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お客にある普遍的な感情


恐怖心


お客の持つ恐怖心。

お客は物を買う際、
信頼性に重きを置いている。

加えて、知らず知らずのうちに
その、商品に対する恐怖心を抱いてもいる。

それを取り除くことが必要なのに、

その点を重要視するマーケターは
ほとんどいない。

まあ、確かに無理からぬ話である。

鏡を覗いたところで、怖い顔が映るわけでもないし、
イケメンや美女もいない代わりに、身の毛のよだつ怪物も見当たらないのだから。

私たちは、商品サービスを工夫して売り、
お客に応対し、
まずまずの手応えを得ていることだろう。

きっと多くのお客が満足し、評判も上々で、
立派な実績を上げていることだろう。

他人に信頼されない理由など、どこにも見当たらず、
ましてや怖がれるなんてめっそうもない。

お客へのプレゼンテーションでは、
事実や数字をわかりやすく示し、

信用あるメディアに言及し、
明確かつ合理的な事例も、十分な根拠もある。

そんな自分を怖がったりするわけがない。

不安に思ったりする必要もない。

お客が自分に恐怖心を抱くなんて、
全く意味がわからない。

しかし、信頼と同じように
恐怖心もまた、
もはや理性の産物ではなくってしまったのだ。

だから、
自分に対して恐怖心を抱く人間などいるはずがないという理屈は一切捨てるべきだ。

実際にいるのだ。

ほとんどの人は、
日常生活や決断を迫られた際に、

あらゆるものに対して、
人知れず恐怖や不安を感じている。

人間は驚くほど自信のない生き物なのだ。

だから、自分の商品サービスに対して、
お客は恐怖心を抱いている。

恐怖心を抱く人間などいるはずがないという
理屈は一切、通用しないのだ。

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