話題?のSNS「Roadtrip」がすごい(取説アリ)
「 Do you like music? 」
ここ最近ClubhouseやDabelなどTalk系SNSがブームになってますが、コロナ以降オンラインでのコミュニケーションツールを試行錯誤する中「こんなのあったらいいよなー」って思っていたサービスについに出会ってしまった!
それが「Roadtrip」である。
2020年12月末にリリースしたばかりのサービスで、元SXSWレップのオードリーさんが昨夜Clubhouseで紹介したことで今日から一気に日本に広がっている。実はその4-5日前からオードリーさんとIZ (The Lakemusic)とDabel機材部アニさんの4人で毎晩夜更かししながら遊ん…いや検証してたのでその内容を簡単にまとめてみた。
現時点(2021/2/7)でレビューや記事がこの世にまだ存在してないため、裏どりできてない点が多々あります。あくまでも個人的な見解を記載してますので、自己責任にてご利用ください。
また現時点ではiOSのみでのサービス提供になってます。ClubhouseやDabelもiOSのみなのでAndroid対応が望まれるところですね。(ちょっとしたハックでiOSじゃなくても参加できるかも?とういう情報もチラホラ。※これも自己責任で)
◤ どんなサービスか? ◢
Spotifyと連携させて音楽と会話を楽しめるサービス。
これまでのTalk系SNSで絶対に超えられなかった「著作権の壁」をSpotifyのpremium機能と連携させることであっさりと越えてきた(すばらしい)
(そしてまだバグが多いけどそこはご愛嬌。never mind)
SNS上で「Spotifyに既に買収されてるサービス」などの書き込みがあったりするけど、それは誤報で伝言ゲーム的にそう伝わっている状況。
premium機能により、サブスクで加入している人が同じ条件で曲を聴ける状況になっているからこそできてるんだと思うけど、Webにおける音楽周辺の権利系は複雑なのであくまでも個人的見解ってことで。
(リージョンコードはどうしてるんだろう?という疑問は残る)
◤ まずはやること3つ ◢
● Roadtripにサインイン(電話番号が必要)
● Spotify premium(有料版)にアップグレード(しなくても会話は可能)
● Roadtrip専用のSpotify公開プレイリストをまずは1つ作る(※今のところ一度公開すると非公開にできない仕様なので、まずは専用のを1つ作って徐々に。修正版を鋭意開発中で次回アップデートで改善とのこと)
◤ Roadtripのメインメニュー ◢
画面下部に配置されており、ここから様々な操作を行う。
●Home
これまで訪ねたRoomが一覧表示される。
●Explore
世界中のRoomが表示される(表示順位アルゴリズムはナゾ)
●「+」ボタン
自分のRoomを開設できる
●Friend
自分のフレンド一覧と、アクティブなフレンドがどのRoomにいるか表示される。
●Profile
プロフィールの編集やRoadtripに公開させるSpotifyのPlaylistを選択できる
◤ Room画面について ◢
Roadtripを実際に楽しむ時は「Room」という場所に入る必要がある。自分でRoomを作っても良いし、フォロワーさんのRoomに入っても良いし、他人が作った良さげなPlaylistのRoomにお邪魔することも出来る。
Room内ではタップが思うようにいかなかったり、選曲しようとすると行方不明になったりとまだバグも多いけど、なんだかそれも微笑ましく感じるのが不思議。
01:Roomタイトル:Roomの雰囲気(曲のジャンルなど)がわかる
02:URLコピーボタン:現在のRoomのURLがコピーできる
03:再生中の曲名:がジャケットと共に表示される
04:お気に入りボタン:再生中の曲を自身のSpotify Playlistへ追加できる
05:Talkingエリア:ここに表示されてる人は発言が可能。ホストが落ちると自動的にホストになる可能性がある。またホストからホストの権限を渡される可能性もある。
06:ホストマーク:Roomの管理者。
曲を選んだりTalk待ちの人を承認したりとかなり忙しい。他者のアイコンをタップしてホストをバトンすることも可能。アプリが不安定なのでいきなりホストが落ちることも多々あり、その場合ホスト隣のアイコンの人がホストになる。気をつけてないといきなりホストになっていることがあるので注意。
07:Just listeningエリア:発言はできないがトークと音楽を聞くことができる(仕事や家事をしながらあえてこのエリアでまったり楽しんでる人を「ジャリサー」という)
08:チャットフォーム:チャットによるコミュニケーションが可能。全員可能だが裏に隠れてしまうため見落としがち
09:マイクOnOffボタン:デフォルトがミュートなので独り言にご注意を
10:Inviteボタン:自分のFriendをRoomに招待できる
11:Playlistボタン:Roomの曲リストをみれる。※詳細は後述
12:Tootsボタン:チャチャ入れ(効果音)ができる ※詳細は後述
13:Settingsボタン: Roomの公開非公開の設定やPlaylistを共同使用可否、これまでRoomに参加した人の一覧(Members)が閲覧できる
14:Leaveボタン: Roomから退室できる
「11:Playlistボタン」クリック後の画面
Your Music Volume:
自分のBGMの音量を調整できる(他人には影響しない
Suggest Song:自分が聞きたい曲を追加できる。
曲をかけてもらえるかはホスト次第。90年代のディスコ風?というか曲の流れを感じながらオーディエンスも選曲に加わって一緒にRoomの空気を作っていくBack to Backな感覚に近いかも
◤ その他、ステキ機能 ◢
Set a Status:
自分のアイコンをタップするとでてくる。今の自分の気分を視覚的に相手に伝えることができる。最上部の「Chatty」が発言に対してポジティブで、下にいくほど消極的。「Focus」にすると発言がかすかに聞こえる程度で音楽に没頭できる。(他のモードももしかしたら音楽とTalkの音量バランスが変わっているかもしれないがちゃんと調べきれてない)
Send a Toot:
前述のRoom画面「12」をクリック後に表示される機能。タップするとドラムロールやマリオの「ヒャッホウ」などの効果音を出せる、アゲアゲな遊び心をくすぐるパーリーエフェクトも搭載。Toot!!!!
◤ 数日使ってみての感想 ◢
Clubhouseをはじめ、いくつかのおしゃべりSNSが一気に台頭しているが基本機能はほぼ一緒。ただほんの少しの塩加減でコミュニケーションのUXが大きく変化し、それがそのコミュニティの雰囲気だったり、開発側が意図しているか否かは判らないが、サービスの方向性を作り出している感じがするのがものすごく興味深い。そんなことを考えつつ以下の3つのサービスを独断で比較してみた。
Clubhouse:
Zoomのウェビナーに近い印象で、主に登壇した人の話を聞いて学びを得るUX。チャット機能はなく音声のみのコミュニケーションに割り切っているので、登壇(挙手して登壇も含む)する以外にコミュニケーションをする方法がなく、一方通行というかスピーカーとオーディエンスの間になんとなく距離を感じる。
Dabel:
世界に衝撃を与えたあのセカイカメラの井口さんらが開発したサービス。オールナイトニッポンを聴いている感じで(!?)とても楽しい。Clubhouseにはないチャット機能によって気軽に発言しやすい仕組みがそうさせているのか?それともスピーカーの手腕(気配りスキル)によって楽しい雰囲気になっているのかはナゾだが、スピーカーとオーディエンスが共に対話しながら場を作って、それがサービス全体の雰囲気を作り出している感じがしてとても興味深い。音質もクリア。(実装予定の機能が多々あるとのことで、今後のVerUPにも注目!)
Roadtrip:
Dabelの良いところをそのままに「ちゃんと音楽を聴ける」というエッセンスを追加したサービスだが、追加のさせ方が秀逸で独特のUXというか世界観を感じられる。例えば、この手のサービスは「コミュニティに多くの人を集めてなんぼ」って風潮が既成概念として定着してるが、それはそれでOKだけど「少人数でも楽しめまっせ」てのがとても新しいなと思う。フォロワー数なんて気にせず純粋に音楽や人との出会いを楽しめる。そんな感じがとてもステキで新しい感じがする。
なぜそれができるのか?ネットでもリアルでも会話が途切れてしまう「間」というものがある。親しい友人ならまだしも、知らない人が集まってしゃべっている時にできる「間」はモデレーター(スピーカー)泣かせであり、そうならない為に頭の中をフル回転させている方も多いのではないだろうか?
しかし「Roadtrip」は音楽の力とゲインコントロールを使ってそれを克服していて、会話が途切れるとすぐにBGMの音量がスーッと自然に上がり「あぁ今は音楽に耳を傾けよう」という空気が一体を支配する。しばらくして誰かが「いいねぇこのピアノ。。」なんてことを発すると、スッとBGMの音量が下がってTalkしやすい状態になる。これが本当に心地良い。
どこか遠くの国の知らない人のRoomで、会話もそこそこに二人きりの時間を音楽を通じて楽しんだ。なんてことを既に経験した友人もいる。(うらやま、けしからん!)
更にそれを可能にしているのがBGMが高音質であるということ。どうにか実装したものの「遠い基地局のモノラルAM放送レベル」では長時間聴くに耐えられそうもないが、Roadtrip単体で音楽をちゃんと楽しむことができる(RoadtripでデコードせずSpotify側で処理してるのかもしれない)。
例えば、仕事仲間とリモートで作業をしながらも、まるでそこにいるかのような音質と会話を楽しむことができるのである。
「Roadtrip」で検索しても今のところ全くこのサービスがヒットしないエッジーなネーミングではあるが、車社会アメリカにおいて一人でドライブしてても、まるで友人同士が一緒にドライブしている感覚になれるといったニーズに則したネーミングなのかもしれない。(ちなみに単体ワードでgoogleの検索結果にいつ頃からヒットするのかも注視している)
「Dabel機材部」というチームが存在するほど、この手のサービス上での音楽についてどう対処するかを技術面や法律面で考えてきていたが「Roadtrip」がそれらを一気に、そして想像よりすばらしいUXを実装して解決してくれたのである。
ミュージックバーやクラブなど、音楽を通して新たな交友が始まるセレンディピティな場は多数存在してますが、コロナの影響でその場が極端に減少している今、それに替わるか、もしかするとそれ以上のポテンシャルを持ったサービスが世に出てきたことにすごくワクワクしています。
最後まで読んでいただきありがとうー
Roadtripでお会いしましょう。
ではでは!
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