ポメラ日記 2020年1月21日 角を曲がってどこかに行ってしまう

今日はぱんださんの三歳児検診だ。
朝から検尿採取などで大騒ぎしつつ、いったん保育園に送り出す。
よんださんをあれやこれやしている間に午前中が消滅し、12時前になったので保育園にお迎えに。このタイミングで行かねば園児はお昼寝に突入してしまう。
いったん家に戻ってよんださんに授乳しつつ、ぱんださんへ検診への出発をうながす。
ぱんださんはまだ、「決まった時間が来たら次の行動へと移る」という発想が薄く、「てれびあとふたつね? これとー、つぎとー」などの交渉を持ちかけてくるので、「長い針が7のところに来たら出発するのだ、それは変えられないのだ」ということを繰り返し説く。

よんださんをささださんに託し、支度を調え玄関を出て、さあ出発できるぞ、というところで、ぱんださんが元気に自分のストライダーにまたがって出発してしまった。ちがうのだ。いつもはそんなやる気を出さないのにどうしたのだ。
ストライダー(ぱんださんのなかでは「ぱんちゃんのじてんしゃ」)に乗ったぱんださんは、はつらつとして美しく、どこまでも行ってしまいそうだ。でも静観していたら、角を曲がってしばらく行ったところで不安になったらしく戻ってきた。よかった。

子乗せ自転車で保健所まで行ったら先着順で34番だった。検診自体はつつがなく終えたのだが、それまでの待ち時間が長かった。
保健所備え付けの絵本棚からのぱんださんの選書が、
・ミッフィー(ただし原語版)
・妊娠した女性に歯科ケアの重要性を説く絵本形式の啓蒙書(とても昭和。妊婦のお母さんは割烹着を着てお父さんは和服を着て、主人公の妊婦は「カレ、出張なのよ」ってしゃべる)
・一本の「はなしの木」を挟んで少年と老人が対話し、生えかけた歯と失われゆく歯の対比を表現した本
だったのでとても音読難易度が高かった。

来たときと同じようにぱんださんを前に乗せて自転車をこいで帰る。ぱんださんはずっとおしゃべりしている。ふと、よんださんが来てからなかなか「ぱんださんと二人きり」という時間もないな、と思う。
最近の日々はどうだい? と声に出さずに問いかけてみる。人が一人ふえると、世界はぐっと複雑になるね。さみしかったり不満があったりするのは知ってる。複雑になった世界の、そこに幸福のてざわりはあるかい?
曇天の下、風を切って走る自転車に、さらに向かい風が吹き付ける。さむーい、とぱんださんが喜んだ声を上げる。


昼寝をし損ねたぱんださんが夕方に寝てしまい、起きるのを待ってごはんや風呂をしていたらまたしても就寝時間がずれこんだ。
午前4時頃、よんださんが泣くので授乳し、よんださんが寝てそのまま少し教材監修の仕事をする。6時頃には片をつけて、寝ようか、と思った矢先にぱんださんが泣いて起きた。しばらく寝かしつけようとしたが、窓の外が明るいからもう朝だ、と言い張る。さらに熟睡するよんださんにちょっかいをかけ始めたので、仕方なく寝るのを諦めて一緒に起きて迷路で遊んだ。

どこまでが今日の日記なんだろうと悩んでいる。

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やきとりい
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