
ミケとトラの事。②
前回↓の続きです。
実はミケトラの里親さんはお別れしたのかな?と感じる事が何度かあった。
一番最初にミケトラに会えないかと、奥さまにLINEをした時、既読スルーで、数時間後、突然なんの説明もなく旦那さまから返事が来たり、
その後、奥さまのLINEのアイコンが先住猫ちゃんとミケトラのスリーショットから、先住猫ちゃんと奥さまのツーショットに変更され、その奥さまの髪が、この田舎では二度見されちゃうような髪色にかわっていた。(奥さまは都会からきた方だった)
そんな事があったので、
お別れしたのか里帰り中かわからないけど、ミケトラと旦那さまだけで暮らしているんだろうと思って、男の人だけだから散らかっているかもなと覚悟して行った。
予想した通り、奥さまの形跡はなく、部屋はだいぶ荒れていて、そこまでなら男の人の一人暮らしはこんなもんなのかな?で済んだのですが、
猫トイレがウンチで足の踏み場もない程に溢れかえっていた。
そして、
ミケはテレビの裏に逃げシャーシャーで
トラはソファーの下にいるらしく一度も姿を現さなかった。
「人見知りの猫もいるもんね」
と
その時は思えなくて、
ララトト、ミケトラの4つ子で暮らしていた時は、赤ちゃんだったからって事も大きいのかもしれないけど、誰が来ても寄っていって愛想を振り撒いてたのに…
とか、
ララトトはそのまま大きくなって、いまもお客さんがあると積極的に寄っていって「遊ぼ!」ってなるしって思ったり、
旦那さまはお仕事がとても忙しいので、一人と2匹暮らしになって、ほぼ人と関わってないからこうなったのかな?とか、
里子に行くのが逆の可能性もあって、ここにいるのがララトトだったのかもしれない、とか、
一瞬で色んな考えが頭をめぐって、でも平静を装って、何も言えず。
ミケトラが怯えていたのと、部屋が安全とは思えずララトトはキャリーから出さなかった。キャリー越しに、ミケにだけ会わせたけど、お互いどう思ったのかよくわからない反応だった。
ミケは誰の手の上 膝の上でも寝ちゃうような子だったけど、
手を差し出す私に怯えて「ウァ~」と唸っていた。少しだけ手の匂いをかいでくれた。不思議そうな顔をした。
20分くらいだったか、
ミケトラちゃんが怯えててかわいそうだから、もう帰りますね と 里親さん宅を出た。
けれど本当は、
ショックでそこにとどまっていられなかった。
次で最後です。↓