南条あやの誕生日

こんばんは、四野葉です。今日は8月13日です。私が敬愛している南条あやさんの誕生日です。
HAPPY BIRTHDAY!!!!
とハイテンションにいきたいものですがそうはいきません。
慎ましく祝いたいと思います。

 南条あやさんが産まれたのが1980年の8月13日。そして亡くなったのが1999年の3月30日。19歳で亡くなりました。
ちなみに私はそれよりも後に産まれたので南条あやさんと同じ時を過ごしてみたかったなと思っています。

 私が南条さんのことを知ったのは確かTwitter(X)で南条さんの著書「卒業式まで死にません」を見たときでした。内容を調べてみるとどんどん興味がわいてきました。「自分が生まれる前にこんな人がいたとは…」当時病んでいた私にとってはなかなかの衝撃でした。
そしてサイトを訪問してみました。
 薄い緑色の蛍光色をした背景に、上のほうにある注射針とセーラー服の後ろ姿。そしてネット黎明期感漂うデザイン。ここだけ時が止まっているように感じました。そのころはまだ南条さんのことが全然わからなかったので軽くサイトを覗いて終わりました。でも、興味が出始めたのは明らかでした。

 さて、この日から南条さんの著書「卒業式まで死にません」が欲しくなりました。Twitterでも「喉から出が出るほど欲しい」とか「読みたいけどどこにもない…」とかほざいています。
そして来たる7月21日、ついにそれを本屋で発見し購入することができました。
読んでいてまず感じたのが文体の明るさです。内容は苦痛に満ちているのですが、明るくポップな文体で惑わされるような感覚があり、南条さんの文才を感じました。そして流れてくる薬の名前。何が何なのかさっぱりわかりませんが、その量から辛さが垣間見えたような気がしました。
その日からサイトも頻繁に訪れるようになりました。

※ちなみに南条さんの文章が投稿されている経緯を説明すると、町田あかねという方が主催の「精神病と向精神薬に関する体験談」にメールを送り、町田氏が日記を連載しないかと持ち掛けほぼ毎日メールで日記を送っていたそうです。

私も図らずも南条さんと近いことをしているのですが、こんな風に書ける自信はありません。今度やってみようかな。

 たまに考えるんです。もし今、南条あやが生きていたらどうなっていたのか。仮に生きていたら、もしかしたら相当有名な随筆家とかになっていたのかもと考えますがここでとある考えがよぎります。
そもそも、そこまで生きられるのだろうか。
そこでいろいろ考えたいところですが、「南条あや」というステージを借りて私の意見を述べるのはなんか違う気がするのでここら辺にしておきます。

というわけで、永遠に19歳の女子高生の誕生日を一人祝う、男のお話でした。南条さんとの出会いは明らかに私の人生を変えていると思います。
HAPPY BIRTHDAY.


南条あやさんのサイト「南条あやの保護室」
https://web.archive.org/web/20030805035852/http://nanjouaya.com/hogoshitsu/memory/index.html

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