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大阪〜博多600km徒歩の旅(27)福岡県北九州市(小倉〜黒崎)

大阪から博多へ 山陽道600km徒歩の旅
第27ステージ
福岡県北九州市(小倉〜黒崎)(13km)

喉の痛みが治らず、体調はかなり悪い。しかしあと3日、なんとか頑張りたい。

ホテルの朝食を食べて、10時にチェックアウト。

差し入れにいただいたお菓子などの消費も追いつかない。手提げ袋が3つ分になってしまった。これらを持ったまま博多まで60kmを歩くのは現実的ではないので、今不要な他の荷物と合わせて、実家に送ることにした。

梱包して、ホテル横のコンビニから発送。これで3〜4kg軽くなった。出発時、「100gでも軽くしたい」と着替えの服も諦めてパッキングしてきたので、3〜4kgというのは非常に大きい。いただいたお菓子はあとでゆっくりいただきます。

今年2月1日に『地球の歩き方 北九州市』が新発売され、小倉駅では特別イベントを開催するなど、街をあげて盛り上がっていた。日本初の“市“版の「歩き方」だそう。北九州市は7つの区に分かれていて、それぞれに魅力があるようだ。

原稿を書くため、ホテルから1kmほど歩いて小倉城近くのスタバで作業した。ようやく原稿を書き終えたらもう14時になってしまった。

それからお昼ごはん。北九州市のソウルフードという「資さんうどん」を食べに行った。

しさんうどん? いや、「すけさんうどん」と読むらしい。特徴は、うどんを待つ間におでんを食べられこと。そして名物の「肉ごぼ天」は、大きなごぼうの天ぷらが5本も入っていた。おいしかった。

食べ終わり、出発。今日は八幡西区の黒崎駅へ向かう。ここから11km程度だから、ゆっくり歩いても2時間半くらいで着くはずだ。

296号線を西に向かって歩いていると、地面に「長崎街道」の文字が書かれていた。長崎街道は、小倉と長崎を結ぶ重要な道で、江戸時代には「脇街道」のひとつだった。脇街道というのは、五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)以外の主要な道を指す。

昨年、長崎の出島を見学しているとき、長崎街道のルートと宿場の名前が描かれた地図を見た。砂糖が大量に運ばれていたことから、「シュガーロード」とも呼ばれていたという。いつか歩いたらおもしろそうだなと思った。

黒崎まであと5kmという地点で、道の先に、ぼくに向かって手を振っている男性がいた。「誰だろう?」と思ったら、昨日お世話になった長濱さんだった。なんでまたこんなところに!

実は長濱さんの職場が黒崎にあり、翌日の資料準備のため職場に向かっている途中で、歩いているぼくを見つけたのだという。

「先ほど投稿されていた昨日の日記に感動して、中村さんに御礼を伝えたくて」

とおっしゃってくださった。いやいや、お世話になりっぱなしで御礼を言わなきゃいけないのはぼくの方なのだけど。親切な方だ。「またお会いしましょう」と握手してお別れした。

八幡あたりに着くと、左手に「皿倉山」が見えた。ケーブルカーで登ることのできる山頂からは、「日本新三大夜景都市」にも選ばれる北九州市の美しい夜景を一望できるという。

17時半、ようやく黒崎に到着した。

「アルクイン」という、ぼくが泊まるためにつけられたような名前のホテルにチェックインし、夜は黒崎駅前のスタバでnoteの更新作業を行った。

夕食は「中華美食屋 ひゅう」で、チャーハンと餃子。

宿に戻って急いで寝た。

博多まで残り2日。明日は一日雨の予報。試練になりそうだ。少しでも体調が回復すると良いのだけど。

<今日の費用>
荷物の送料 1640円
スタバ 588円
資さんうどん 990円
夕食 1100円
ホテル 6140円

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中村洋太
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