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てんちゃんが、我が家に来た日

昨日、マイクロチップの登録完了通知が来まして、正式にてんちゃんが家族となりました!

マイクロチップって知らなかったのですが、万が一、災害とかではぐれちゃっても保護された時に、飼い主がわかるというものなんですね。すごい!ちょっと安心できます!


というわけで、てんちゃんの紹介です!

てんちゃんは、奄美大島で捕獲された猫ちゃん。今、奄美大島では猫の捕獲(殺処分)計画が実施中らしく、

2018年から10年間、奄美の猫を3000~3600匹を駆除して、5日以内に引き取り手が現れなければ殺処分するという計画

てんちゃんも、そのうちの1匹でした。


でも、それが「ヒドイ!」とか「かわいそう!」という感情とは全く関係なく、僕(と奥さん)は、てんちゃんを見た瞬間に、

「かわいい!!!!」

という感情を抱きました。ビビビってやつです。


ずっと「いつかは猫飼いたいね」「猫がいる生活なんてニヤけちゃう」「ずっと一緒に寝ちゃう」と話していた我が家ですが、

やはり、「動物を飼って、生涯をともにする」ということの重みが想像できたので、迷っているうちにてんちゃんは貰い手がほぼほぼ決まってしまいました。

ところが”猫の預かり”という、里親が見つかるまでの期間限定の制度があるのを知り、それをやってみることにしました。(制度という言葉はちょっと違う気がしますが)


ちなみに、猫を飼う上でハードルとなったこと、預かり猫ならやってみようとなった理由なのですが、「金銭面」と「体調面」の不安があったからです。

やはり、猫を飼うというのはそれなりにお金がかかります。我が家は正直、そこまで家計に余裕がないので、すごく心配でした。そして、ふたりとも微妙にアレルギー持ちなので、体調面がすごく心配でした。

時々、奥さんは保護猫カフェの譲渡情報をインスタでチェックしていたのですが、保護理由(ニアリーイコール、飼い主の放棄理由)が、

・アレルギーが発症したため、飼えなくなりました

というものが少なからずあったため、うちもその不安を抱いてました。

(ちなみに他の理由を見ると、引っ越しのためとか、仕事が忙しくなったためとかどうしようもない理由が沢山あって、まじで人格破綻している人っていっぱいいるんだな、と思います)


でも、期間限定の預かり猫なら「一生責任を持つわけではない」「万が一、猫との相性が悪かったり、やっぱり飼えなそうとなっても一定期間なので大丈夫かな」と思い、やってみることとしました。

(本気で保護活動をしている方達にはすごく失礼な考え方だと思いますが、正直な気持ちでした)


しかし、、、

預かり猫をすることを決めて、猫ちゃんを待っている期間が1ヶ月弱あったのですが、その間もずーーっとてんちゃんのことが頭にありました

ツイッターで見るたびに、「かわいい・・・」と。

他の子を見るたびに「この子もかわいいけど、てんちゃんかわいかったな」と。


そんな、未練まみれの日々を送っていたある日、突然(本当に突然!)、

「よつもとさん、てんちゃん、いけますか?」

との連絡が!!!!


僕は即答で、

「いけます!」と。


そして、その日の夜に(!)、てんちゃんは我が家にやってきました。

もう一生交わることのなかった人生(猫生)が、突如として交わったことに、僕は”運命”以外の言葉が見つかりませんでした。


ボランティアの方が運んできてくれたてんちゃんがカゴから出た瞬間、かわいすぎて声が出ちゃいました(笑)


そうして、この夜からてんちゃんを預かることになったのですが(この時点ではまだ飼うと決めていなくて、預かりでした)、


この日の夜、
おやすみをしてからてんちゃんはものすごく鳴いていました。



ものすごくかわいいけど、切ない声でミャーミャー、ミャーミャーと、本当に一生鳴いてるんじゃないかと思うくらい、明け方まで鳴いていました。


なので、翌日は奥さんと二人で完全なる寝不足(笑)。

「このまま、夜は毎日鳴くのかね?」と少しだけ心配になりました。


でもそんな心配をよそに、翌日からてんちゃんは、夜はしっかり爆睡するようになりました(笑)

(3日目くらいにはゴロゴロしてくれるようにもなった!)


そんなこんなで、2週間ほど経ったある日、

「よつもとさん、てんちゃんどうします?そのまま飼いますか?それとも里親探しますか?」

との連絡が。

夫婦ともども、

「うん、もうてんちゃんと離れるの無理だよね」と、てんちゃんをもらうことに決めました。

まだ2週間、されど2週間いっしょに過ごして、

金銭的にも、体調的にも大丈夫そうと思ったので、一生一緒にいることにしました。


一ヶ月経った今では、すっかり我が家を、てんちゃんも我が家と思ってくれているのか、暴れたりくつろいだり甘えてきたり、好き放題です。



(あ、甘えてんのは俺の方だった〜!!笑)


初めての夜は、きっとすごく不安だったんだな、と今でもあの日を思い出します。そりゃあそうだよね。自分の住んでいた場所で突然捕まって、カゴに入れられて、あっちへ移動、こっちへ移動。不安になって当然。猫には未来を想像する能力ないみたいなこと聞いたことあるけど、多分、「またどこかに移動させられるのかな」みたいなことは考えていたんじゃないかな、なんて思ってしまいます。


でも、こうして我が家で翌日からすぐに馴染んでくれたのは、きっとボランティアさん達が愛情持って接してくれていたからなんじゃないかな、と思います。

普通は知らない人たちに囲まれていたら、不安にもなるし、ストレスもすごいはず。

でも、ボランティアさん達は、愛もあるし、扱い方も知っているから、きっと”完全なる人間不信”にならずに我が家に来て、それで俺と奥さんを信用してくれたんじゃなかなと思っています。


というわけで、うちの家族になったてんちゃん、ツイッターで「#毎日てんちゃんとよっちゃん」で呟いていますので、みなさんも可愛がってください〜!!



そして、そんなボランティアさんへの援助も、よかったらよろしくお願いします!

この世界には、沢山の問題があって、奄美ノネコよりも優先なことがある、と思う人もいると思います。

僕も少し前に、シリア内戦について調べて、これはどうにかしないとと思ったりしました。

そんな沢山の問題ある中でも、僕にはこの奄美ノネコのことがすごく引っかかりました。

なので僕と同じように、世の中沢山問題あるけど奄美ノネコについて自分も関心あるよ、という方だけでいいので(無理に関心を持ってくださいとは言わないので)、そんな方はぜひもう一歩関心や行動をして見てもらえると嬉しいです!




僕は、この一ヶ月だけでも沢山の猫ちゃんを見ましたが、「てんちゃんほどかわいいと思える猫がいない」ということがありました。

でも、違う猫ちゃんを飼っている人は「自分の猫ほどかわいいと思える猫はいない」と思っていると思うんですよね。

きっと、猫との出会いってそういうものなんだろうな、と思います。

一人でも多くこの問題に関心を持ってくれると、そういう出会いの確率が上がるので、嬉しいな、と思います。

会うべき猫に出会えることを、人は幸せと呼びますニャ!!

ということで、ぜひ、猫も人も幸せな世界を作っていけたらいいですね。


5000文字に渡る長文となりましたが(笑)、読んでくれた方、ありがとうございます!



追記:

そういえば、「飼うか飼わないか」を決めた日、即決したものの、多少「どうする?」という会話が夫婦でありました。

その日、いつもはご飯をモリモリ食べるてんちゃんの食欲がなく、ご飯を残して、あげく少し戻したりしました。

勝手な解釈かもしれないけれど、てんちゃん(猫)は、人間の言葉や感情を感じ取ることが出来て、そしてとても繊細なのではないかななんて思いました。

だから、こうして我が家で一緒に暮らすと決めてから同時に、大切にするねとも心に決めたのであります。

追記、おしまい。






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四元壯(ミュージシャン)
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