カッターナイフがあの色でなければならない理由
100円ショップでカッターナイフが買える時代になって久しい。
シルバーの何の装飾もないカッターナイフをその100円ショップで2本買って、ひとつは自宅、もうひとつは職場のデスクに入れてしばらく使っていた。
私の職場のデスクは、典型的なオフィス風。引き出しのある机。2番目の引き出しにお弁当箱大のボックスを利用して、筆記用具を30~40本収納している。
シルバーのカッターナイフは、しばしばその筆記用具ボックスの中で探せなくなる。シンプルでスリムであるがゆえに、底に沈んでいることがある。数ある筆記用具の中に埋もれてしまうのだ。
一度探して諦めるが、必要に迫られて再度探すと、ひょっこり出てくることもある。「やっぱりあった。ラッキー!」。何度かそんな場面があった。
オフィス用と自宅用、それぞれ1年位使っただろうか。
ついに、どちらも私の目の前から、失踪してしまった。
いや、自分の管理が悪く、どちらも紛失してしまったのだ。
代わりに、100円ショップのそれではない黄色のボディのカッターナイフを使い始めた。僕の筆記用具ボックスの中で、埋もれることなく、いつでもスッと出てくる。
「黄色」のこいつとは、少し長い付き合いになりそうだ。
写真は、最後のシャッターを切る瞬間のみクローズアップされ、常に楽に撮っているものと思われがちですが、その前のプロセスにかなりの部分を割いているものです。暖かいお気持ちで、サポートいただけるご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。