From VW Golf to Volvo V60 (1of2)
Freedではないと結論付けてはや1ヶ月。
先日60,000kmの大台を超えた。乗り換えるであろう次のクルマにはいつ出会えるかなと夢想ばかり。「出会える」と言うことなのでお気づきの通り新車ではない。新車は好きなものを好きなようにオプションをつけて買えばよいのである。新車には手が届かないが条件のよい個体が手頃な価格でセールに出ていればそれを狙う、という算段でカーセンサー検索を繰り返す。条件で絞り込み、それを保存し新着物件がメールで届いたら目を通す。それの繰り返し。
絞る。読込む。まるで呪霊と接する夏油傑のように。
いや、それは違うか。
流行りではないモデル
今の駐車場に収まりつつ、せっかくならGolfより運転が楽しく感じられ、居住性がアップデートされ、車内で過ごす時間がより特別と感じるクルマがほしい。巷ではSUVの人気が依然高い。広い室内空間、運転しやすい視点の高さなど色々ポイントがあるんだと思う。
だけど自分好みではない。その見た目の大きさから受ける印象は「重そう」。どれだけトルクがあって重さを感じさせないドライブフィールを提供していたとしても側から見るとその重さからくるロード負荷や「それってより多くガソリン消費しているのでは」と言うNot positiveな気持ちが込み上げる。
*しかしこれは実のところあくまで印象であって、実際はそんなこともないようだ・・・
流行りには流されずに自分が本当に好きなスタイルはなんだろうと考えていくとステーションワゴンに行き着いた。
昨今ステーションワゴンを製造しているメーカーは多くない。人気がないのだ。クラシックなものよりモダンなものに人気が集まるのは自然なこと。
「ステーションワゴンよりSUVっしょ」は「スキーよりスノボーっしょ」と似ている気がする。決してトレンディなスタイルではないかもしれない。しかしステーションワゴンのサイドから見た伸びやかなでしなやかな造形はとても美しい。スポーツに例えるとSUVがパワフルで筋骨隆々の砲丸投選手であるのに対してステーションワゴンは軽やかな容姿からしなやかに飛び立つ走高跳選手のようだ。
ステーションワゴンについて
ステーションワゴンといえば、
TOYOTAカローラ、SUBARUレヴォーグ、MAZDAマツダ6、BMW320Touring、AudiA4avant、MercedezC220d、VolkswagenGolf Variant、VolvoV60あたりがめぼしいモデルになる。
よくある話みたいだが一度輸入車に乗ってしまうと国産車には戻りづらい。国産車は性能は良いがコスパを重視するため「コストカットしときました!」感がある。ドアの重厚感ひとつとっても違いがある。Audiのデザインにはなぜか惹かれない。Golf Variant(Gen7)はGolfのプラットフォームを使ってお尻だけ引き伸ばした感があってバランスが良くない(圧倒的主観)と感じる。Golfの愛らしいフロントフェイスはコンパクトハッチバックにこそ似合っていると思う。てことはBMW318iTouring、320i/dのそれかMercedezC220dかVolvo V60ということになる。BMWのそれは最近のモデルはどれもMスポーツ仕様になっているものが多く、走り屋志向ではない自分には足回りの硬さやハンドルの太さを指摘するモータージャーナリスト集団の感想も踏まえると違うかもしれないなと想像。Mercedezはそのゴージャス感が自分と合っていない。試乗すりゃいいじゃないと思うが試乗後の営業アタックが苦手なので気になる車をじゃんじゃん試乗しちゃおーとはなれない。
そうすると選択肢は自然とVolvo V60へ帰結。
Volvoはステーションワゴンのことをエステートと呼んでいる。不動産などの資産を指す言葉。比喩的な表現にどこか品が漂う。
ひょんなことから
先日社長と雑談する機会があり「スウェーデン企業同士だともしかしてVolvoのクルマをお得に購入できる、なんてことはないもんですかね。」と聞いてみると「あると思う。」と言う返事をいただいた。なんと新車を優待価格で購入することができるそうだ。だがしかし、Volvoの新車は高い。私には高い。だいぶ高い。結構高い。すんごく高い。めちゃ高い。優待価格でもやっぱり高い。
それでもVolvoがクルマに求める世界観は共感するところが多く、そしてインテリア・エクステリアともに実に美しい。とはいえ中古車となればすぐに壊れないか心配。となるとVolvoの正規ディーラーが展開している認定中古車(Volvo SELEKT)の中で気に入ったものを買うのがよいだろう。さて、果たして見つかるだろうか。
Volvo V60
V60の検索をしていると気づいたことがある。フロントマスクが2種類あること。
V60 のスタンダードとRecharge(PHEV)およびBlack Editionで印象が異なる。


おわかりいただけただろうか。
これは好みの問題だろうけれど私は断然下の方が良い。余計な加飾がなくすっきりしている。Black Editionにするとメッキパーツが全て黒塗りとなってさらに引き締まった印象になる。Recharge(Plug-in Hybrid)は自宅の駐車スペースに充電設備がある家庭なら選択肢に入るかもしれない。フル充電で91km走れるわけだから半径45km圏内の移動で日々過ごすならガソリンの消費は一切ない。ただしバッテリーとモーターを追加している分価格が高い。結構高い。うちには充電設備がないのでこの選択では自然とBlack Edtionに流れていく。Black Editionも48Vマイルドハイブリッドなので発進時の加速を支援したり燃費にも貢献してくれる。
Volvo V60 の Black Editionが出品されないかなー。
偶然の出会い
社長との雑談後まもなくカーセンサーから届いた条件マッチリストの中に2つのBlack editionが現れた。どちら B4のUltimateグレードだったと思う。
外装色がクリスタルホワイト、内装色がブラック。
外装色がデニムブルー、内装色がホワイト。
外装色がホワイトなのはリセールを考慮すると無難な選択。けれどホワイトとブラックはそれだけ街で見かける色だし色としての個性は低い。デニムブルーか。いいじゃない。
販売店は東京都内だった。
社長に教えてもらったVolvoの法人営業担当の方に思い切って電話してみた。
中古車であってもできる限りのことはさせていただきます!という心強いお言葉をいただき、販売店に取り次いでいただくことができた。
私は適当な用事を作って東京までクルマをとりに行き関西まで乗って帰るのもいいかなと思っていたがアフターケアを考慮すると都内で買う場合は売りっぱなしになってしまうので正規ディーラー間で利用できる「お取り寄せ」サービスを使って自宅近くの販売店で契約されることをお勧めします。とご提案いただいき、そうすることにした。
続く