ハセツネカップ2024 初参加で完走できました!
2024年10月13日〜翌14日、昨日今日と 第32回日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男Cup 71.5Kmに初参加しました。申し込みは6月で毎年クリック合戦となっていますが、幸いにも今年は申し込む事が出来ました。
結果としては、何とか無事に完走できました!想定タイムよりも遅い15時間半と少し残念ではありましたが、それを上回るほどの大変充実感があり貴重な体験のできる大会でした。
1分間にまとめた記録のショート動画です。よろしければ御覧ください!
当日を迎えるまで、過去の参加者の記録や解説動画などを見ながら準備を進めましたが見れば見るほど、本当に完走出来るのだろうか?と不安の方が大きかったのが事実です。
ハセツネに参加したかった理由としては
・トレランという呼び名ができる前から存在する、歴史ある大会に参加してみたかった。レジェンドな選手達が過去から現在まで沢山参加している。
・ヘッドライトつけて夜間登山をしてみたかった。一人で夜の山を歩くのはハードルが高く、大会であればある程度のリスクが軽減できそうと考えた。
・ヤマレコの山リストチャレンジで「多摩100山」を埋めたかった。こちらは急にスケールが小さくてすみませんw(一気に10箇所くらい埋まりました)
という事があります。
昨年は ハセツネ30Kにも参加したのですが、終わった後の感想はもうトレラン大会に出るのはやめよう、というくらいキツかったですが、また申し込んじゃってるので不思議なものです。
さて、折角なので記憶が新鮮なうちに思ったことをメモしておこうと思います。もし今後参加される方の参考になれば幸いです。
ーー
大会受付開始が10時〜という事で、9時半に武蔵五日市駅に到着。10時前だったけど既に受付が開始していました。
ゼッケンを受け取って体育館に移動、まだ早かったのでガラガラ、壁際の場所でのんびり着替えと荷物の再確認をしました。家で食べたバナナがまだ2本余っていたので体育館で完食。
お昼をどうしようかな、と悩むがあまり時間がなくてコンビニでおにぎり2個買って食べた。麦茶2本買って1本はリュックに、もう一本はゴール後のために保管。
3時間はあっという間に過ぎ去り開会式の後に号砲。ブロックごとのウエーブスタートでしたがそんなにスタート時間は変わりませんでした。チャレ富士のように10分くらいずらしたほうが渋滞緩和には効果的かも、など思っていたら緊張感なくスタート地点を通過。応援の方々に見守られながらスタートです。楽しい雰囲気で溢れていました。
集団で市街地を走りながら赤いゼッケンの人はなんだろう、とか思って後で調べたらマーシャルという役割で審判/救護を兼ねているようです。(選手案内にしっかりと書いてあって、見落としておりました・・熟読せよ、とあります、失礼しました^^;)
出発前には気温が25度と高く大変な一日になりそうと思ったけど、山に入ると大変涼しく助かる。広徳寺を過ぎたあたりで渋滞しはじめる、変電所手前あたりから走れるようになり、この区間は少し頑張って飛ばした(全体通して、唯一キロ4分で走った^^;)
今熊神社からは列をなしてる感じで山頂までのんびり。上りの手前で整列、下りと平地は走る、みたいな感じの繰り返しでした。入山峠とかとっきり場の印象が無くていつの間にか通り過ぎていた。過去の登山で通った時はとっきり場は結構迷った印象だったけど難なく通過。
分岐のたびに案内板があり一度もコースロストすること無くゴールできました。スタッフの皆様、応援の皆様のご尽力に本当に感謝です。(寒い夜の時間帯も多くの方が誘導、応援してくれていました)
とっきり場から市道山も、過去の経験だとかなりしんどいという思い出だったけどレースの高揚感からか、あっという間に市道山を通過。え、もう?という感じでした。たしかに笹のヤブっぽいところも通りました。同様に醍醐丸までもあっという間に到着。
醍醐丸でYoutuberハチマキさんに遭遇、あまりにも不意打ちだったのでリアクションとれずw普通に会話させてもらい元気をいただきました。
先ほど確認したら、もう動画をアップロードされていて凄い。応援ありがとうございました。ハチマキさんの動画↓
登り坂が多いので、そんなにスピード出すことは無いがやはり汗は結構かく。お腹にタオルを巻いて汗が下半身に行かないようにブロックw30分〜1時間もするとびっしょりで絞ると結構搾れる(MOKUのタオルがオススメ、速乾性が高くお気に入りです)。これを何度か繰り返した。
そう言えばモンベルで購入した額の汗よけ、みたいなバンドを買ってたまに使っていたけど、今回は本当に役に立った。メガネ使っている人はみんな思うのではないかと想像するのだけど、くだり坂で下を見ながら進むとメガネに汗がタレてしまい、その先の道のりが不快な思いをしがち。だけど今回は一滴も垂れずに感動(^^)
注意点は強く締めすぎると頭が痛くなる(孫悟空の頭の輪状態)
生藤山から先は初めて通るルートだったけど、どんな感じだったか殆ど覚えていません^^; 意外と下りと平地が多くそれなりに走れた気がしました。三国峠でリュックをおろしてライトの準備。上着もノースリーブからメッシュシャツとハイネックに着替えました。日が落ちる前に明るい状態で荷物整理が出来たのは良かったです。しばらく走って第一関門の浅間峠でトイレに行ってすぐにスタート。この頃には薄暗くライト点灯してました。
ここから先は三頭山を目標に頑張りました。途中の道のりがあまり記憶にありません^^;初めてのライト着用での夜道は楽しく、光量を切り替えたりしながら道具の使い勝手をチェックしながらのんびりと。今回、ライトは3つ容易したけどLedlenser NEO9Rだけしか使う必要が無かったです。この辺りから一人になってしまう時間帯があってそれはそれで不思議な感じでした。山の中に一体となっている感じ。
西原峠で休憩すると良いという情報もあったのですが、止まったら動けなくなりそうなのでドンドン行きました。ここからは上りが続きしんどい時間が続きましたが、個人的にはまだ余裕がある感じはありました。歩行指定区間に入ると斜面がより急峻に。500mくらい登るよ、という会話が聞こえてきてゲンナリしましたw 40分くらいで登りきって念願の三頭山で写真撮影。すぐに先を急ぎました。吐く息は白く、止まると冷え切りそうだからです。動いている間は暑いのですが。。。少し走ると爽快な冷たい風がカラダを冷やします。
次のモチベーションは第二関門まで行けば水が貰える!ということを目標に進みましたw 2Lあった水はあっという間に空っぽ。予備の麦茶に救われました。三頭山から月夜見駐車場までは近い、という記憶だったのですが、意外と長いw下りの道が岩が多く大変でした。月夜見駐車場が見えた時は嬉しかった。スタート〜第一関門、第二関門まで、は同じくらいのタイムになる、と言われてるようですが、私の場合は第二関門までが30分以上早かったです。スタート時の渋滞が思いの外影響したのかも知れません。
月夜見駐車場からはしばらく下り坂が続き精神的には楽だった印象。24時をすぎる前に御前山に到着したいな、と思っていたので少しだけ急ぐ。永遠のように長い上り坂、この頃には余裕がなくなって上りが辛いと感じた。御前山の手前に惣岳山があり、御前山はまだ先か、と落胆。きれいな月が見えた。
そこから程なく御前山到着。ここまで来れば何とかなるぞ、という気持ちになる。やはり、冷えるのですぐに下る。
御前山から大ダワを経て大岳山に向かう。
大ダワを過ぎてから後ろから来た方と今回始めてレース中に会話する事ができ元気がもらえました。やはり会話からうまれるエネルギーは大きいですね。上り坂の途中で道の脇で仮眠を取る方の姿も増えてきました。ライトを消している人は全く気づかずビックリします。足の裏とつま先が痛くなり随分と足取りが重くなった気がします。御岳山に到着している自分を想像して頑張りました。
大岳山は何度も登っている山なので気持ち的には安心感があるものの、あの岩場を登るのかーという気分になりつつ頑張る。写真を撮ってすぐに下山、御岳山を目指しました。岩場の多いくだりは疲れた足にこたえます。
みたけへ途中、街の灯りが見えた。暗闇を10時間以上歩いていたので、あぁ街だ、という気分w早くゴールしたいと思った。何かの記事でハセツネは71.5Kmとあるが実際には60Kmくらいしか無い、というのを読んで、それが頭に残っていて、大岳過ぎた辺が50Kmちょいだったので、残りあと10Kmだ、と勝手に勘違い。(自分のGarminの記録距離みると66.5Kmくらいだったから5Km位は短いのかな。)
何とかかんとか御岳山の第三関門に到着。応援の方々から元気を貰えた。記念写真を一緒に撮ったのだけどスマホに夜露が着きまくっててピンボケすぎます。
真っ暗な御岳山の商店街を通り抜けて日の出山へ向かう。初めてのルートだったが、結構距離があるように感じた。最後の階段がとても長くてキツい。日の出山山頂からの夜景をみて金毘羅尾根へ向かう。
先ほどの60Kmでゴール説が頭から消えず、日の出山の時点で55Kmだったので、ここから後5Km何じゃないか?いや、そんなはずは無いだろう、みたいな葛藤が発生。
気持ちの問題もあるけど、水の不足とエネルギー切れ(食べ物を食べたくない)みたいな状態、あとお腹の具合も悪く、走るとお腹に振動がきて辛い、という状態。
手元の時計で60Kmを超えてきても山のど真ん中感で、ドンドン不安と絶望感になっていった。65Kmあたりまで何とか徒歩で進むも、やっぱり71.5Kmが正しかったとするとまだ6Kmも歩くのか?!とふたたび絶望w
実際にはもう少しだったのに、この区間は特に悔しい気持ちが強い。ロングコースでもゴール手前だけは詳細ルートをインプットしておくと最後の気持ちの上でも安心感、モチベーションが上がるからやっとくべきだったと反省。
補給食についても課題が多かった。乾燥している食べ物はのどが渇いて駄目だった。ラムネも意外と水分吸ってしまいキツいが、甘みで唾液がでてまだまし。そんなこんなで、沢山食べ物を持っていったが殆ど残った。500g以上は確実に軽く出来ただろうな。
コーラグミは大正解、ゼリーも美味しく食べれた。ただの水は飲んだ後にお腹に残る感じがあり、少しでも食塩とかスポドリを混ぜたほうが吸収されそうな感じがした。ジェルは2つ食べたけど甘すぎて吐き気がしてくるから悩ましい。
ゴール後に温泉入ろうと思っていたけど疲れ果ててしまい、始発電車でまっすぐ帰宅しました。
今朝ゴールしたはずなのですが、遠い昔のように感じるくらいな不思議な感じです。結論的には普通では体験する事のできない経験ができる非常に良い大会だったと思います。来年も出ます、とは今は言えないですがw
長文乱文にお付き合いいただきありがとうございました。
【おまけ】
装備のメモも備忘録として。
【おまけ2】
参考までにヤマレコの記録も載せておきます。少しでもお役に立てば幸いです。