立場が変わればなんとやら

未だ保釈もされず、勾留中のカルロス・ゴーン氏の弁護人であった元東京地検特捜部長だった、大鶴弁護士の事である。

保釈が認められず、記者会見で色々苦言を呈していたが。カルロス・ゴーン被疑者の弁護団が、記者会見した。その会見で彼は、「何故、裁判所が拘留を認定するのか。非常に疑問だ」と発言しているのだ。

その事について、元衆議院議員の西村眞悟氏は一言。


どの面(つら)下げて言うとるんじゃ。

と、喝破している。西村眞悟氏は弁護士法違反にて有罪となり弁護士資格は無いものの、京都大学法学部を卒業して弁護士となった方である。それよりも今回の発言は、西村氏の盟友である田母神俊雄元航空幕僚長の選挙違反事件に於いて、その時に東京地検にいたであろう大鶴弁護士に向けられたものなのだ。

田母神俊雄氏も又、保釈が認められずに長期の身柄拘束を余儀なくされた。その際に、同じ言葉で保釈をしなかった側が大鶴弁護士なのだ。

立場が変われば発言は180度変わっても良いと考えているのか?又は検事時代も長期の身柄拘束はおかしいと考えていたのか?そこは分からない。

しかしながらいい歳をした大人が、そこまで発言を変える事に躊躇しないというのも如何なものかと思わずにはいられない。

秋霜烈日も天秤も、近頃は価値の低下が著しいと思った話である。



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