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企業研究『Freee(クラウド・会計/ERP)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。

1.企業の強み

フリーの業界における特長
◆他社との差別化
 時価総額が高い(競合であるマネーフォワードの2倍)
 株価が高い(海外投資家にも株販売・グローバルオファリング)
◆事業の成長性
 順調に成長(ARRが+49%、売上高+49.2%)
 2019年12月にマザーズ上場
◆ビジネスモデルの特徴
 スタートアップ向けに資金調達等のサービスを展開(会社設立時に契約するとその後は解約しづらい)
 会計・ERPソフトなのでどの会社にも使ってもらいたい(中堅企業は売上・ARPU拡大が見込める)

2.市場の可能性

フリーの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆SaaS企業は成長していると赤字
 顧客獲得にお金がかかるので成長しているほど赤字に見える
 節度をもった赤字か判断する指標が40%ルール
 「売上成長率+営業利益率」が40%を超えているかどうか
◆SaaS商品のセールスは分業制
 Sales Development Rep:見込み客の獲得
 Account Executives:契約のクローズ
 Customer Success:継続率の維持とアップセル
◆今後の注目ポイント
 上場後1年経過してVCが株を売却した後の時価総額

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆ARRが前年同期比+49%
 ARRが約50%なので成長率が高い
 ARRは年換算した継続課金売上(直近のMRRの12倍)
◆売上高が+49.2%、営業利益率-12.1%
 「売上成長率+営業利益率」が+40%(目安)を下回るので改善が必要
◆時価総額が4748億円
 
マネーフォーワード(2035億円)の2倍、上場後1年間はVC等の主要株主がロックアップで株を売れないので他社比較は時期尚早

4.決算説明資料(IRレポート)

2021年6月期 第1四半期
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08692/6b02e51c/6a23/4b13/9c80/6e8295efd2fa/20201111112208747s.pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

(3)財務3表

貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)を図で見るにはコレ、「ロイター」です。
https://jp.reuters.com/investing/quotes/balanceSheet?symbol=4478.T

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