【麻雀】わざと負ける行為はありなのか？

　おはようございます、ヨーテルです。

　今回は、麻雀でわざと負ける行為について話したいと思います。

　別にSNSなどで話題になったから話すわけではありません。ただ思いついたから話します。僕のnoteの大半は思い付きです。

　まず、わざと負ける行為とは何なのかということを定義づけます。わざと負ける行為とは……

「半荘内で収支の最大化を目指さない行為」

　とします。

　では、どんな時に人はわざと負けるのでしょうか？そしてそれは許される行為なのでしょうか？複数の例と共に見ていきましょう。

例１：勝ち上がり確率を高める行為

　競技麻雀の予選大会の最終戦、自分はトビラスを引いても予選通過できるので、事故防止で安い手に差し込みまくって普通のラスを引きました。

　これは問題ありませんね。勝利条件は予選を通過することですので、それを満たすために一番可能性が高い選択肢を取ったということです。

　下手に親に連荘させて局数を増やし、トリプル役満でも直撃されたら大変ですからね。

　これがダメだという人はここから出てくる例全部ダメになると思います。

例２：優勝するために誰を落とす？

　卓内の上位２人までが次のステージに進める大会の最終戦。自分はどれだけでかいラスを引いても通過できるポジションにいます。２着争いをAプロとBアマがしているところです。

　Aプロは大会で何度も優勝経験のある実力派ベテランプロ。Bアマは点数計算もおぼつかない若者でした。よって、次のステージで自分が有利に戦うために、Bアマに差し込んで自分とBアマの２人で勝ちあがりを決めました。

　これはどうでしょうか？まず、自分は通過確定ですので収支を稼ぐ必要はありません。この半荘に関しては、負けても何ら問題ないわけです。

　問題は故意にBアマの方に有利に打ったこと、これが微妙です。

　大会の勝利条件は優勝することです。AプロがBアマより強いのは明らかですので、厄介なAプロを落としておいた方が結果的に自分の優勝確率が上がる事になります。

　ちなみに僕はこれ肯定派です。ダントツ者には人を落とす権利も、人を助ける権利もあると思っています。

　ただ、世間的にはなしの意見の方が多いのかなぁと思いますし、僕も実際この状況で卓に着いて同じことが出来るかと言われれば出来ない気もしますが……

例３：大会の枠を外れて

　卓内の上位２人までが次のステージに進める大会の最終戦。自分はどれだけでかいラスを引いても通過できるポジションにいます。２着争いをAプロとBプロがしているところです。

　Aプロと自分は１０年来の親友です。一方Bプロはこの対局が初顔合わせの無名プロです。ここは親友のよしみ。Aプロに差し込んでAプロと２人で勝ち上がりました。

　これはコンビ打ちっぽいですね。流石になしだろ！って声が聞こえます。

　でもちょっと待ってください。Aプロが優勝すれば優勝賞金でなにか奢ってくれたりするかもしれません。

　それどころか、この優勝をきっかけにAプロが有名になれば、Aプロと近い自分にもなにか仕事が回ってくるなどして恩恵を受けられるかもしれません。

　麻雀対局でコンビ打ちはNGです。しかし、今回自分は通過確定のポジションです。誰を上げるか選ぶ権利がある。

　Aプロを上げてもこの大会の優勝確率は変わりません。しかし、人生単位で自分に有利に働きます。だとしたら……どうでしょうかね？

　……とは言っても、やはりこれはダメでしょう。

　大会の打牌は全員が優勝を目指すという前提のもとで成り立つものです。一人だけそのレールから外れるのは、よくありませんね。

　でも、それならばダントツのトータルトップは何を目指して打てばよいのでしょうか。通過を確定させるために差し込めばよいのでしょうか？それならAプロに差し込んだって問題ないはずです。

　だとするとBプロにも差し込まなければいけませんが、Bプロが聴牌した時はベタ降りして「場を乱さないために降りました」と言えば問題なくAプロを勝ち上がらせることが出来ます。

　結局、人間関係を元に誰かに有利に打っても、それがはたから見てわかることは稀なのかなと思います。僕はしませんけどね。

例４：わざ降段

　自分は天鳳六段ですがptが80ptしかありません。五段に落ちた方が効率が良いのでわざとラスをひいて降段しました。

「わざ降段」と呼ばれる行為です。知らない方に一応説明します。

　天鳳六段は原点が1200ptです。現在80ptなので、原点までは1120pt必要になります。

　天鳳五段は原点が1000ptです。降段するとここに落ちてきます。2000ptで昇段ですので、六段原点まで1000ptで済みます。

　あれれ？六段でこのまま打ち続けるより、一度五段に落ちた方が六段原点までの距離が近くなったぞ？じゃあわざとラスを引いて五段に落ちちゃおう！

　……というのがわざ降段です。

　いやいや120ptの差とか大したことなくね？と言う方もいるかもしれません。しかし段位が高くなってくるとこの差はどんどん広がります。

　雀魂の雀聖とかだともっと顕著です。

雀聖1:2000/4000
雀聖2:3000/6000
雀聖3:4500/9000　

　これだと、雀聖２の900ptより、雀聖１の2000ptの方が雀聖２の原点まで近いのです。……なんか変な感じがします。