激安のハイスペックNVMe SSDが出回っている(PS5 PCIe Gen4x4)
■安く出回っている理由
最近、YMTCという中国のメーカーのNANDチップを使ったSSDがとても安く出回っていてスペックをあげると
PS5で使える
2万円以下(更に安くなって2TBが1万円近辺、4TBが2万5千円近辺)
PCIe GEN4
NVMe 2TB
DRAMキャッシュあり
3D TLC NAND
1TB1万以下のビックリ価格である。さらに2TB1万に近づいている。
安く出回るのには理由があるわけで、中国製にありがちな安かろう悪かろう(有名メーカーの選別落ち品)と思うかもしれないが今、実際に出回っているYMTCのチップははまともなチップでスマホ(iphone)に使われる予定の品質の良さそうなNANDチップが米中貿易摩擦によって使えなくなったようだ。それが大量にダブついてしまったようだ。
それに加え半導体不況になり単純に余っている状況でもある。
それが訳ありの理由だ。
高速な大容量SSDが欲しい人には今はいい時期なのではなかろうか?
◎オススメ
Monster Storage (MS950G75PCIe4)とLexar NM790 はYMTC232層で手に入れやすく一番安いのでオススメです。
正直、価格に見合わないぶっ壊れ性能だと思います。
しばらく常用してみましたが他の製品と比べてキャッシュ切れを全く感じさせないので連続書き込みや最後まで容量を埋めても速度低下をほとんど感じないですね。(NVMeでも安いものはキャッシュ切れると書き込みが250MB/sになってしまう物がほとんど)本来232層のNANDはGen5用なのでGen4だと本気だせて無いのかもしれません。DRAMが乗ってないのは本気を出さないので必要がないのではないかと思いました。
発熱に関しても優秀で動作中に触ってもほんのり温かい程度でずっとベンチマークでぶん回してない限りはヒートシンクを付けなくても問題なさそうな感じです。
ちまたでガチャ要素といわれているのは2TB版のNANDチップが2枚か4枚かですがほぼ性能は変わらないようです。
2枚の場合は232層を使っていて4枚の場合は232層と同じ世代のNANDチップ128層(116層?)のようです。
■YMTCのチップを使った製品
さて製品のメーカーだがこれまた聞いたことのないような名前の会社の製品がならんでいる
SSDを購入するときに確認することは以下の3つです。
PCIe GEN4(PS5に使う目的でなければ気にしなくてもいい)
3D NAND TLC(QLCは遅くて壊れやすいのでNVMeでは買ってはいけない。記載がないものはQLCの可能性がある)
DRAMあり(なくても良い。ついていたほうがより速い)
出回っている製品を見ているといくつかのパターンがあるようです
YMTC128層3DTLC / Innogrit 5236 / DRAM無し / ヒートシンク有り
YMTC128層3DTLC / Innogrit 5236 / DRAM有り / ヒートシンク有り
YMTC232層3DTLC / MAP1602 / DRAM無し / ヒートシンク無し
耐久性能を見てみると
YMTC128層3DTLCは1400 TBW
YMTC232層3DTLCは3600 TBW
寿命の点ではYMTC232層のほうが長いみたいですね
YMTC232層は低発熱でもあるようです
噂のiphone用と言うのはこの232層3DTLCなのかもしれない(憶測)
性能面では良さそうだが耐久面ではどうだろうか。
こればっかりはわからない(おそらくチップは非選別だろう)
HIKSEMI以外のYMTC232層3DTLCを採用しているメーカーだと2000 TBWと謳っている。選別せずこの性能を下限値として保証しているなら相当耐久性能は高いことになる。ちなみにサムスンの980PROは1200 TBWである。
YMTC128層3DTLCはヒートシンクが標準でついていることからも発熱はあります。ただDRAM有りのものは速度は安定します。
両面実装なので外付けケースには不向きなのと熱周りの設計が弱いミニPCなども向いていないと思います。
外付けやノートPC、ミニPCに使う場合は低発熱のYMTC232層3DTLCが熱が出にくいのでそちらを選んだほうが良いです。普通の使用ではヒートシンクは付けなくても大丈夫です。
ただDRAMがないタイプは外付けはそれなりに遅くなります。
中国で監視カメラを作ってるHikVisionのメモリブランド
産業用のメモリメーカー
YMTCとHikVisionは両方制裁されてるメーカーですね(ある意味ダブついてる震源地でamazon.comでは売られていない珍しい製品)
片面実装
コントローラー:MAP1602
DRAM:無し
NAND:YMTC232層3DTLC
※asrock b450を使ってる場合はHIKSEMIがおすすめです。相性があります
HIKSEMIのとほぼ同じと思われる。
Lexerと言えば昔はマイクロンの一般小売向けのブランドだったが今は中華企業のLongsysが持っている。
片面実装
コントローラー:MAP1602
DRAM:無し
NAND:YMTC232層3DTLC
HIKSEMIのとほぼ同じと思われる。アマゾンで売ってる物の中ではトップクラスに安い
4TBも最近出ましたが構成は同じようです。
片面実装
コントローラー:MAP1602
DRAM:無し
NAND:YMTC232層3DTLC
HIKSEMIのとほぼ同じと思われる。アマゾンで売ってる物の中ではトップクラスに安い
キャッシュなし版がYMTC232層3DTLCだと思われる
片面実装
コントローラー:MAP1602
DRAM:無し
NAND:YMTC232層3DTLC
HIKSEMIのとほぼ同じと思われる。
ヒートシンク付き
片面実装
コントローラー:MAP1602
DRAM:無し
NAND:YMTC232層3DTLC
アマゾンでよく見かけるメモリを販売しているショップのOEM
ヒートシンク付き
両面実装
コントローラー:Innogrit 5236
DRAM:2048MB
NAND:YMTC128層3DTLC
ヒートシンク付き。2TB版と4TB版でNANDが違います
2TB版
両面実装
コントローラー:Innogrit 5236
DRAM:2048MB
NAND:YMTC128層3DTLC
4TB版
両面実装
コントローラー:Innogrit 5236
DRAM:2048MB
NAND:KIOXIA BiCS5 TLC NAND(KIOXIA製112層)
JNHのと多分同じやつだと思います
両面実装
コントローラー:Innogrit 5236
DRAM:2048MB
NAND:YMTC128層3DTLC
すこしスペックが落ちてますが2TB1.1万円のがありました
3D TLC NANDと書かれています
おそらくYMTC128層3DTLCのDRAM無し
中華SSDの値下がりを受けてか定番のSSDも値下がってきましたね
■SATA製品
基本的にSATAタイプのやつはQLCなので地雷です。
今回はNVMeのみお買い得ということで。
どうしてもSATAのやつ欲しいなら定番のCrucial MX500も値段下がってますよ。
SUN DISKのやつはファームがバグ持ちらしくて消えるという噂が。。。
■外付けUSBケース
NVMe挿すスロットがなくてもUSBケースに入れれば十分速い外付けになります。
sata/nvme対応の外付けケースの変換チップはRTL9210Bを使っている場合が多いのですが出回っている製品はファームウェアが古いものが多いので不安定だなと思ったらアップデートしたほうが良いと思います。
ファームウェア
■NVMe NAS
大量のNVMeを積んだNASを作りたい場合はキットが売っている
NVMeが安いのでこういうのに積むのも有り
■NVMe RAIDケース
Thunderbolt3対応のRAIDケースです
■NVMeと一部マザーとの相性
ASROCKの一部のマザーボードにてNVMeに相性があるようですね
B450チップセットの場合、認識しない現象が起きるようです。
今のところHIKSEMIのやつは大丈夫そうですが、他は相性出るものがあるようです。
半田使ってショートさせれば解決するという話もありますね
関係ない話ですが
自分も最近までASROCK B450M PRO4を使ってたけど4年以上使ってシステムが古くなったなと感じたので買い替えてしまいましたね
時々USBがおかしくなることもあったし、BIOSアップデートしたら謎のフリーズが起きるようになったのもあったので。
NVMeの相性の話はキオクシアのNVMeが出てからチラホラ出ていたようですね。中華NVMeに限った話ではないようで。でもこの問題ってASROCK以外聞かないんですよね