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同じ音楽聞くと、多くを語らなくても通じ合える。よね?

こんにちわ!
流しの四元です。


先日は、新宿名店横丁の馬肉屋さんの料理長の先輩が食べに来てくれていて、僕も一曲歌わせていただきました。


ちょうど先輩がお会計を済ませて、そろそろ席を立とうか、というところだったので一曲だけでしたが、一曲だけに目一杯心を込めて歌わせてもらいました。

歌ったのはこの曲。「遠くで汽笛を聞きながら/アリス」

この曲は1976年にリリースされた曲で、
僕が生まれる10年前の曲なのですが、
その先輩は
「まさにこの曲は俺の年代にドンピシャの曲なんだよ」
と言ってリクエストしてくれました。

その先輩は僕の20歳上。

僕の生まれる10年前の音楽で、僕の20歳上の人と繋がれるって本当に素晴らしいことですよね。


この曲は、僕の印象としては「これぞフォークソング!」という感じで、メロディも詞も完璧!と思っていて好きな曲のひとつです。


先輩は「ドンピシャの曲」と言っていたけれど、
おそらくこの歌の中に色々と投影するものがあるんだろうな、と思います。

悩み続けた日々がまるで嘘のように

とか

俺を見捨てた人を 恨んで生きるより

とか。

きっと人生の中で、色んな悩みがあったり、人との関係でうまくいかなかったこととかもあると思うんです。

それらを思い出しながら聞いてくれていたんじゃないかなと思うのです。


そして、僕も歌う時には気持ちを込めて歌うようにしていて、
「気持ちを込める」というのは具体的にどうするかと言うと、
「自分なりに思い当たることを想像する」ようにしているんですね。

例えば、「俺を見捨てた人を〜」というところとか、
実際に自分が経験した、すごく信頼していた人に裏切られてしまった(現実には複雑な事情がありますが笑)こととかを思い出して、その人の顔とか、その時の苦しい気持ちとかを思い出して歌うんです。

これが僕の気持ちの込める方法なのですが、
そうすると、音程が合っているかとか、そういうことは割と関係なく聞いてくれる人も感動したりしてくれる気がするんです。


で、多分、聞いてくれてた先輩も、
そういうことを思い出していたんだと思うんですよね。

だから、お互い、具体的にどんなことがあったとかそこまで話したりしなくても、「同じ想いを、俺らしてきたんだな」みたいな感じで理解し合える気がするんです。


出会いは一期一会だし、
出会った人全員と自分の人生を語り合う時間も僕らはないけれど、
こうして一曲、同じ曲を聞いたり歌ったりすることで、
通じ合う何かを感じられるって本当に音楽の素晴らしさの一つだな、
と改めて思いました。

先輩、またゆっくり食べ来てくださいね!料理長と待っています!



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四元壯(ミュージシャン)
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