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認知科学ベースのコーチングを学び始めて@3ヶ月目の備忘録

2021年10月から約半年間かけて、mindsetという認知科学をベースにしたコーチングスクールに通っています。すでに3ヶ月弱経過しているのですが、その学びの過程を自分のためにnoteに記していきます。

そもそもコーチングを学ぼうと思ったわけ

まずそもそも私がコーチングを学ぼうと思ったのは、
・「自己変革をしたい」
・「コーチングによってイキイキを増やしたい」
という2点からです。

自己変革したい?

と意識高いようなワードチョイスしましたが、私コロナに突入していろいろ悩んでいました。というのも、働いている会社の事業が海外留学というコロナど真ん中過ぎて、すべてがピタッと止まってしまったのです。

これまでただ前を向いて働いていればよかったので、突然強制的に一時停止させられて「あれ、おれはこれからどうすればよいのだろう」と悩み多き時間を過ごしました。
※この時期にいろいろ相談乗っていただいた方ほんとうにありがとうございました。

ちょうどその期間に、30代を迎え、結婚、引っ越しがあり、人生の節目が重なり今後の人生を考える視点がこれまでとは変わりました。いわゆる30歳って悩んじゃう年齢なのかもしれません。

そんなときに「コーチング」というワードも周囲で耳にする機会も多くなり、興味を持ち始めていました。

コーチングによってイキイキを増やしたい?

自分が悩み始めると、周囲の悩みもこれまで以上に見えてくるようになりました。みんないい感じに過ごしているように見えても実はネガティブに悩んでいる人が多いのだなと。どうやったらみんなイキイキしていくのだろうと思っていました。

そんな自分と周囲にモヤモヤを抱えながら、試しにコーチングセッションを受けてみました。そうすると今まで自分がモヤモヤしていて言語化できていなかったことが、少しづつ整理できてきて、これは結構いいかもと思い始めてきました。

今後あたりまえがすぐに変化していく(VUCA)時代で、コーチングはより必要なものになってくるのではと感じ、一度しっかり学びたい気持ちが徐々に高まりました。

※VUCAVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語。先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態

コーチングスクールに通うまで

コーチングスクールに通いたいなと思ってから、いろんなスクールを調べ、スクールに通ったことのある友人にもヒアリングしました。

その結果、私の印象ですが、日本にあるコーチングスクールのほとんどは傾聴がメインで、ちょっと自己啓発的な感じがして私が求めている感じとはちょっと違うかもなと思っていました。

そんな中、現在通っているmindsetコーチングスクールだけ雰囲気が異なり、カリキュラムを見てみると自分が求めている内容と合致していると思えました。

これはコーチングスクールに通うならmindsetにしよう!と決めました。しかし、コーチングスクールって結構なお値段するんですよね。

しかも結婚したばかりで、これから結婚式資金をはじめライフイベントに備えて貯金もしていかないといけない。かといってこれまで計画的に貯金してきた訳ではないので、そんなに貯金の余裕がない。

どうしよう。。。

そうウジウジしていたときに、同じスクールに通っていた友達に「このスクールは間違いない!」と言われました。

そうだよな、、、と思いながら半年間学んだあとの世界を想像したときに、もしここで学ばなかったらいつまでたってもモヤモヤしたまま時が過ぎていく、明日野郎はバカヤローになる気がしました。

友達の言葉にも背中を押され、約80万円という私にとって人生で一番高い買い物にビビりながらも、数ヶ月のキャッシュフローを計算して、分割払いならなんとかいけるだろうと計算して申込のボタンをポチッとしました。

申込までは金額の大きさにビビっていましたが、申し込んだあとは悩むことはなくなったので意外とスッキリし、もうやるしかないとシンプルな精神状態に落ち着きました。

今思えばこれもこれまでの自分では想像できないような現状の外のゴールに向かっていく1つの壁だったのかもしれません。

コーチングスクールがスタート!自己適用に苦しむ日々

2021年10月にスクールがスタートしました。まずは認知科学ベースのコーチング知識のインプットが大量にやってきました。

聞いたことのない用語の数々、今までの考え方がいかに間違っていたのか、情報の洪水で頭がパンクしそうでした。いや、パンクしていました。そして、今もしています。

基礎知識のインプットと共に、前半の3ヶ月では自分自身と向き合う「自己適用」の期間となります。他の人をコーチングできるようになるのに自分のことを理解できていないってよくないですよね。

しかしこの自己適用がめちゃくちゃ大変で苦しいのです。

「自分のやりたいことをできているか?want toに生きれているか?」

この問いをされて周囲にも助けてもらいながらよく考えると、

「あれ、自分の日常はいつの間にかhave toにまみれているのではないか?」
と絶望的な気持ちになりました。
※だいたいみなさんこの状況に陥ります。

この期間は相当苦しいのですが(今も道半ばなので苦しい部分はあります)、これまでの自分の人生を振り返り、自分のwant toはなにか、才能がある部分はなにか?を先輩コーチにもサポートいただきながら言語化できてきました。

それをもとに講師や先輩コーチにセッションをしていただくと、これまで自分では見えてこなかった部分(スコトーマ)が見えてきて、自分だけでは設定できなかった仕事のゴール設定をすることができました。

ゴールを設定すると、今まで実は目の前にあったけど見えていなかったものが見えるようになり(RASが発火)、have toにまみれていると思っていた目の前のことにも取り組み方や意識の持ち方が変わってきました。

「なるほど、これがゴールは見つけるものではなく設定するものという意味か。」と知識でインプットしたものを自分に適用してみて初めて効力を実感しました。

ちなみにゴールはしっくりこなくなった(have to感が強い)ら常に更新すれば良いので、まずは最適かわからなくても設定してみることが大事です。ゴールは最適解ではなく設定するものです。

ゴール設定に成功すると自然と(RASが発火し)違った(スコトーマに隠れていた)景色が見えてくるのです。

こうしてこれまでの約3ヶ月間は自分に悶々と向き合う時間が長かったです。今も常に自己適用中なので、苦しいときは苦しいのですが、自分らしく、want toに生きる、プロコーチになるためには必要なプロセスだと思っています。

いつかはやってみたかった音楽の道へチャレンジを開始

仕事のゴールとは別に趣味のゴール設定として11月から楽曲制作を開始しました。はい、音楽の楽曲です。

これまで私はクリエイティブ系のことに憧れを持ち続けつつも、自分にはセンスがないと思い込み(ネガティブセルフトーク)ちゃんとチャレンジできていませんでした。

音楽もいつかやってみたいなと思い、アコギやシンセサイザーを買ったりしましたが三日坊主の連続で1回も形になったことはなかったです。

でも最近周囲に音楽の仕事をしている友人ができ、実はがんばれば自分もできるのではないか?と謎の根拠のない自信(エフィカシーが高い)が芽生えてきました。

友人たちは本当にプロフェッショナルなので、決して軽んじている訳ではなくとてもリスペクトしているのですが、音楽って全員に市民権があるし、簡単という意味ではなくやろうと思ったらやれるのではないかと思っただけです。

私は自分に歌の才能はないと思っているので、歌がうまく、歌って欲しい人に楽曲提供ができたら、そしてその楽曲がいろんな人に届いて心を揺さぶることができたら、その瞬間だけでも素敵な気持ちになれたら、そんな瞬間を共に作れたら楽しいだろうなという想いでしかないです。

これまでは音楽なんてできない自分があたりまえでしたが、できたときに実現する世界観の臨場感が高まりワクワクし、作れる自分でないと心地よくない(コンフォートゾーンがずれる)と思い始めました。

とまあ調子に乗っているわけですが、言うは易く行うは難しで、私はこれまで楽器を持ってはいたものの、ほぼ弾いたことがなく、コード理論もわからずゼロ状態からのスタートでした。

そのため何から初めていいかもわからず、このままだとまた何も進まずに終わってしまうと思い、ストリートアカデミーで「楽曲制作」と検索して、「DTM講座」なるものと出会いました。
※DTM(Desk Top Music):パソコンを利用して楽曲制作をおこなう音楽制作手法の総称

その体験講座で話を聞くと、どうやら独学はかなり時間がかかって難しそうだなと感じ、(また出費が重なるのですがw)DTM講座に申込みました。

楽曲制作(DTM講座)のスクールがスタートすると、まずは専用のDAW(Studio oneを使っています)というソフトを数万で買う必要があり、「また出費が重なったやべぇやべぇ、なんとかしなくては」と思いながら、未知のチャレンジにワクワクしていました。
※DAW(Digital Audio Workstation):デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステム

実際に楽曲制作をスタートすると、曲って割と簡単に作れるのかなぁ?なんて思っていたのですが、「1曲作れるようになるまで果てしない、、、」と絶望しました。

ゼロからの状態で学ぶのでそれは当たり前だろ!とできる人からみたら思われると思いますが、やっぱりやってみなくてはわからず、学べば学ぶほど難しさを日々感じています。

しかし、少しづつですがが楽曲制作の輪郭も見えてきました(とはいえまだリフティング5回できるようになったくらいです)。

まずは2022年3月までには1曲作りきろう!と思っています。

※楽曲とは到底いえないのですが、これまで課題で作った音源を何をやっているかイメージを持ってもらうために晒しておきます。
https://soundcloud.com/hitoshi-sato/2021-12-27/s-tfHK1BRPHe3
https://soundcloud.com/hitoshi-sato/ldjhl0gdfxce/s-cMMxPE82Fwg
https://soundcloud.com/hitoshi-sato/211205_test/s-58L7Ql3fkgm

楽曲制作を学び始めてみて、思ったのは「プロのアーティストたちは本当にすごい」ということです。

今まではただなんとなく音楽を聞いていましたが、作り手の視点で聞くととんでもないクリエイティブを発揮しているのだなと、ただただ尊敬の念しかないですし、良い音楽を聞けるありがたみを感じるようになりました。

いつも魂を込めて曲を作っているみなさん本当にありがとうございます!

このように今回は趣味のゴールの話をしましたが、人生は仕事だけ、趣味だけではなく、8つの領域で構成されています。これをバランスホイールといいます。

バランスホイールを構成する8つの要素

この8つのバランスホイールを意識せずに1つに偏った生活を過ごすと、どこかしらにガタが来てしまいます。

例えば、仕事のゴール設定だけして、仕事のことしか考えないと家庭崩壊して結果的に仕事のゴールも達成できないなんてことは想像しやすいでしょうか。

まさに家庭をもったばかりの私はこの8つのバランスホイールを意識しないと、気づいたらいつの間にか大切なものを失ってしまうなんてこともありえそうだなと思っています。バランスホイール大事大事。セーフセーフ。

前半の自己適用期間を終え、後半のコーチングセッション期間へ

このように私がコーチングスクールに通い始めてから前半の3ヶ月間はひたすら自分と向き合う自己適用の期間でした。

時には初めて出会う知識量の多さに頭がパンクし、新しい自分と出会うことに絶望し、見当違いな質問や考えをして講師の方に(愛のある)ボコボコにされながらも、先輩コーチ、同期、友人にサポートいただきながら、3ヶ月前の自分では想像できない自分に少しづつなれているのではないかと思います。

まだまだ学びの途中で自己適用も完璧にできていなく、未熟な部分があるのですが、いよいよ後半の3ヶ月は実践あるのみ!ということで、コーチングのモニターセッションを開始します。

コーチングセッションでは、上記のように私が通った道をギュッとして「仕事のゴール設定」を行います。

モニターセッションとはいえ、行うからには時間を作っていただく方の60分を最大価値にできるよう、これまで学んだことを全開放して全力で向き合います。

まだまだプロコーチと言えるような状態では決してないですが、このnoteをみて少しでもコーチングに興味を持った人がいたら、ぜひモニターセッション受けてみませんか?

数ヶ月後には有料にはなりますが、この期間は無料で実施させていただきます。
ただし、無料とはいえ濃密な時間になるため、本当の興味のある方のみご連絡ください。
※無料モニター期間は終了しました。有料でも興味ある方はご連絡ください。

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最後に認知科学用語の解説

これまでの話の中でちょこちょこ認知科学の用語を差し込んたので改めておさらいしたいと思います。

エフィカシー

エフィカシーとは「自己のゴールの達成能力の自己評価」のことです。自己評価なので、評価が高い、低いと使うように、エフィカシーが高かったり、低かったりします。

エフィカシーを高めるには日々の中で自己評価を増やしていく必要があります。自分に今日yesといえたことは何だったか、を思い出すのが大事です。

未来の自分自身へのパフォーマンスを決めているのが自己評価なので、自身で自己評価をできないといけないです。

いつの間にか他人の評価に影響された評価が自己評価になっていると、want toではなくhave toに塗れていることが多いです。

want to

そのままの「~したい、やりたい」という意味で捉えてもらってよいですが、人生を通底して本音でやりたいことです。

「通底=二つ以上の事柄や考え方が、基礎の部分で互いに共通性をもつ」なので、過去の経験の中から自分が自然とイキイキして楽しかった瞬間を思い出し、共通点になっているものがwant toの可能性が高いです。

want toと対極に位置しているのがhave toです。そのままの意味のとおり、「~しなければならない」という状態のことです。コーチングセッションを通じてhave toに生きるのではなく、want toに生きることを目指します。

スコトーマ

スコトーマとは心理的盲点のことです。自分が重要だと思っている物事や、自分の知っていること以外は見えないようにしてしまう固定観念のフィルターのことです。

日常でいろんな情報に触れているはずなのに、自然と無意識に入ってくる領域は関心があるということです。逆に全く関心がないものは情報が入ってこない。アンテナが立たない。

例えばニュースをみていて何とも思わないのに、いきなり地元のニュースが出たら勝手に反応しますよね。

このスコトーマに隠れていたものを見えるようにするためには、これまでとは違うゴール設定をしてRASを発火させる必要があります。

RAS

RASとは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と言います。その人がもつ関心事に対して、脳は情報を集めるのに鋭敏になるシステムのことです。

脳の記憶の中の決断で物事の関心が変わり、自分が興味ある領域が目に入ってしまうことです。

RASは簡単には発火しません。責任を伴う本気の決断をすることによって発生します。

この決断は簡単にできることではないので、自分自身の本音に素直に向き合って、ゴール設定をする必要があります。

本音にならないと、本気になれず決断ができないです。そして本気の決断をしないとRASは発火しません。

ゴールが更新されてRASが発火すると、徐々にスコトーマが外れてきて、ゴールに向かってこれまで見えなかったもの、入ってこなかった情報が入ってくるようになり、ゴールが勝手に近づいてきます。

これをinvent on the wayと言い、ゴールへの道筋が見える脳の仕組みのことです。

コンフォートゾーン

コンフォートゾーンとは、心地よい状態であり、現状の延長線上でこのままいけばやってくるであろう想像できる未来のことをいいます。

日本語では恒常性維持機能と言い、慣れ親しんだものを維持しようとする働きのことです。

例えば、38℃の熱が出て体温を平熱の36℃に戻そうとする。これは平熱が自分にとって心地いい状態であり、コンフォートゾーンであるため、そこに戻ろうとする機能が働いています。

よくモチベーションがある人ない人という話がありますが、平熱に戻そうと体が勝手に機能するように、モチベーションというものは本来は人間の体に備わっています。

つまりコンフォートゾーンの方向にモチベーションが勝手に高まっていくので、コンフォートゾーンを未来やゴールの方向にずらすことができれば、勝手に向かっていくようにできます。そのためにゴール設定を変えることが重要になります。

モチベーション=元に戻そうとする力が認知科学的には正しい理解です。

セルフトーク

セルフトークは、自分に自分で発語はしていないけど、語りかける言葉のことであり、パフォーマンスを決定づけるものです。

人間は無意識のうちに1日に4~6万回ものセルフトークをしていると言われてます。

日々の無数のセルフトークの内容がポジティブかネガティブかで日々の思考や行動が変わってきます。

そのため、ネガティブセルフトークが出た際に一つ一つ解明して、セルフトークを書き換えていくことが重要です。

ゴール

ゴールは見つけるものではなく設定するものです。これまで過去に行ってきたことは一切関係なく、未来しか関係ないです。そのため、現状(このままいけば想定されうる未来)の外にしかありません。

現状の外のゴールをうまく設定できると、RASが発火し、クリエイティビティを活性化し、これまで見えてこなかった新しいプロセスを生み出すことができます。

クリエイティブアボイダンス

現状を維持しようとする(ホメオスタシスのフィードバック)力が人はとても強いため、なにか決断しようとするときに、現状維持をしようとすることにクリエイティビティが発揮されて現状の良い点を見つけようとして今のままでいることの理由(言い訳)を作ろうとします。新しいチャレンジを決断しようとしたときにビビってよく出てきます。


以上ここまで長文となりましたが、私のこれまでの3ヶ月の道のりでした。

改めてですが、残りの3ヶ月で最低でも合計50セッションは行いたいと思っていますので、このnoteを読んでコーチング受けてみたい!知り合いに興味ある人がいるから紹介したい!なとありましたら、ぜひご連絡ください。

これまで出会えなかった自分に出会い、未来にワクワクしましょう!

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