あたらしい本棚ができた!〜あたらしい読書vol.3まで〜
今日は朝から、日比谷ミッドタウンのHIBIYA CENTRAL MARKETへ。「#あたらしい読書」のイベントへ参加して、あたらしい体験をしてきました。
「あたらしい読書」って?
読書を、一方方向のインプットである『読む』から双方向の『体験』へ。
そんなコンセプトで今年の4月からはじまった、有隣堂×幻冬舎×箕輪編集室のコラボイベント。私は箕輪編集室には入っていませんが、これはオープンに告知されていたので、「あたらしい読書」や「双方向の体験」というキーワードに惹かれて、参加してみました。
↓4月に行われたvol.1の公式レポートです。
開店前のミッドタウンという贅沢な場で、箕輪さんのお話や皆さんとの会話、ゲストの一人がドタキャンも含めて、これまでに体験したことがないものでした。初回というのもあって、これからどんな形になっていくのか、ゆるくつながるコミュニティにも、ワクワクしました。
平日の朝開催というのも、子育て主婦にとってありがたいものです。企業等で働きながらも朝活へ参加するような皆さんからは、多様でポジティブな空気が感じられます。我が身を振り返れば、働いてた当時に朝動こうなんて微塵も考えなかった…(汗)。
vol.2 豪華トークイベント
2回目は5月。佐渡島庸平さん×光本勇介さん×箕輪厚介さんという豪華なトークセッションでした。↓公式レポートはこちら。
光本さんの著書「実験思考」において本当に行われていた、価値の後払い・投げ銭システムの実験の裏話を聞ける、貴重な機会でした。
この面子ですからやはり、トークの内容が濃かったんですね。この場は、コミュニティは、何やらパワーがあるな、と感じるところでもありました。季節も、朝の空気も良く、コーヒーも美味しいのです。
あたらしいイベントを考える
この満足感だけで終わらないのが、「あたらしい読書」でした。
本日のvol.3に至るまでに、コミュニティLINE内でやり取りがありました。そう、参加したらそこから、このコミュニティの一員なんです。
毎回ゲスト呼ぶと続かなくなるし飽きるから次は参加者だけで楽しくてまたやりたいイベント考えよう!
こんな箕輪さんからの投げかけきっかけで、意見が飛び交う中、今回の企画のタネが撒かれていきました。私も「読んだ人の言葉とともに本が旅する」に賛同して形になったらいいなぁ、と思っていました。それらをもとに、運営の方々が企画を練ってくださっていたようです。テーマ、内容がまとまっていました。
参加者の皆さんが、人にオススメしたい本を持ち寄ります。
(ぜひ、メモや感想、付箋などで想いを記した本をご持参ください)
当日はそれらを参加者同士で紹介しあい、紹介した本はそのまま、HIBIYA CENTRAL MARKETの「旅する本の本棚」に。
新しい読書に参加したみなさんは、いつでもHIBIYA CENTRAL MARKET内でよみ、読んだ感想をさらにその本に記すことができます。
※そのまま旅立たせても良い本をお持ちください
※書籍が紛失しても、どこかに旅に出た証拠です。あたたかく送り出しましょう
HIBIYA CENTRAL MARKETに「旅する本の本棚」ができると!?
準備をしてくださった方々、ありがとうございました。こちらは本を持って行くだけの、お気楽参加で恐縮です。
本を選んでみる
これは面白くなりそう、と早々に参加を決めたので、持参する本選びです。
結局昨夜になってしまいましたが、今回の趣旨を考えながら、自分の整理されていない、雑な本棚と向きあってみました。旅立たせてみたい本、おすすめしたい本です。
手持ちの本たちを眺めてみると、「そもそも中身を忘れてる!」とか「もう一度読んでおきたいな」「ミーハー過ぎるな」「語れるほどでもないな」と、意外に難しく。でも、自分の元にあるより誰かの目に留まる環境にある方が幸せか、と本の立場に考えを切り替えてみたら、自分なりのテーマが見つかってきました。
「ホンモノを伝えたい」
でした。流行り廃りなく、普遍的におすすめしたい、という本を。
旅立たせた本
選んだのはこちらの2冊です。
まずは、美輪明宏さんの「おしゃれ大図鑑」。2005年発行の本でした。当時「オーラの泉」という番組が大好きで、美輪さんの見識の深さ優美さに触れて衝撃を受けていたんです。本を読んだり舞台へ行ったり、心酔していた時期の一冊です。オールカラーのビジュアル本で、テーマ毎に美輪さんの美意識が美しく並んでいます。
ホンモノの美はいつの時代にも変わらず、美しい“心”を育てることを、誰にでも受け入れやすいチョイス、平易な言葉で紹介していて、多くの気づきを得られる本です。心豊かに生きたい誰もにおすすめです。
「伊勢廣のおもてなし」は、老舗焼き鳥屋さん・伊勢廣の探訪記です。数ヶ月前、こちらの京橋本店を訪れ、ブログ記事を書きました。
この時、お店の方に写真掲載の許可をお願いしたところ、なんと社長が出てきてくださり、こちらの本を渡してくださったのです。真摯に取材された内容と構成で、お店の魅力やこだわりが伝わり、これこそホンモノのおもてなしだ! と感動しました。書いた記事では、そこまで伝えきることができずにいたので、おもてなしと名店の本質を、多くに知って欲しいと思っていました。日比谷には帝劇店もあるので、この場にもぴったりだな、と。
旅立てなかった本
実はもう1冊持っていきました。皆さんの様子を見て、持ち駒を変えようかな、なんて。同じように複数冊持っていらした方もいたので、こちらも共有しました。松岡弥太郎さんの「はたらくきほん100 毎日がスタートアップ」です。
この本の魅力は、元「暮しの手帖」編集長・松岡弥太郎さんの「はたらくきほん」100の言葉、「リーダーのきほん」100の言葉が、短いセンテンスで示され解説とともにあるのですが、そのどれもがとにかく“刺さる”こと。松岡弥太郎さんの言葉選びのセンスが秀逸で、シンプルなこと、当たり前のこと、なのに目の前の仕事が新しくなる!かも。とお話しました。
皆さんに共有したものの結局持ち帰ることにしたのは、その場で見る言葉は「まだ実践できていないな」と感じたから。そして最後に「あなたのきほん100」という1〜100の空白のスペースがあったから。まだ手元にあるべき本であることは、ここで話したからこそ気づけたことかもしれません。
皆さんもそんな感じで、持ってきたけど手放せなかった子がいらっしゃいました。それも面白いですね、今の自分にとっての大切がわかるんです。
あたらしい本棚ができた
そんなこんなを、同テーブル4人で紹介しあいました。皆さん初めましてですが、本を通じて話すことで垣間見える人間性、というと大げさですが、それぞれ全然違うジャンルの本や視点でとっても面白かったです。他のテーブルもそれぞれ盛り上がっていました。
その後皆さんで、なんとこのために用意された書棚に、本を並べていきました。本にとっても家にいるより絶対幸せでしょう。
再デビューして旅立った本は、この後ここでどれを読んでもよし、コメントを書き加えてもよし。感想をシェアすることで巡っていきます。そして、これらの本は、有隣堂さんが新品を仕入れてくださるそうなので、購入することもできるようになるそうです。HIBIYA CENTRAL MARKET内の1コーナーを、あたらしい読書で選書しちゃったという訳ですね。
この後どうなるのか、どう変化していくのか、実際売れるのか? 日比谷に行ったら絶対チェックしたいポイントになりました。同マーケット内の一角でハイボール唐揚げしながら、旅する本を読む! を近々の目標にします。
あたらしい読書はまだまだ続きそうです。気になる方は次回お会いしましょう。詳しくは箕輪編集室さん、HIBIYA CENTRAL MARKETさんのPeatixにて。