最近(といっても夏以降くらいから)感動したこと

今年は全然noteを書かなかった。
書こう書こう、書きたい書きたいと常々思っているのに、
考えすぎて全然書けないまま、
気づけば12月も終わろうとしている。

書けない原因はわかっている。
いいことを書こうとしているから。
うまいこと書こうとしているから。
ちゃんとまとめようとしているから。

だけど、
そんなもん(俺のnoteには)いらないのわかっているはずだろう?
ということで、
まとまりもないまま、
感動したことを書きます。


●矢沢永吉ライブ
本当に素晴らしかった。
8月の終わり。
風に秋が混ざり始めた日の、新国立競技場でのコンサート。
永ちゃん50周年だったらしい。
席はあまりよくなかった。
3階席で、音も迫力がすごいとは言えるものではなかった。
けど、最高の時間だった。
隣に座っていた50代か60代前半の夫婦。
旦那さんは、白のスーツではなく、スラックスにポロシャツの普通のおじさん。
でも、「時間よ止まれ」とか「アイラブユー、OK」とか初期の曲が始まると、静かに、だけど力強くガッツポーズをしていた。
きっとこの人は、人生にずっと永ちゃんがいて、
辛い時も、好きな人が出来た時も、車でどこか遠出する時も
永ちゃんの曲を聞いて、励まされたりしてきたんじゃないかなぁ。
なんて想像をしながら、話しかけるわけでもなく、一緒にライブの時間を楽しんだ。
永ちゃん、やっぱすごいなぁ。
音楽だけでなく、そんなことにも感動した1日だった。


●橋本絵梨子ソロライブ
10/27@六本木EXシアター
元チャットモンチーのえっちゃんのソロライブ。
俺がチャットを知ったのは、社会人1年目の冬。
軽井沢のホテルで働いていた頃に、
同期の女子と3人で、弾丸名古屋旅行に行った時のこと。
同期の車で、チャットのライブDVDが流れていた。
衝撃だった。それまでガールズバンドはGoGo7188とZONEくらいしか聞いたことがなくて、
正直、舐めていたから。
でも、この3人の音楽は、たった3人なのに、どのバンドよりもかっこいいと思った。
曲も、ライブでの演奏も。
ただ、ライブに行くことはなく、気づけばメンバーがひとり抜け、気づけば解散してしまった。
はじめてチャットを聞いた時から13年。
その間も、ことあるごとにチャットは聞いていた。
友達から借りたライブDVDは擦り切れるほど見た。
そして、ソロになったえっちゃんのライブ。
はじめての生歌。
第一声を聞いた時から、涙が止まらなかった。
かわいいのに、力強い声。
ものすごく刺さった。
メンバーの脱退から、色んな編成での挑戦、解散、そしてソロ活動の開始。
色んなことがあったんだろうけど、
こうしてえっちゃんがステージでギターをかき鳴らし、
バンドで歌を歌っている。
なんて素晴らしいことなんだ。
なんて素晴らしい瞬間に自分はいるんだ。
死んでもいい。
いや、
生きててよかった。
そう思った。
あっという間の2時間。
ずっと涙が止まらなかった。
人生で一番好きなミスチルでもこんなに泣いたことないよ。



●THE FIRST SLAM DUNK
あまり期待はしていなかった。
映画が新たに作られるという情報が出た瞬間は、
「おおお!」
とは思ったけれど、
今さら何を期待していいのかわからなかったからだ。
漫画本編の終わり方には納得いっていない。
けれど、その続きが見たいわけではない気もする。
映画で何が描かれるのかも、全く情報を入れていなかったし、
予想もしていなかった。
けれど、奥さんと「スラムダンク見に行っとくか」となったので、
観に行った。
その日は、前日やることが溜まっていて、寝不足だったので、
予約していたけど、もう行かなくてもいいんじゃない?くらいのテンションだった。
見るのが怖い、とは違うけれど、なんとなく気が乗らなかった。
でも、映画が始まった瞬間から、もうそんな気怠さは一瞬で吹き飛んでいた。
期待も不安もどうでもいいくらい、ストーリーが進むにつれて、
のめり込んで行った。
最後は、映画館のほかのお客さんと同時に、呼吸困難になった。
最高だった。
人生でトップ10に入るくらい完璧な映画だった。
スラムダンクが終わってからもう何十年も経っているのに、
井上雄彦さんの中では、生き続け、進化し続けていた。
これを映画館でリアルタイムで観れる時代に生きていたのは、
本当に幸せ者だ。
絶対にもう一回は映画館で観ようと思う。



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四元壯(ミュージシャン)
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