昨今の状況(リモートワーク/外出抑制)の良いところをむりやり書き出してみる。
昨今の状況を受けて、弊社でも2ヶ月前から原則在宅勤務&リモートワークとなっております。各社においてもこの状況が長期にわたってきたことで良いところも悪いところもでてきている頃かと思います。
このような状況は一生に一度あるかないか・・じゃないかなと思うので『記録』という意味でも今回は(こんなときにネガティブなことを言っても余計に暗くなるだけなので)悪いところには一旦目をつぶって、良かったと思うところだけを無理やり書き出したいと思います。
まず、一番良かったのは世の中的にデジタル&オンラインでの働き方が加速的に進化したことですね。弊社はデジタルを中心とした仕事かつ裁量労働なので、それなりに今の状況でもやっていける環境はもともとあったわけですが、アナログな会社はまったく環境適応ができる状況ではなかったと思います。それがこの状況になったことで否が応でも対応せざるをえなくなりました。世の中を大きく迅速に変化&進化させるためには、一定の強制力みたいなものは必要で今回はそれが起こったのだと思います。
※やはり『外出は控えるように』という号令の効果が大きいと思います。
業務のデジタル化を阻んでいた紙やハンコ文化に見直しがかかっているのは凄く良かったと思います。こんなことでもないかぎり見直しなんて入らなかったと思うので。
決算期ということもあり、弊社でもコーポレート系のメンバーは出社せざるをえない状況もありましたが、今後はこのようなことが起こらないようになることを強く期待(弊グループでも努力)します。
また、リモートワーク中心の仕事の仕方に合わせて、企業に『Slack』や『ChatWork』など新たに導入するところも多かったのではないでしょうか。
新規導入でもっとも脚光を浴びたのは『Zoom』をはじめとしたオンライン会議のサービスたちでしたね。
弊社は沖縄にもオフィスがあるのですが、オンライン会議の状況になったことで大きな課題のひとつだった『メンバー同士の距離』の問題がなくなりました。当たり前ですが、オフィスが機能しなくなったことで都内に住んでいても沖縄にすんでいてもオンライン上での『距離』は関係なし。クライアントもオンラインになっていることでまさに『距離』の問題は(一時的とはいえ)なくなりました。
『Zoom』はいろいろセキュリティ面等で都度問題を指摘されていますが、迅速な対応ですぐに改修に入っているところは凄いなぁと思います。
また、他社も同様に類似サービスの改修が一気に進んでいます。
おそらく今後も状況に合わせてオンラインでのサービスはどんどん注目されていくことでしょう。
その他、実はネット環境が脆弱だったり、セキュリティ面を甘くみていた会社などがこれを機に改善をはかられれば、ある意味日本のデジタルの進化は今回を機に一気に進むことになるんじゃないかと思います。
社員の働き方にも変化がでてきました。・・というか、変化せざるをえない状況になったということだと思います。いままで近くにいてすぐに声をかけられたからこそできていたことができなくなってしまったことにより、これまでとは違うコミュニケーションの方法を創り出さないといけません。
ここについてはいまも日々模索しているところではありますが、(もちろん悪い面も多々あるものの)以前のコミュニケーションとの比較で良い/悪いを決めるというよりは、新しいコミュニケーションのやり方も学んだということで前向きにとらえられればと思っています。
※『リアルなコミュニケーション』と『オンラインでのコミュニケーション』の2パターンができたと思えばいいでしょう。
▼弊社でもオンラインでの勉強会を実施するなど、社員たちでいろいろ工夫をしているようです。
自宅で仕事をするということでも良い面と悪い面がでてきていますね。
お子さんがいる家庭などは特に大変だと思いますので、昼の時間帯は会議を入れないとか周囲も配慮をしてあげられると良いと思います。
今回「なるほど」と思ったのは、自宅にネット環境がない人がいるということ。モニターがないので不便が出てきている人もいます。
また、長時間働くことに適した椅子や机などが自宅になくて(運動不足もあいまって)体調を壊す人もでてきました。
※今回を機に運動を始めた人もいます。これも良かったことかなと。
弊社は『在宅勤務支度金』として4月に2万、5月に3万、5月以降は会社が在宅勤務をお願いする期間は3千円/月を支給することに決めました。こちらで自宅でのネット環境及び働きやすい環境を作ってもらえればと思います。
※(一概に良いとは言えませんが)自宅での環境が整備されるのは良いことなのかなと。
『会社』や『オフィス』というものに対して改めて考えさせられる機会にもなりました。周囲のメンバーからも「会社に行って早くみんなと会いたい」といった声が聞こえるようになり、こういう状況だからこそ「なくなったもののありがたさ」がわかった部分もあったのではないかと思います。
いろんな人の意見を聞いてちょっと気になったのは(外出抑制の)リモートワークが続き、自分の周辺のことしか見えなくなって視野が狭くなっている人がでてきていることです。主語が「自分にとって」の会話が増えてきているな~と。「(自分にとって)リモートワークでなんの問題もありません」「(自分にとって)仕事に集中できる環境になりました」という言葉をよく聞いたり見かけるようになったのはちょっと気になります。自分にとっては良くても周囲の人からみたらどうか?会社の立場からみたらどうか?一か月程度は良いとしても1~2年後でみたときはどうか?などの視点は持つようにしたいと思います。こういうときだからこそなおさら自分以外の人に対しての想いを強くもった方が良いと思います。
まぁ、何ごともメリット・デメリットはあるわけなので在宅勤務が解除されたあとはこの経験を活かしてうまくMIX型の働き方を創れると良いなと思います。
今回の件において、企業のスタンスが明確になり、働く人たちの価値観にも変化が出てきたのではないかと思います。
企業によって『在宅勤務』に対しての判断に大きく差が出ました。
弊社は比較的早めに『在宅勤務』に取り組んでいた方ではないかと思いますが、政府が『緊急事態宣言』を出すまでは真剣に取り組まない会社も多くありました。強制力がないので散々意味がないって言われた『緊急事態宣言』でしたが、危機感のない経営者が動くきっかけになったという意味ではよかったと思います。
※うちの奥さんの会社の社長も『政府が号令だしていないんだから大丈夫』ってそれまで動かなかったらしいですし。
いきなりすべてを完璧に変化させるなんてことはできないでしょうが、号令が出されてもなにも措置をしない(いままでとなにも変えない)経営者はもはや従業員のことを軽視していると思うので、転職を考えた方が良いと思います・・。
残念ながら夏くらいにはキャッシュがなくなって解散しなくてはならない企業も増えていくのではないかと思います。フリーの方も仕事がなくなって厳しい環境におかれる方も増えるのではないかなと。
今回の件はイレギュラーな現象ではあるものの、企業に対しての見方に変化が出てくるのではないかと思います。いままで散々「日本の大企業は内部留保しすぎだ」と言われてバッシングを受けることも多かったですが、こういう状況になったときに改めてキャッシュがある企業の強みが発揮されます。ポジショントーク的に『大企業』や『サラリーマン』をバカにしていた流れも一部でありましたが、一時の風潮に流されてはいけないということが理解できた人も増えたのではないでしょうか。
※『大企業/中小企業』『フリー/サラリーマン』どちらもメリット・デメリットがあり、良い悪いとかの話ではないということです。
もちろん、大企業でもキャッシュがない会社もあれば、中・小企業でもキャッシュが潤沢な会社もあるので、実際には区分け自体があまり意味がないのかもしれないですね。
弊社に面接にくる方でも「内定を取り消されてしまった」という話を聞きます。このような状況になるとは誰も想像はできないでしょうから、致し方ない部分もあるとは思いますが、経営者としては普段からリスクヘッジを考えて経営をしていたかを改めて見つめなおすいい機会になったと思います。
※僕はリーマンショックで1度味わったのでその経験は活きたと思います。
転職を考えている方も目先の年収だけではなく、希望している会社がどのような財務状況や事業ポートフォリオなのかまでみて判断できると良いのかもしれないですね。
まだまだ書き足りていないことは多いですが、ひとまずはここまでで。
この状況はしばらく続いていきそうな気配ですが、仮に落ち着いたとしても今回の教訓は次に活かせるようにしなければいけないと思います。
以前上記でも書きましたが、現状のマニュアルや規則等に緊急時の対応を追記するなどをして次のきたるべきときに備えてアップデートしておけると良いでしょう。
ダーウィンの進化論のごとく『変化に順応できたものだけが生き残る』ということだと思うのでこの環境を前向きにとらえて次に進みたいと思います。
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