そこそこのスペックで自分で作る10GbE搭載HDD増し増しNAS
最近、10GbEのスイッチやネットワークカードの価格がかなり下がっていて10Gbpsのネットワーク環境への敷居がとても下がっている
メモリなどのパーツの値段もガクンと下がった。
サラリーマンのお小遣いの範囲でそこそこのスペックな自作NASを作れると思い実際に組んでみた(安い時期に買ったので全部含めて10万円程度の予算で組みました)
NASといえばRAIDなのだが最近はFreeBSDに搭載されているソフトウェアRAIDであるZFSの安定性がとても高い
その上、NAS用にアプライアンス化されたOSであるFreeNasやXigmaNASというOSもあり自作NASの導入のハードルがとても低くなっている
インストール先にUSBメモリを選べるのもグッドで新しいバージョンなどを試したいときにUSBメモリを入れ替えるだけで試せる利点もある
自分はXigmaNASが使いやすいと思う
自作NASに使う筐体なのだが15000円程度で売っている富士通のサーバーが安い上に奥行きが通常のサイズより短いので使いやすい
型番はFUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M3
この筐体は4台HDDが搭載出来る
CPUも省エネでそれなりに速い
NASとして動かすのに足りないのはメモリと10GbEのNICとHDD増設用の仕組みの三点である
メモリは普通のNON-ECCなDDR4メモリが乗せられる
ZFSで使う場合は書き込みキャッシュとして活用されるので大容量メモリを乗せるならECCにしたほうがいいとアドバイスされるが8x2=16GBくらいだったら無くてもいいのかな?そこは各自の判断で。
10GbEなネットワークカードはヤフオクやebay / aliexpressでSFP+のカードが安く出回っているのでそれを使うのが安くあがる
おすすめはMellanox ConnectX-3(Solarflare SFN5122Fも良い)
(Mellanoxというメーカーは現在はNVIDIAに買収されました。)
理由は消費電力がかなり低く、熱がほとんど出ません。
中古で安く手に入るなど。
これはPCI-EXPRESS x4スロットに挿します(x8のカードをx4に挿しても問題ないと思う)
HDDをもっと積みたい場合はHBAと呼ばれるカードを挿します。
筐体内だとHDDが収まらないので外出しするカードがありSFF-8088という規格のブレイクアウトケーブルを使います
SFF-8088に対応したHBAはLSI SAS9200-8e / LSI SAS9207-8eあたりのカードが手頃でHDDを二本のケーブルで8台まで増設できます
このカードはx8のカードなのでPCI-EXPRESS x16スロットに挿します
外出しすると電源が必要なので手頃なATXと起動用のスイッチも用意します
(SAS9207はロットによっては不良ロットがあるらしいので中古の動いているものを買うのがいいかも。ebayで新品買って不良ロットにあたると返品がめんどいので)
最後に必要な本数のHDDを用意します
この構成なら12台のHDDまで搭載できます
RAID-Z 4台構成x3にするのもいいし
RAID-Z2 6台構成x2にするのもよい
余ってたHDD載せてみて試してみると4台くらいのRAIDから10GbEの恩恵が受けられる感じ(250 - 400MB/sくらいは出ます)
実際のイメージがつきにくいと思うので以下に商品のリンクを貼っておきます