ポメラ日記 2020年5月4日(月) たいこのリズムを声を合わせて
ぱんださんに、先日教えてもらった「球面状なら二角形は成立する」というのを、白地球儀に書いて教える。
ぱんださんは、分かったような顔をしていた。本当に分かっているかは不明だ。
暑い。陽気が良い。
ぱんださんとよんださんが、生きているだけで汗をかいている。
昼寝の後の寝起きなど、髪が汗でびっしょりと張り付いて、きらきらしている。
この子たちは毎日何かしらの理由で泣いて、不自由も多くて、怖いことや挫折も多いのだろうと思う。
それなのに、汗をかいてひかり、生きる力が匂い立つような子どもたちから、わたしは、幸福の気配しか感じ取れなくてすまない気持ちになる。
夕飯はテイクアウトでインドカレー屋さんの野菜カレーとほうれん草マトンカレーだった。
ぱんださんのことを考えて、辛くないものをささださんは買ってきてくれたが、ぱんださんはいまいちな顔をして食べなかった。
どうせなら辛いの頼めば良かったね、とわたしとささださんで頷いた。
ぱんださんをお風呂に入れている間に、地震が来る。緊急地震速報が鳴った。
全裸であわててぱんださんを出し、体を拭く。ささださんがよんださんを抱えて階段を駆け上がってくる。
そのうちに地震は収まったが、お風呂を入り直す気持ちにもなれず、余震の警戒もあって上がってしまうことにする。
ぱんださんが、
「じしんがきたら、つくえのしたにはいるー」
と、保育園で習ったらしいことを言う。
それはとても正しい、とした上で、たとえばこの階には机がないから、上からものが落ちてきそうじゃない場所でじっとすること、机の下に入るために階下に降りないこと、階段で足を滑らすかもしれないからね。お外にいるときも建物に戻っちゃダメだよ、と話をする。
「まあ俺いま階段駆け上がっちゃったけど…」
とささださんが言っていた。
夜、ぱんださんがよんださんに、
『まる さんかく ぞう』
をよんであげていた。
『たいこ』
という、声に出して楽しい本があるので、ささださんとわたしで、声を合わせて読んだ。
読み聞かせの本は
『まる さんかく ぞう』
『たいこ』
『ぞうさんの あめふりさんぽ』
でした。