英語苦手な私が決して忘れない単語 scab
高校1年で英語で落ちこぼれ、以来ずっと苦手意識がつきまとっている。そんな私でも決して忘れない単語、それは、
scab
高3の英語の授業で先生が配ったプリントにはそのタイトルの下に、5cm四方程度のエリアに10文にも満たない短い文章が書かれていた。どうもscabについての説明文のようだ。辞書を引かずにscabとは何かを考えてみる授業だった。
scabはもちろん他にも知らない単語は沢山あるのだが、貧困な単語力を振り絞ってうっすらと分かったのは「時間が経つと乾く」「それを周囲から少しずつ…」「爪を使って」「痛い」「血が出る」といったようなことだった。(40年近く昔のことでかなり記憶が曖昧ではある)
「もしや!?」頭の中に電球が点いた(笑)
受験でも大学でも仕事でも、人生でこの単語を使ったことは一度もないが、こういう風に出会った単語は決して忘れない。攻略に失敗して血が出た映像とセットで脳に深く刻まれている。
多くの単語とこういう風に出会えたら、なんて楽しかっただろう。
ところでしかし、現代では傷は乾かしてはいけない流れになっている。湿潤療法の下では、scabは決して生成されないのである。
キズパワーパッドを筆頭に各社から湿潤療法の絆創膏が発売されているが、傷の大きさに合わせて自分でカットできる「ハイドロコイド包帯」もオススメ。湿潤療法の提唱者、夏井睦さんの本もオススメ。
話が逸れた。(確信犯)
いつの日か、scabという言葉を知る人はいなくなってしまうのではないだろうか? フロッピーディスクやテレフォンカードのように…
未来に残したい言葉として、私は scab を挙げたい。