プロンプトエンジニアリング再入門
本noteを開いてくれてありがとうございます。
私が教えてきた人達の特徴から、ChatGPTを始めとした、生成AIを使いこなす為のテクニックを共有ます。
事前にお伝えしておきたいのは、対象読者は、生成AIを思い通りに動かせていないと自覚している人です。
思い通りに使えている場合は、目新しい手法は記載しないので、この辺りで読むのをやめて大丈夫です。最新の手法は、私のnoteよりも、論文を読むことをオススメします。
はじめに
皆さんは、色々な手法を学んでいるのに、何故か期待通りの出力が得られないと感じていませんか?
その原因は、勉強熱心故に、プロンプトエンジニアリングを難しく考えすぎているからだと思います。
生成AIの外観的な仕組みを理解して、順を追って生成AIに正しく伝えるテクニックを再整理します。
生成AIとは何か?の振り返り
生成AIの外観
既に知ってるよと思われると思いますが、あえて初心に帰って生成AIとは何か?を再認識しましょう。生成AIとは何かについては、多くの方が既にご存知かと思いますが、基本を再確認するために、ChatGPTに説明を依頼しました。一度、確認してみてください。
結局、生成AIは何者?
大量のデータを学んているので、知識はたくさん保有している。
しかし、パターンを理解しているだけなのです。
故に、期待する出力が得られないということが発生しています。
いわば、生成AIは知識豊富な初対面の人です。
生成AIを期待通りに扱うには?
本題のChatGPTなどを始めとした、生成AIを思い通りに扱う方法です。
結論
構造化された文章を具体的かつ端的に記述する。
単純な事では有りますが、これが非常に重要な内容で、最大のテクニックです。
詳細は後述しますが例えば、目的、手法、期待される結果を順序立てて明確に伝えることで、生成AIから期待通りの出力が得られやすくなります。これが最大のテクニックです。
ネットに溢れている小手先のテクニックを駆使しても、暗黙知が明言されてなかったり、複数の意味になりうる書き方をしているので、相手に伝わらずに理解してもらえていないのです。
生成AIの曖昧さを理解しよう
突然ですが、皆さんは「ADって何?」と、赤の他人から聞かれた際になんて答えますか?本音は、「は?こいつ何言ってるんだ?」と思う可能性もありますが、何かしら回答するのが仕事だった場合何を思い浮かべましたか?
身近な内容の用語を思い浮かべませんでしたか?
簡単に検索しても、下記のように沢山の意味を一つの言葉が持っています。いわゆる、多義語問題は、生成AIも苦手なところです。
Assistant Director
Alzheimer's Disease
Active Directory
生成AIが何で多義語が苦手なの?というのは、生成AIの仕組みを改めて思い出してみてください。
沢山のデータを学習して、パターンを理解しているだけです。
つまり、知識がありすぎて、アレの事かな?それとも、アレの事かな?などと、答えるべき話題を勘違いしてしまうのです。
故に、答えの方向を絞って、自分の目的にあったジャンルの回答を作らせるために、貴方は〇〇のプロフェッショナルです。等を書くのがオススメされています。
仕組みを理解したら、医療用語のADって何?優しく説明して等の端的な指示が可能になります。
生成AIに具体的な作業指示を出そう
そんな事はもう試してるのに、AIの回答内容が薄すぎて、役に立たないんだよ(●`ε´●)
と、思っている方は、次のステップに進んでみましょう。
AIに対して、ちゃんと何をしてほしいかの指示を出していますか?
新しいビジネスに使えるアイディアを3つ出してみたいな指示を出していませんか?
おそらく、無難なアイディアが3つほど生成されると思いますが、新しいビジネスには利用できない品質のものが出てくると思います。
なぜそんな事になるのか
それは、前の章で書いたように、ジャンル指定がされていない事に加えて、知識の落とし込みが行われていないからです。
あくまでも、貴方が主体となりAIを使い込んでいくのです。
なので、AIに入っいる知識を呼び起こすために、アイディア発掘に必要なフレームワークの名前を指定していく必要があります。
例
前提として、ある程度の方向性が定まるレベルでAIと会話済みとします。
その後に、先程までの会話から、〇〇関連でアイディアをブラッシュアップしたいです。SCAMPER法を利用して落とし込みをお願いします。各ステップ毎の思考結果も教えてください。
例に示したように、AIが知識として知っている(はず)の多くのフレームワークから、どれを利用して考えるようにと具体的な指示を出すことです。
なぜそんな事が必要なの?勝手に判断して、良い感じにやってよ。
と、思うかと思いますが、Agentの技術が進歩するまでは、私達人間が何して欲しいかを理解してくれていません。
なので、暗黙知を忖度して対応して貰うことは諦めて、作業手法を指示しましょう。
なんだか、すごく知識が豊富な新入社員みたいですね。
基本的に、言われた事には愚直に対応してくれるので、手法を含めて、具体的な指示を出しましょう。
対策の学び方
ここまで読んでいただいたら、生成AIを使いこなすには、生成AIの本よりもテクニカルライティングや新人への指示の出し方等を、改めて学び直すほうが重要だと理解してもらえたと思います。
下記に、オススメの本を共有します。
おまけ
生成AIの仕組みを理解すれば、生成AIを使いこなすことができます。
理解するには、沢山生成AIを利用して経験値を貯める他、下記のような本により理解を深める方法が有ります。
もし、生成AIの産まれや考え方に興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
こちらの本は比較的入門向けの技術になっているため、初めて読む本としてはオススメです。
ただ、作者のオリジナルモデルの説明が後半に増えてくるので、そこは読み飛ばしちゃってOKです。
こちらの本は、入門という名の深いところまで記述されている名著です。
大学の授業で教科書にされるタイプの書物なので、人を選びます。
以降は何も記載していませんが、もし本当投稿が気に入っていただけたり、
今後に期待していただける方は、投げ銭していただければ励みになります。
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