学び舎
学問も23歳なのだと思った。
父があの日
橋の途中であくびをしていなければ
母があの日
河川敷でくしゃみをしていなければ
いま私がここにいないのと同様に。
水やりを怠れば、
次の草木が絶えてしまうのと同様に。
学問にも
ひいひいひいおじいさんと
ひいひいひいおばあさんがいる。
脈々と繋がる言の葉の中で、
息をする、
想いが胸を馳せた、
そのスピードで。
風が頬をなでる、
その温度で。
今日も私の瞳は
同い年の頁(ページ)たちを
めくり、めくって、
めぐり、めぐって、
次の赤ん坊に、
渡せる日まで。
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