ボンダイブルーのiMacとはじめてのインターネット
1999年のころ、当時加入していたバンドのメンバーがウェブサイトを作ったり、電子メールのやり取りをしたりしていたのを目の当たりにしてうらやましくなったのだと思う。Appleが廉価版のコンピュータを出すと聞いてすぐに買いに行った。
コンピュータを買ったはいいが、それまで学校のテキスタイルファブリックライブラリにあるレファレンス用のMacの使い方をちょっと習って、あとはデザイン画の授業で先生がMacで彩色するところをちょっと眺めただけだった。
インターネットとその当時の端末のことは切っても切れない。でもこの先の文章の内容は、やれポストペットがとか、ネットスケープがとか、なんだかつまらない昔話の域を脱する自信がないのでこのへんでやめにする。
加筆分ここから
やめにしようと思ったけれど、「あ、これがインターネットか!!」と思った瞬間のことを思い出したので書いておく。
それは、あるソフトを利用しているときにブラジルの知らない人から"oi"と話しかけられた時のことだった。
ポルトガル語を勉強している今なら、それが
「やあ」
という意味だとわかる。
でも当時はよくわからなくてものすごくどきどきした。
英語を使ってリアルタイムでやり取りしたことはなかった。
でも、当時はワールドカップが日韓で共同開催されていたので、ブラジルの人ならサッカーが好きだろうと思ってその話をしたりした。
あとはエリス・レジーナというブラジルの歌手の話もしたと思う。
それから外国の人とチャットするのが趣味になって今に至る。
あの時、知らない人から話しかけられた時の鮮烈な印象がその原動力になっている。
そこから英語を何年もかけて学びなおしている。
通じた瞬間のよろこびを味わいたくて、韓国語、中国語、ポルトガル語をちょっとずつかじった。
ポルトガル語はまだ始めたばかりだ。
おうちの机の前に座って世界の人と話ができるのはすごいことだ。