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謎解き好きによるWe were here レビュー 【ネタバレなし】
Steamで無料公開されていたので友人と二人でプレイしてみました。
せっかくなのでレビュー残しておきます。
Librarian(情報提供側)とExplorer(操作側)に明確に分かれた2人用脱出ゲーム
このゲームは完全に2人用。
それぞれの役割はほぼ明確に分かれており、ゲームを始める前に役割を指定することができる。
ゲーム開始後、2人はそれぞれ別の部屋に放り出されるのだが、部屋内に多くの情報が存在しているLibrarianに対し、Explorerは明確に解くべきパズルが目の前に存在する。
ExplorerがVCを使い目の前の状況を説明し、Librarianはその答えを部屋内の情報から探し出して提供、Explorerはその情報を駆使してドアを開け、先に進む…という流れで終始進行していく。
私達は普段から使い慣れているDiscordでVCを行ったが、ゲーム内にVC用のトランシーバーが用意されており、それを使ってやりとりすることも可能。
トランシーバーはPush to Talkになっている、かつ「喋っているときは相手の声が聞こえない」という仕様になっている(らしい)ため、「こちらには○○が見えます、どうぞ」というやり取りが交互に行われるのだと思う。
ゲームの雰囲気を楽しみたいのであれば、外部VCツールではなく、こちらを使用すべきかもしれない。次回作をプレイする際はこちらを使ってみようと思う。
謎の難易度は低め
きちんと意思疎通ができさえすれば、謎自体の難易度は低め。
目の前に見えている状況や形などを言葉で説明し、的確に欲しい情報を提供し合えるかどうかに重点が置かれている。
ただし、一部の謎には明確な数字では表されない時間制限がある。
徐々に迫りくる死により焦りが生まれ、脱出ゲームの醍醐味である緊張感は十二分に味わうことができる。前述のトランシーバーを使っていればなおさらだろう。
一部英語スキルが必要となる
今作は(Steam版は)日本語が存在しないため、英語でプレイすることになる。
殆どの謎は日本語でやりとりができればクリアできるが、一部ヒヤリングと英文の日本語訳スキルが必要となってくる。
日本人にとって一番の難関は後半のヒヤリング部分。
流暢な英語を音質が悪い状態で聞き取り伝える必要があり、非常に難易度が高い。私達もここは(全てではないが)一部書き起こされたテキストを見て解くことになった。
日本語訳については、中学英語ができれば進めるレベルなので、大きな問題にはならないと思うが、若干の文法ひっかけ的なものがあるので、そこは意思疎通をしっかりする必要がある。
ホラゲが苦手でも楽しめるレベルのダークな雰囲気
雪山で遭難した2人が迷い込んだ城?でのお話なので、雰囲気はかなり暗い。一部ホラーな表現も存在する。
私のことを知っている人は私が極度にホラゲが苦手なことを知っていると思うが、こんな私でも「うおおおおこえーーーーー!!」などと言いながらも普通にプレイできるレベルのものなので、苦手な人も問題はないと思う。
リプレイ性はほぼない
クリアすべき道筋は1本で、謎の種類も毎回変わらないため、リプレイ性はほぼないと言っていい。
一応、それぞれの謎の答えは毎回若干異なるため、伝え合う情報は異なるものの、セオリーが分かってしまえばほぼ作業となってしまう。
クリア後、2人の役割を交代してプレイしてみたが、すでに展開と提供すべき情報はお互いに分かってしまっているため、「あのときはこういう風に見えてたのね」の確認に留まってしまう。
そのため、謎解きゲーなのだから当然ではあるが、事前にネタバレの類は見ずにプレイすることを強くおすすめする。
また、上記の理由から最初に選んだ役割でしかこのゲームをフルに楽しむことができないため、事前に話し合っておく必要がある。
謎好きなら是非プレイして欲しい良作
初見プレイにかかった時間は前述の英語の壁で多少もたついたが2時間程度。全体的に難易度と雰囲気のバランスが絶妙な良作であり、更に今作は無料で提供されているため、気軽に試せる点も非常に大きい。
2作目、3作目もリリースされており、ちょうどセール中だったのもあり、プレイ後即2作ともポチった。
このレビューを見て、少しでも興味が出た方はぜひ、友人を誘ってプレイを。