ミニPCのM.2で使える拡張カードまとめ

最近のミニPCにはM.2が搭載されていることが多いです。
M.2とは何かというと拡張スロットであるPCI-Expressの端子が小さいバージョンです。
切り欠きの種類に応じて使えるカードが決まってきます(使えないカードは物理的にブロックされます)


■CNVio2(M.2 E)

インテル専用です。
無線LAN以外カードが無いです。
最新のWiFi7用のカードはこのスロット用ですね。
E KEYのみのカードは結構特殊なのでちゃんと調べてから買わないと使えないことが多いです。
CNViとCNVio2で互換性がないなど。

be200はCNVio2ではないですがインテルCPUでしか動かないです。
どのCPUを対象にされているか明確ではなく第12~14 世代CPUあたりで動く可能性が高いです。
海外のコミュニティでは対応環境はvPro対応している環境だと言われています。そういう意味でEキーのみは特殊なのでインテル専用として括っています。

https://www.reddit.com/r/framework/comments/17q4gwx/has_anyone_tried_installing_an_intel_be200_to/

■M.2 A+E

PCIe 1xスロットと等価
主に無線LAN用
2.5GbEなどの拡張カードも出ています。


■M.2 B+M

PCIe 4xスロットと等価
主にNVMe用
10GbE(Marvell AQC107)、RAIDカードなど様々なものが出てきています。
信号を引き出してPCIeスロットに変換するタイプもありそちらはなんでも拡張できます。
コネクタがある拡張カードはどうやってミニPCからケーブルを引き出すかですね。


●SATA拡張端子

SATA拡張端子はちょっとキワモノなので別枠で解説
SATAと書いてあるけど変な端子があると思いますがこれはSFF8087という通称ミニSAS端子と言われているもので、一本のケーブルで4つ分岐できるものです。
これをミニPCで使おうとする場合はどこからHDDの電源を調達してくるかですね。ATX電源を別に用意してそこから電気を調達すると思います。
あとケーブルの引き出しをどうやるかですね。


●PCIe変換端子

変換端子はちょっとしたコツがいるので別枠で解説

PCIeで供給される電圧には 3.3V / 12V と二種類あります。
M.2で供給されるのは3.3Vだけです。
大体のカードは3.3V / 12Vどちらかだけで動くと思いますが
そうではないカードもあります。

引き出すケーブルの種類によってもこの電圧問題が出てきます。
USBタイプのものは主にマイニングなどでおなじみですがこれは電気をM.2端子から引き出しません。
なので外部から供給が必要になるのですが外部から供給できるのはほとんどが12Vだけです。
なのでこの方法で変換する場合は12Vだけで動くカードに限定されます。
USBタイプはもう一つ問題があってPCIe x1でしか信号を引き出せないので10GbEのカードだと8GbEになってしまいますね。

フラットケーブルタイプは取り回しにくいだけで特に問題はないですね。
ただし実装依存なので3.3Vが供給されないものもあります。
仕様や基盤のバターンに3.3Vと記載があるものを選んだほうがよいです。
PCIe x4まで信号を引き出せますがこれも実装依存なので仕様にx4と記載のあるものを選ぶ必要があります。

M.2に直接PCIeスロットが実装されているカードもあります。これは電圧問題などは無いですがこれをミニPCで使うのは難しいので普通のマザーボード用でしょう。


3.3Vが必要なカードは一例を上げればPT3などTVチューナーカードと言われているものです。

外部に引き出したらグラボ用の台などが利用できますね。

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