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成功の秘訣は『才能ある人を見出してドンと任せる』こと。

『プロジェクト』や『組織』を成功させるためにもっとも大事なことはなんでしょう?豊富な資金や綿密な計画ももちろん大事ですが、それよりも大事なのは『人選』だと思います。ここが失敗するとどんなに素晴らしい計画だろうが、どんなに豊富な資金があろうが無駄になります。

お金や計画はあくまでもツール。それらを使いこなせる『人』がいなければなんの意味ももちません。このため『人は財産』であり、なにかに取り組む際に最適な人選が決まれば半分は成功したようなもの、くらいに思います。


僕は個人的な趣味に近いのですが、いまはまだ未熟でも余白がありそうな人を起用して成長してもらうことが好きです。前向きに仕事に取り組んでいるけど、イマイチ現状ではパッとした結果を残せていない人(でもなにかキラッと光るものを持っている人)をみつけるとつい起用したくなります。

本人にやる気があるのに結果が出ていない状態というのは、①まだ成長過程にあるだけ、②やり方を知らない&間違った方向に進んでいる、③実力を発揮できない環境にいる(適材適所になっていない)のいずれかの状態にいるということです。
このため①であればちょっと責任と負荷の高い仕事を任せることで急激に成長することがありますし、②の場合は本人が気づかなかったことについてアドバイスをしてあげることで改善することがあります。③は部署移動や担当する仕事を変えることで急に結果を出せる場合がありますね。

その人にどれくらいの余白があるかを見極めるのは難しいところですが、その人からでてくる発言の内容/行動、アウトプットのレベルをみてなにかキラっと光るもの(ここはもう主観でしかないです)があるかどうか、ということと現状のその人のポジションとの差をみて判断をします。
その際に注意しているのは、見せかけの行動に騙されないように、元気の良さとかは参考にしていません(苦笑)。

あとは『素直』かどうかを見ます。人の意見(アドバイス)に素直に耳を傾けられるのかどうか、というのは成長要素としてはすごく大事な才能だと思います。誤解してほしくないのは『素直=なんでもいうことを聞く』ということではありません。自身で確固たる軸を持ちながら、初めから否定せずに良い意見は素直に取り入れられるかどうか、ということが重要です。

以前は全社員(70名くらいまで)の評価面談に参加して上記の視点でひとりひとりを見ていました。いまは社員数が140名を超えたのでさすがに参加していないですが、マネージャーたちにその考えは引き継がれていると思っています。


プロジェクトリーダーやマネージャーを任命する際にも『人選』は重要なポイントです。すでに実力を発揮している人を起用するにこしたことはないですが、そんなに人材豊富な企業も少ないと思います。このため、ちょっと不安だけど今後の教育のために抜擢人事を行うこともあるでしょう。
その際に注意すべきは期待に応えてくれるであろう可能性が高い人を選ぶこと、ですね。そんなの当たり前だと思うでしょうが、意外とここをないがしろにしている企業も多いようで、ただの出世コースの流れとして適正のない人を選定するケースをみかけるときがあります。任命する側にも『任命責任』というのが発生することを忘れてはいけないと思います。

任命したあとはドンっと任せることが大事です。
上に立つ人間はあれこれ細かく口出ししない方がいいです(苦笑)。
※あまり細かく口出しするとご機嫌伺いや指示待ち人間になります。
人は自身の担当領域に裁量権をもち、責任感をもって行動してこそ成長を遂げます。起用したあとで中途半端に口出して介入すると相手の成長を妨げることになりますし、相手を信用していないようにも思えます。
多少の失敗は織り込んだうえで勇気をもって任せることが大事です。
※そもそも優秀な人は(アドバイスは良くても)他人が強制的に介入してくるのを嫌がる傾向が強いと思いますし(苦笑)。

僕自身の話でいうと、D2Cグループの前社長である宝珠山さんがけっこう現場に裁量権を与えてくれるスタンスでいてくれたため、自分で責任をもっていろいろと考えて実行することができました。
このおかげもあって現在のD2Cdotの成功につながっていると思います。
※宝珠山さんがあれこれ細かく指示する方だったら「別に自分じゃなくてもいいじゃん」って思ってすぐに辞めていたと思います(苦笑)。
この成功体験から僕も同じようなスタンスでメンバーに接していますし、そのDNAがD2Cdot全体に引き継がれていると思います。


僕自身がこれまで組織を創る際に、上記のように『成長余白がありそうな人を起用して成長してもらう』⇒『重要なポジションに起用する』⇒『ドンっと任せる』ということをやってきたのですが、このやり方は比較的成功したケースが多いと思っています。
※もちろん、期待に応えてくれたメンバーのおかげですけど。

今は直接関わるメンバーの数は減ってしまったので寂しいところではありますが、組織を活かすも殺すも『人』次第だと思うので、これからも『人』重視の会社でいたいと思います。

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