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謎解き好きによるWe were here too(2作目) レビュー 【ネタバレなし】
2人で連絡を取り合いながらパズルを解いていくWe were hereシリーズ第2作を、前回に引き続きプレイしたのでレビューを残しておきます。
前作プレイ済み、もしくは前回のレビューを見ている前提で書く部分もあるので、まだ見ていない方はこちらをどうぞ。
前作の不満点は概ね解消されたゲームデザイン
前作も良作ではあったが、どうしても英語スキルが必要となる場面がいくつかあり、ローカライズされていない事による苦労があった。
今作は「謎解きに必要な情報」については徹底して記号や物体として表されており、英語については一切わからなくてもクリアできるようになっている。
英語で書かれた本はいくつかあるが、内容については理解しなくとも問題ない。おそらく読み物的なものと、知らなくてもだいたい分かるヒント程度のものである。
また、今回も前作のLibrarianとExplorerのように最初に役割を決定するのだが、今作では「指示側」と「操作側」が部屋ごとに入れ替わる様になっている。
そのため、基本的にリプレイ性の薄いこのゲームを、どちらかの役割でしか楽しめないといった不満点はある程度解消されている。
ローカライズはされているがほぼ意味をなさない
今作から、メニュー表示など一部の日本語表記が可能になった。しかし、日本語自体が微妙(例:「CREDIT」を「課金」と訳していたり)だったり、ゲーム中の本などは英語表記のまま(前述の通り謎解きにはほぼ無関係)だったりと、正直日本語化する意味は殆どない。
謎の難易度は控えめ
謎、パズル自体は前作と同等か、英語が必要ない分いくらか簡単にすら感じた。ただし、簡単すぎてつまらないかというとそうではなく、後述するトランシーバー要素を絡めると程よく雰囲気と難易度を楽しめるレベルになっていると感じた。
トランシーバーの不便さがいい味を出す二人羽織
前作のレビューでも書いたが、このシリーズはトランシーバーを使ってVCを行うゲームデザインになっている。前回はDiscordを使っていたので、今作はトランシーバーでやりとりをしつつプレイした。
当然トランシーバーなので、こちらが喋っているときは相手の声は聞こえない。逆に向こうが喋っているときにこちらの声を伝えることはできない。
この微妙なもどかしさが、雰囲気、難易度ともにゲームにいいエッセンスを与えている。
片方が目となり情報を伝え、もう片方はその情報を元に手や足を動かす。
まさに五感を2つに分断された二人羽織である。
一人で解けば簡単なパズルも、こうして役割を分けられると途端に難易度が跳ね上がる。
1周目をトランシーバーでクリアし、役割を交代した2周めはいつものようにDiscordの相互通話でクリアしたが、2周めで解き方が分かっているとは言え、これほどまでに差が出るのか、というほど難易度が違った。
これからプレイする人は是非、トランシーバーのもどかしさを楽しんでほしい。
前作同様謎自体のリプレイ性はほぼなし、だが
前作同様、謎の解き方、解く順番自体に変化はない。最初に選択した役割によってヒント提供側、操作側が入れ替わるのみのため、「あーこういう風に見えてたのね」の域は脱さない。
ただし、今作は前作と違いマルチエンディングとなっており、特定の条件を満たすとトゥルーエンドにたどり着ける。
1周目をクリアする際に、おそらくこうすればトゥルーにたどり着けるのだろうということは分かるので、トゥルー目指しての周回プレイは十分に可能である。
ちなみに私たちはトゥルーにまだ辿り着いていないので、再度プレイするつもりでいる。
全体的にうまくまとまった良ゲー
前作が楽しかったのであれば、買って損はない。また、前作を英語という問題から回避していたのであれば、ストーリー的なつながりはおそらくないので今作からプレイしても全く問題ない。
個人的な要望としては、謎の難易度はもうちょっと高くしてほしかったとは思うが、さくっとプレイする分にはちょうどよくまとまっていると思うし、全体的なバランスとしてはいいレベルである。
無事トゥルーエンドを迎えることができたら、すでに購入している3作目もプレイしたいと思う。
Steam購入ページはこちら。
https://store.steampowered.com/app/677160/We_Were_Here_Too/