注文住宅予算オーバーで失敗しないためのハウスメーカー・工務店の選び方~初歩の初歩~
注文住宅で大満足の家づくりになるかどうかは
ハウスメーカー・工務店選びで決まります。
表面的なことしか調べずに決めると
■思ったような提案がもらえない
■予想以上に追加費用がかかった
■あきらめなきゃいけないことが多くなった
ということも。
特に
金銭的にも精神的にも時間的にもダメージが大きいのは
契約後の打合せで要望をどんどん言って最終見積だしてもらったら
予算をかなりオーバーして減額調整に苦労した
というものです。
ひどい場合は
契約の後の解約・・・
という事態になりかねません。
そうならないためにはどうしたらいいでしょうか。
ハウスメーカー・工務店選びの段取りというものが重要になってきます。
これを確認してから先に進んだほうがいい
という段取りのコツをお伝えします。
1.契約後に予算大幅オーバーとなってしまった例
1)間取り先行ですすめた事例
工務店の特徴、方針、営業さんの対応を気に入ったので
標準仕様、にちょっとオプションを加えた程度の仕様で
間取りの要望をだし
概算見積をもらい金額を把握。
間取り打合せを数回行い
面積と間取りの方向性を確定させて契約。
この時点で広さが広めになってしまっていた。
契約後に、
キッチンやお風呂の設備、
床材や建具の建材選びをしていったら
標準仕様じゃほとんど要望を満たさないことがわかり
多くがオプション品となる。
見積もりがかなり高額になって予算内で建たないことがわかる。
【失敗してしまったポイント】
■間取り打合せの時点でもっと面積を小さくしておけばよかった。
■標準仕様の設備や建材と、要望するものでは価格差が大きいことを知っておくべきだった。
2)性能重視、建材重視で工務店を選んだら要望の間取りができなくなった例
高断熱高気密、高耐震、という工務店の方針を気に入って
標準的なプランの30坪程度の間取りで概算見積をもらい契約
間取り打合せをすすめると
要望が30坪ではおさまらないことがわかる
いくつかオプションをやめて減額調整しても
面積を広くするほどの金額確保にはならない
性能のグレードを落としたらその工務店で建てる意味がないのでは、となる。
要望する間取りの家がこの工務店では無理だとなる。
【失敗してしまったポイント】
■性能に偏って工務店選びをした結果それ以外の要望が叶わなくなってしまった。
■間取りの要望を早くから考えて必要な広さを把握しておくべきだった。
2.工務店・ハウスメーカー選びの段階で知っておくこと初歩の初歩
家の性能の違いがある
ということを知りましょう。
断熱気密性・・・性能によって、住み心地、光熱費、快適性が違います。
耐震性・・・地震に対する強さが違います。震度7で倒壊する可能性が高いか低いか変わります。
この2つが2大性能です。
詳しくは後ほど書きますね。
会社によって、どの程度の性能の家を建てているか違います。
性能によって費用も変わります。
知らずに会社を選んだら
勝手に耐震の低い家になっていた
断熱性が低くて光熱費が高い家になっていた
ということが起こります。
わかっていてそういう家でいいと選ぶならまだいいのですが
(あまりよくないけど)
住んでからどうやら他の家とは違うらしい
ということがわかると後悔のもとです。
建材・設備もさまざまです。
無垢の床材に代表されるような自然素材は基本的に金額が高くなります。
最初のうちはそういうものは無くていい
という方も多いですが。
肌ざわりや空間の雰囲気、質感を知ると
自然素材を希望される方も少なくありません。
設備もピンキリです。
ショールームいったりSNSみたりしていくと
今まで知らなかった便利なものにたくさん出会います。
知ってしまったら欲しくなるものがたくさんあるのです。
数万で済むオプションならいいですが
10万以上するようなものもあります。
どういうものが高額になるの
という情報は最初に知っておいた方がいいです。
高くなるのは性能や設備だけではありません。
無垢の床材、塗り壁、造作家具、間接照明・・・
あなたがインスタで見かけて
”これいいな”と思ったものは
高額オプションかもしれません。
高額なものは最初から予算に組み込んでおいたほうが
採用しやすいです。
後にになると
「高くてもう追加予算出せない・・・」
となるからです。
何が高額オプションなのか
最初の段階でこれを知っておくことも重要です。
次の記事では
「耐震性」について説明しますね。