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企業研究『Okta(SaaS・ID管理)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。

1.企業の強み

Oktaの業界における特長
◆他社との差別化
 ID管理に焦点を当てたサービス(IDaaS/Identity as a Service)
 収益の安定性(売上の96%がサブスク)
◆事業の成長性
 売上は$351M、YoY+61%
 (うちサブスクの売上が$337M、YoY+63%)
 営業利益は-$199M(赤字)
 (Non-GAAPベースの営業利益は-$9.5M)
 顧客数は14000社、YoY+49%
 (うち年間契約$100K以上が2825社、YoY+59%)
 ※2021年8-10月の数字
◆ビジネスモデルの特徴
・IDaaS(クラウドのID・パスワードの一元管理サービス)
 Workforce Identity(企業向け):
 シングルサインオンや顔認証などのユーザー認証
 Customer Identity(企業の個人ユーザー向け):
 会員登録やログイン方法などの会員管理
・企業の成り立ち
 2009年にSalesforce出身Todd McKinnonとFrederic Kerrestが設立
 2017年に米国ナスダック上場
・企業のミッション
 Improve the connections between people and tools to make companies more productive and secure.

2.市場の可能性

Oktaの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆IDaaSの市場規模
 2019年時点で世界で25億ドル(約2,500億円)と推計
 2024年までに65億ドル(約6,500億円)に拡大する予測
◆5G時代の到来
 ネットワークの高速化で企業によるクラウド利用が進む

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
・Net Retention Rate(NRR)が122%
 この既存顧客からの売上継続率が売上成長を支えている
・SaaS企業の40%ルール(健全性を図る指標)
 売上成長率 + 営業利益率 ≧ 40%
 高い売上成長率があれば営業利益率は多少低くても健全
 一方、売上成長率が停滞したら高い営業利益率が求められる

4.決算説明資料(IRレポート)

 2021年8-10月(FY22Q3)決算説明資料
https://investor.okta.com/static-files/8306d40f-d537-484b-a43e-5f57123d8173

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ「決算が読めるようになるノート」

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ「strainer」

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