ポメラ日記 2020年4月11日(土)
目が覚めてぱんださんは開口一番、「きょうおやすみ? にほんごのテレビみられる?」と聞く。土日のみ、日本語の内容の動画サービスを見て良いことになっているからだ。
ぱんださんのリクエストでいっしょにホットケーキを作る。
その後少しテレビを見たが、あまり執着することなく、ドラゴン学図鑑をいっしょに読んだりして遊んだ。
正午から、友人たちのうち、子どもの小さい親だけでzoomをしてみようとやってみる。
昨日の、保護者同士zoomよりずっと気楽だ。そもそもが友人で、そのうち親になった同士なのと、偶然子どもたちが同じ地域の同じ年だったという集まり(知り合って一年)では、気心の知れ方が違う。主催者が、「つなぎっぱなしで特になにかしようとはしない」と最初から宣言してあったのもよかった。
親のリラックスが伝わっているのか、ぱんださんも昨日のzoomよりのびのびしており、人参の皮むきや型抜きを披露していた。
その後、ささださんが夢中になっているマリオカートに吸い込まれていった。
なかなか会えない遠方の友人も同じ画面分割の一つに並んでいる。
誰にも会えない、ということは、距離をフラットにする。
とにかく小さい頃からちらほら知っている子どもたちが画面にいて、よく知っている大人の声を聞くのはとても良かった。
午後、ささださんがよんださんを抱え、ぱんださんを散歩に連れて行ってくれる。
わたしはその間に料理などの進捗を出すのだ。あと、今日締め切りのオンライン句会の俳句を考えねばならない。
三人が帰ってきて話を聞くと、「遊びに行った先に同じ保育園の兄妹がいてとても遊んでくれた。ソーシャルディスタンスについて懸念はあったが、あそこまで遊んでくれるとありがたくて」という。
わたしでも無理に引き離したりは出来ないな、と頷く。
しかし、難しい問題だ。
友人から、zoom飲み会をやろうという誘いを受ける。今日か明日、と言う話になって、大人になってからこんなに急な飲み会の予定ってなかなかないな、と感じ入った。
みな家にいるからできることだ。
俳句が作り終わっていないので、明日にしてもらう。しかも寝かしつけが終わったあとの(願望)22:30から。
これも「家にいる」からできる時間帯だ。
制約が課されることで、逆にフラットになることがある。
制約が軽くなった後も、それが選択肢として定着すると良いな、と思う。
ティラミスブームのあとに、別にみんなが食べるわけじゃないけどティラミスがデザートメニューに残るみたいなことだ。
そういうふうに、まだいつになるか分からない「次のこと」をまだ、思い描いている。
寝かしつけは最近、よんださんを寝かせている間はぱんださんは布団で自由に遊び(ほんとうは寝て欲しい)、よんださんが寝たらぱんださんを抱きしめて寝るようになっている。
よんださんを寝かせている間は「よんだちゃんの番」と言い含めている。よんださんの番の前に、我慢してもらう代償として、ぱんださんをゆっくり30秒、抱きしめる。たいていぱんださんの希望でプラスお歌が一つと10秒の延長が入る。
よんださんを寝かしつけている間は、遊び回るぱんださんがまぁまぁ邪魔なので邪険にしてしまうこともある。
それでも、よんださんが寝入ってぱんださんを手招きしたときの、
「ぱんちゃんのばん?」
と確かめる顔の輝きをみると、我慢させてごめんね、という気持ちはどうしても起こる。
けれど、ぱんださんは、ありがとう、と言う。
「ぱんちゃんのばんでうれしい、ありがとう」
わたしはこの子にひどいことをしてはいけない。そう反省する。
夜中、寝ている子どもたちの間を抜けて、トイレに階下へ降りる。オンライン句会のシステムの相談が入っていたので、ついでに対応しようとPCを開きかけて、寝室から泣き声が聞こえて慌ててもどる。子どもたちの接触事故があってどちらも起きてしまったらしい。
再度寝かしつけしながら、トイレに行き損ねたことを悔やんだ。
システムの対応は、未明にもういちどよんださんを授乳した後に、完了した。