行政書士を目指したら、より世界が広がった
以前のnoteで、会社員を辞めた2018年からのことをすこし書いていました。
組織に雇われる働き方を想定できないまま、羽を伸ばして好奇心の赴くままに行動していった結果、行政書士という職業を知ったという話。
お墓だけじゃなかった
お墓を探究した「おはかんり」は、行政書士を目指したひとつのきっかけです。
お墓みたいなきわめて個人的で一度きりのことも、社会のあり方が、良くも悪くも影響を及ぼします。この先ますます多様化しそうなお墓界隈、思いをどこまで実現できるでしょうか。そして、お墓の前にも人生のエンディングにまつわる、いろんなことに目がいきまして。
ならば社会の動きをみながら、1人1人と家族のQOL(生活の質)を向上させるお手伝いができるかも、と思ったんですね。ただ、生死に関わることはパーソナルなのに公共やルールにも関わるという特殊性もあるから、手伝えるのは信頼がおけるプロであるべきだとも思いました。
一方、試験勉強のときからすでに、行政書士でわたしが持てる社会との接点がほかにたくさんありそう、ということに気付いていきました。
資格を得て実務の勉強を進めると一層、それこそ、note連続投稿を続け、自分の半生を棚卸ししているなかでも。現在進行形ですね。
好き&実績を掛け合わせる
『そうだったのか! 行政書士』は、行政書士について少なからず気になっている人に向けて書かれた指南書でした。遺言・相続のエキスパートでいらっしゃる竹内豊先生の最新刊です。
「受験・開業前に読む本」と前置きがあるのですが、竹内先生ならではの着眼点で構成されている「専門分野発見リスト」はよいヒントになります。
「専門分野発見リスト」は、行政書士のおもなお仕事である「官公署に提出する書類に関する相談・作成・提出代理」と「権利義務又は事実証明に関する相談・書類作成」を、管轄官公署別に分けて、おもな業務を一覧で提示されているのです。ほぼ、あらゆる管轄省庁に、仕事があるのです。
行政書士の業務をいかに絞るか、という観点ではありますが、仕事の深みや可能性の話でもあると思いました。
わたしもリストをまっさらな気持ちで眺めてみると、ふせんチェックがたくさんつきました。自分の経験や実績の棚卸しをしてきたから、見つけやすいんですね。
たとえば、自分のこれまでの仕事、好きや興味関心から、どんな仕事に結びつけられるか考えてみます。想定しているものも、していないものも。
★映像コンテンツ、著作権ビジネスに携わった20年以上の経験と実績
→ 著作権等の権利保護や申請代理、知的財産の運用や契約のお手伝い
★お墓への興味・深掘って、時流を追う経験、知見
→ 墓地・埋葬法に関わる申請と、お墓の選択肢や最善策のご提案
★だれ1人同じケースがない、人生ドラマ、ドキュメンタリーが好き
→ 誰もが関わる相続、そこに至る準備としての遺言で「限りある人生のQOLをあげるお手伝い」
★車好き、車乗りのフットワーク
→ 交通政策に関する申請、車両登録などのお手伝い、変化する車社会への対応も
★利便性やお得追求のための、デジタルツール活用や情報収集
→ デジタル行政への対応のお手伝い、身近な生活に役立つ情報の提供
……行政書士の本来業務があるところに、強みを見つけて、プラスアルファの付加価値を提供することに、可能性が見出せます。
もちろん、どれも簡単なことではありませんが、目指すことはできるし、ここに書いておくことで、自分に対する布石にもなると思っています。
ただし、まずは専門特化。この1,2ヶ月で実戦に突入すべく、引き続き準備をしていきます。……世界が広がるのはもう少し先かな。