ラブライブ!スーパースター!! 第12話

Sunny Passion と

横並びで座る摩央と悠奈

帰ってきたかのんちゃんを、サニパが 2 人で迎える図。多分第 12 話で一番衝撃的だったカットです。

2 人連れでお店に入ったとき、4 人がけのテーブルに通されたら皆さんならどう座りますか? 一般には向かい合って座りません?!

これは私が以前ファミレスで見かけた光景なんですけどね。私たちのすぐ後に入ってきた若い男女連れが、たまたま隣のテーブルに案内されたんです。なんだか違和感を覚えてふとそっちへ目をやると、なんと並びで座ってるじゃないですか。別に食べさせ合いをしていたとかではなく、普通に食事を楽しんでいただけなんですけど、(ひょっとしたらテーブルの下で手くらいは繋いでいたかも。)それがものすっっっっごく仲良さそうで、アテられてしまいまして。一緒に来ていた友人と思わず目を見合わせた覚えがあります。

横並び。距離が非常に近いですよね……。

相談のために場所を変える

コートや紙袋類はいずこへ? (そんなツッコミはどうでもいい。)

喫茶店で話していた内容は、対等の立場でのこと。人数差の力量バランスを取るために、少数側のかのんちゃんは優位な画面右側で、スペースも広め。

なんでわざわざ外に出たんだろうと思ったんですが、構図を変える意味があったんですね。左右入れ替えた上に、椅子で高低差も出てると。迷いがあって相談に乗ってもらっているかのんちゃんは下位です。

宝物?

サニパのポスターを背負う可可

宝物を雪の日に裸で持ってくるとかありえないでしょ。濡れちゃう濡れちゃう! しかも表を濡れる側にして担いでるしなあ。

描写の意図はわかるのであまり野暮なツッコミは入れたくないんですが、ここに限らず「描きたいモノがあるために他は軽んじる」シーンが散見するのが気にかかります。軽んじられてるのが切り捨てていい枝葉なら良かったんですけどね。

かのんちゃんと家族 その 9

かのんを祝う家族 3 人

「まさか、そんなに興味持っててくれたなんて」って言うけど、違うよ、かのんちゃん。かのんちゃんが苦悩してたのを知ってるから、みんなは気にかける素振りをあまり見せないようにしてただけだと思うよ。ほら、伝えてない情報もちゃんと把握してくれてるでしょ。「この前、ひとりで歌ったんでしょう。すごいじゃない」多分、この件を知ったから積極的に話題に上げても大丈夫と判断したんじゃないかなって思います。

ところで、お父さんが年相応っぽく描かれているのに比べると、ママンはホントに若いですね! その若さを保つ秘訣をぜひごキョウジ願いたく……。

お父さんは年頃の娘に対する距離を弁えているらしく、様子を覗きにきたり、ちょっかいを掛けにきたりといったことは、今までしていませんでした。でも娘のことはちゃんと気にかけているんですね。すぐ後ろ向いちゃうあたり、ただシャイなだけのかもしれませんけど。うーん、この感じだと女 3 人の中で暮らすのは肩身が狭そうかも?笑

結果が出るのを待つ澁谷家

じっと結果を待つありあちゃんと、心配そうなママン。ここらへん、姉妹と母で立場の違いが表情に出てて好きです。パパンの表情も見たいなあ。(無理な相談。)

家族とかのんちゃん

出かける前に、母親に声を掛けようとするかのん

私の「かのんちゃんと家族」シリーズは、主に家族側にフォーカスを当てたコメントをしてきました。最後くらいはかのんちゃんに目を向けてみましょうか。

今日は大切な日。本番は夜なのだから急ぐ必要はないのだけれど、自然と気が急く感じと、気合を入れたいという思いと。いずれにしてもいつも通りとは少し違う朝ですね。彼女は早めに家を出ようとするみたいですが――。

そんな朝でも「いつも通り」の家族がウチに居るのって、なんだかホッとしませんか。このハレのヒが、日常とちゃんと地続きになってることを実感できて、ふわふわしていた気持ちが落ち着くような。

かのんちゃんは下りてきて声を掛ける前に、もう角のところからお母さんの様子を伺うんですよね。いつも通りにお店の支度をしているのを期待してたのかなー、なんてことを思いました。

制服の違い

両学科からと思しき生徒が、キャンドルを手に並ぶ

リボンの形を見ればちゃんと 2 種類の制服があって、両学科から応援されてるのがわかります。でも、コートを着させたために違いがほとんどわからなくなってるのって、すごくもったいないと思ったんですよ。

正確には、悪いのはこのエピソードではなく、第 11 話が問題なんですが。

Liella! の東京大会出場を祝う普通科の生徒(第 11 話より)

文化祭(第 8 話)で両学科のいさかいが収まり、学校が一つにまとまったあと、音楽科の生徒が Liella! を明示的に応援しているシーンが他にないんですよ。

主人公含めメンバーのほとんどが普通科所属で、主要 mob の 3 人も普通科なため、そちら側の生徒とからみが多くなるのはわかります。ですが、一方だけに勝利を祝うシーン(第 11 話)を入れておいて、他方になしでは片手落ち。

制服なんていう目立つ記号を使って対立を描いてきたんですから、解消した後はフォローを入れないといけません。視覚で得られる情報はかなり強いものだと思います。済んだからそれで「ハイ終わり」とはいかないでしょう。その後を片っぽしか画にしないのなら、見ていて受ける印象は問題解消前と何も変わりません。青色しか見てないですもん。

学校全部で手伝うことになった今回の大会は、学校が一つになったことを再度示せるいい機会のはずなんですよね。見かけを優先したのだとは思いますが、悪手だったんじゃないかと私は考えます。

東京大会

各順位の発表

他校アイドルのものと並べてみると差が出ますよね。Liella! の宣材写真はもっとちゃんとしたものが用意できなかったのかと。学校で制服なのは構わないにしても、もう少し、こう、ねえ。笑

結果を告げるシブヤレポーター

間投詞的に「おめでとう」というときには、congratulation に s を付けよう。

※注釈のない画像は、アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第 12 話より

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