われた。ワクチンに強く反対する人々は、新田さんの幾つかの点を批判した。

(1)新田さんは、ワクチンに完璧を求めず、場合によっては、そのような不完全なワクチンの強制接種を行うことも、有益だと考えている。

(2)新田さんは、東大の河岡氏を尊敬している。

 なお、河岡氏は、マスクマネキンの実験を行い、世界にマスクが役に立つというウソを広めた人物である。


 
 そして、河岡氏は、人工的にウィルスを合成する機能獲得研究を行った人物である。


 このような人物を支持する人は、この界隈で非難を浴びる傾向にある。


(3)新田さんは、ワクチンを推進する東大で、実際にワクチン研究を行っている。


(4)新田さんは、mRNAワクチン技術研究に賛成している。


 このような幾つかの点など、新田さんを追及する声も上がってしまったのは事実である。その結果、この界隈で、新田さんが弱い立場であり、中傷を止めようという声も広がった。


 だが、「新田さんを守ろう」、「弱いものいじめを止めよう」という声は、いつしか、「科学の素人は黙れ」という声に代わってしまったのである。


 このような、「新田さんが被害者である」、「科学の素人を黙らせろ」、という声は当然、出版社に対して伝わった。誰が出版社に伝えたのかは明らかではないが、そのようなツイートが拡散されれば、そのツイートを見ている出版社の人間には伝わるものである。その声の圧力によって、藤川さんのコロナ本の出版は中止になってしまった。


 ここではっきりと明らかになったことは、出版社の営業部が編集部にひどい圧力をかけて謝罪を要求し、それに応じなかった藤川さんの本の出版を中止させたことを出版社が公式に認めたことである。


 出版社は、本の出版の条件として、「二人に対する謝罪」を要求した。その二人とは、新田さんと、もう一人は、きっと、新田さんをいじめるな、弱いものいじめをするなといっていた人物だろう。


 出版社の営業部は、藤川さんの出版ができないように圧力をかけた。

 だが、謝罪を要求した人物は、「自分は何もしていない」、「出版社の判断だ」、つまり、「(自分の周囲の)他人がやった」と言っている。


 その人物が圧力をかけた行動を実際にとったかどうかは別として、結果的には、その本人の周囲から藤川さんに「圧力がかかった」。 それを本人が知らないわけはない。そして、その人物は、そんな言論弾圧がおかしいと思えば、それを阻止できる立場にもあった。
 藤川さんへの謝罪の要求は、藤川さんの本の出版中止の判断が行われた後にも続いた。Twitterを閲覧している出版社の社員には、Twitterを経由してそんな声の圧力が伝わり続けた。


 自分が小さいときに学校で弱いものいじめが毎日行われていた。そして、ほとんどの子供はいじめを見て見ぬふりをしていた。他の人はどう思うかわからないが、自分はそんなことは嫌いだし、見て見ぬふりは同罪だと思う。


 なお、その人物は、藤川さんを追い詰めてきたような行為をしてきたことを示唆するツイート「これ以上、藤川さんを追い詰めたくない」も行った。どのような汚れた行為が行われたかは詮索したくもない。

  
 また、その人物は、「武士の情け」という言葉を用いて藤川さんの処遇を自分が握っているかのようにツイートしていた。


 また、他の人たちは、DNAの混入に懸念を示した荒川さんに悪いレッテルを貼り、その所属を突き止めようとした。


 今回のスペースの本質は、誰がどのように争ったかという内輪揉めの経緯を取り出して責め立てることではなかった。しかしながら、後日、その内容がウソやデタラメであると中傷された上、法的手段をとるなどと脅されたため、以上のように、エビデンスに基づいて、概ね経緯がウソやデタラメではない旨、はっきりと説明しておいた。


 いずれにしても、このDNA混入疑惑の問題は、「デマだ」とレッテルを貼られ、世の中にワクチンの問題点を知らせようとする声は、「科学の素人は騒ぐな」という声によって沈黙させられてしまったのである。

「反対派に繰り返し『プラスミドのデマ』を広めて、一体何がしたいのか」




 現在では、有志医師の会でも、ワクチンの「中身を調べたい」という運動が「根拠の不確かなものは騒ぐな」という圧力によって妨害されている。



 そうしている間に、世界中の人々は、DNAの混入疑惑の問題を大変重く見て取り上げた。







 ワクチンのDNA汚染の問題について、世界中の著名な医師など、多くの専門家が警告を発した。



ドイツでは万単位の人々が参加する巨大なデモが発生した。


 DNAの混入、汚染の問題は、正式な手続きでFDAに報告された。

 そして、世界の公共ニュースで取り上げられたりしている。


 以上のように、残念ながら、世界の中で、日本だけで、ワクチンの安全性を懸念する科学者たちに対して悪いレッテルが貼られ、デマである、非科学であると、言論が弾圧された。それが現実である。

 この続きは次回にまとめます。


いつも読んでいただき、ありがとうございます。なんとか続けていければと思っています。