平安名すみれと Happy Ice
「ハッピーアイスクリーム」というゲームを知っていますか。
雑談中などに、同じ言葉を、まったく同じタイミングで 2 人が発してしまうことってありますよね。そんなときお互いに「ハッピーアイスクリーム!」と競って言い合うのです。もちろん先に言えたほうが勝ち。負けた方からアイスクリームをおごってもらえる遊びです。
引き算の答えにショックを受けたくないので何年前とはちょっと言えないのですが、私が中学くらいのときに周りで流行っていたような記憶があります。調べたら、場所によってルールが違っていたりして色々なバリエーションがあるみたいですね。今もあるのかなあ。
発する言葉のシンクロは、思考のシンクロの表面化です。お互い同じことを思っていると知れたとき、少しの気恥ずかしさと同時に、一緒の時間を楽しめている嬉しさのような物が感じられる。「ハッピーアイスクリーム」は、いま共に過ごせている時間を改めて確認する儀式。そんな一面があったように思います。
……というようなことを、すみれの登場シーンで思い出したのですよ。
今のところ彼女は誰とも馴れ合おうとせず、自分の目的のためだけに動いているみたいですね。友人を欲している風には見えませんが、一人で行動している点では(物語への登場の仕方が似てると言われる)にこやヨハネと一緒です。
その彼女を、Happy Ice という名のお店の前に立たせる。
ただ一人で過ごす彼女を、友人や、友人と共有する時間を連想させる背景に置いてあるんですよね。意図してのことなのかどうなのか。これくらいだと偶然の可能性も否めません。それでもやっぱり意味深に思えるカットじゃありませんか。
一人ではなく、友人・仲間たちと過ごすようになったとき、すみれがどんな顔を見せてくれるのか楽しみですね。
※ヘッダ画像は、アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第 3 話より
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