ミニPCのMinisforum HX80GをメインPCにしました(ゲーム用ミニPCです)
※ミニPCでSTEAMの最新ゲームを快適にプレイするならこのHXシリーズかNUCXです。(フルHDまでなら快適にプレイできます)
ネット上でミニPCが流行っているのを横目に見つついらないかなと思ってたのですがよくよく調べてみると使っているデスクトップPCより電力効率と性能が大幅にいいと言うのがわかり、メモリやSSDがめちゃくちゃ安いのもあって勢いで買ってしまいました。
※HX80Gは終売してしまったようなので売ってなければHX77Gと言う後継機もオススメです。スペックはHX80G以上なので問題無いでしょう。
HX99GもHX80Gの上位機種なので問題ないです。どちらもUSB4が使えます。
グラボはHX80Gと同じものを採用しているので出来るゲームは同じです。
■買おうと思った理由
今まで使っていたメインPCは2019年夏ごろに購入しました。
CPUがRyzen9 3900xという多コア、爆熱CPUだったので部屋が暑くなるのが難点でした。
電気代が高いというのと使っていたGPUの性能が今の世代のGPUに比べて著しく悪いことが分かったのでランニングコスト悪いなぁと思い買い替えることにしました。(正直、CPU内蔵GPUと同等にまでなってしまったというのが産廃レベルだと思いました)
CPUのスペックが少し落ちると思いましたが自分の使い方だと沢山のコアを使ってることもあまりないので省エネのがいいなと思い検討することにしました。
今後、原発が稼働するまで電気代は高くなっても安くなることはないようなのでPCのように微細化が進んで速度も上がり明らかに省エネになる物は買い替えたほうが長い目で見て良いのかなと思います。(東京の電気代は10年くらい安くならないという話もある)
■以前の環境との比較
今まで使っていたPC
cpu: Ryzen9 3900x (TDP:105W)
gpu: Radeon RX 570 (TDP:150W)
motherboard: ASROCK B450m pro4
memory: DDR4 64gb
storage: NVMe 1TB + M.2 SATA SSD 512gb
lan: mellanox connect-x3 (10GbE)
Minisforum HX80G
cpu: Ryzen7 5800H (TDP:45W)
gpu: Radeon RX 6600M (TDP:100W)
memory: DDR4 64gb
storage: NVMe 2TB + NVMe 2TB
lan: Intel I225-V (2.5GbE)
WiFi: MediaTek RZ608
以前の環境と比較すると
CPUは消費電力が大きく下がって(105 -> 45)性能はすこし下がる。
GPUは消費電力が大きく下がって(150 -> 100)性能は約2倍に上昇。
ネットワークは10GbEから2.5GbEに下がっているが実際2.5GbE程度しか帯域使わないので無問題。
NVMe を二本搭載できるようになった。
■上位機種との比較
上位機種でHX99GというのがありますがMinisforum HX80Gとの大きな違いはUSB4があるかないかですね。使っているGPUが同じなので性能面は20%くらい速くなる程度で大きくは違わないです。
USB4はかなり速いですが対応機器が少なくまだ高いですね。
今のところUSB4を使う予定がなかったのでHX80Gを選びました。
最新の仕様にすることによる爆熱を避けたかったというのもあります。
NVMeもGen3とGen4で二倍の速度差がありますが正直体感出来ないので問題ないです。
CPU:AMD Ryzen 7 5800H <> AMD Ryzen 9 6900HX
GPU:AMD Radeon RX 6600M <> AMD Radeon RX 6600M
メモリ:DDR4 <> DDR5
NVMe:PCIe Gen3 <> PCIe Gen4
USB:USB3.2 <> USB4
※HX90Gと言う機種もありますがCPU以外違わないのと10%しか性能が違わないので選ぶ理由は無いと思いました
■雑感
自分はベアボーンを買いましたので、メモリとストレージは自分で購入したものを付けました。
OSはWINDOWS10をインストールしました。
ネットワークのドライバが入ってないのでネットに繋がらないので事前にドライバを用意する必要がありました。
ドライバーは以下のページから落とせます。
https://www.minisforum.com/front/support/74/HX80G
見た目はミニPCにしては大きめです。ACアダプタも262.2Wなので大きいです。(Lenovo Thinkcentre M75q Tiny Gen2と比べると一回り大きい)
内部へのアクセスはワンタッチで開くということはないので最初は手こずります。ネジを外して蓋をあけるときに前面の爪を押す必要があるのですがコツが要ります。自分はアイスの木のスプーンで爪を押しました。
開けてしまえばメモリとNVMeの増設は簡単でした。
そして動作中のファンの音ですがほぼ無音です。気になりません。
FF15ベンチマークなどで負荷をかけると音はそれほど気になりませんが排熱は結構すごいと思いました。
●CPU
AMD Ryzen 7 5800H は8コア16スレッドのCPUです。ノートPC用ですがもっさり感などは無いです。
●グラフィック
Radeon RX 6600M が入っているのでSteamにあるゲームならフルHDであればほとんどヌルヌル動く感じですね。
GPUのメモリは8GB積んでいます。
GeForce RTX 3060より少し低いくらいの性能のようです。
ストリートファイター6は問題なく動きます。
●ベンチマーク
ストリートファイター6のベンチマーク結果
フルHDなら最高画質でも60FPS出ます。
最近のゲームを最高画質でプレイしたいニーズには満足できるスペックですね。
https://www.streetfighter.com/6/benchmark/ja-jp/
https://blue-protocol.com/download/benchmark
●メモリー
メモリは二枚搭載できます。TeamのSODIMM、DDR4-3200(SK Hynix)を二枚、64GBを付けました。ヒートシンクは付けてないです。
32GBあれば十分だと思います。
●NVMe
NVMe は二枚搭載できます。スロットが底面なので熱が籠もりやすいかなと心配でしたが激安のYMTC232層を二枚搭載したところ特に温度が上がることなく快適に使えています。接続はGen3です。
ヒートシンクは付けてないです。
なお、SATAの端子はないです。
SSD増設に興味があれば以下の記事もどうぞ
●サウンド
アナログ端子がついています。USB接続のC-MEDIA Unitek Y-247Aと言う名前のデバイスのようです。
USB接続なのでノイズは乗らないと思いますが、私はこれを使わずにHDMIから音声をスプリットして光デジタルで音を出してます。
●ネットワーク
この機種で一番気になるのがネットワークの2.5GbEでINTEL I225-V(しかもRev1です)というのを使っていてこれが曰く付きでバグ持ちと言うのを聞いていたのですが今のところ特に問題出ていないように思います。
接続が切れるという現象らしいですがいまのところそういう症状は出ていないようです。
調べてもいまいちピンとくる記事がなく接続しているスイッチやルーターとの相性なのかもしれないと思っています。
相性だとすると問題なく接続しているスイッチはQNAPのQSW-2104-2Sです。
最近の中華製ミニPCで2.5GbEを積んでいる機種はI225-VかI226-Vなのでそういう問題があるよということで。(このチップは相当叩かれたから安いんだろうな)
あとケーブルはCAT7やCAT8とかは使わないほうがいいです。相性問題がでやすい。
2.5GbEに興味があれば以下の記事をどうぞ。
Wi-FiはMediaTek RZ608を搭載していてWi-Fi6Eが利用可能です。利用できる帯域は80MHzだけなので速度は普通ですね、実測で400~600Mbpsくらい出ると思います。(測ってみたら830Mbpsでました)
2.5GbEの有線が使えるなら有線にしたほうがいいと思います。
Bluetoothのバージョンは5.2です。
デスクトップだとドングルつけないと使えないので最初から使えるのはありがたい。Bluetooth対応のゲームコントローラーを使えます。
●USB
全面にUSB3.0Gen1が2つ(うち一つはType-C)、背面にUSB3.2Gen2が3つあります。
●ディスプレイ
HDMIが2個、DPが2個ついています。
計4画面出力できるようです。
■購入場所について
MinisForumのPCを買える場所は公式サイト、Amazon、楽天、Aliexpress等々ありますが保証が購入場所によって異なるようです。
公式サイトは24ヶ月、他サイトはお店が12ヶ月保証を付けてるようです。
気になる人は確認するほうが良いでしょう。
公式で購入すると保証は二年です。個人輸入では通常、消費税は税関から請求がある場合があるのですが、公式サイトには税込みと書かれています。
配送は通常より時間がかかるので海外からの個人輸入に慣れてる人にはいいと思います。
個人輸入は問題があったときの返品が面倒です。
(中華製品は検品が弱く初期不良が多いのですぐ返品できるamazonは頼りになります)
Amazonや楽天では国内から配送されるので速いです。支払い方法が多様なのでベアボーンが欲しいとかでなければAmazonとか楽天でいいんじゃないかなと思います。
しかし最近売り切れが多いので直販でしか買えない場合が多いです。
Aliexpressは個人輸入なのでよほど安くない限り買う理由はないと思います。
■他の選択肢
GPU性能がそこそこでいいのなら内蔵GPUにAMD Radeon 680Mを搭載したミニPCも良いかもしれません。
これはFF14やストリートファイター5くらいなら動きますしUSB4もついてます。
自分も検討はしたのですがGPUはもう少し良いのが欲しかったのでradeon RX 6600Mを積んだのにしました。
GPU性能考えるとサブPCとしてはいいかもしれないのですがメインPCにするには心もとないかなと思いました。
AMD Radeon 680Mの性能はRadeon RX 570やGeForce GTX 1060より少し劣るくらいでほぼ同等です。
2018年のミドルスペックが2023年にロースペックになった感じでしょうか。
このくらいのスペックがあれば最新のゲームであっても画質落としたりすれば動くゲームも多いですね。2020年頃までのゲームなら普通に動きます。
PCゲームが小型でかつオールインワン構成で動くので難しいことを考えることなくSteamインストールすれば使えるので今までよりもPCゲームが普及していく感じがしてきましたね。
GPU性能を妥協したくない、話題の生成系AIも遊びたい人向けには
NVIDIAのRTX3070が乗った機種もあります。
生成系で遊ぶにはGPUメモリが8Gなので少ない気もしますがチューニングすれば大丈夫でしょう。
Thunderbolt4も付いてるので拡張性もバッチリ。
値段も高いですが妥協したくない人にはいいかもしれません。
自分はAMDが好きなのとミニPCは妥協してナンボだと思ってるので選びませんでした。
ここまで読んでくださった読者さんはミニPCに興味があると思うので以下のページもよろしければどうぞ。