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企業研究『Sansan(SaaS・名刺管理)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。

1.企業の強み

Sansanの業界における特長
◆他社との差別化
 名刺管理クラウドサービスは国内シェア80%超
 名刺管理を入口に様々な機能をつなぐビジネスプラットフォームを目指す
◆事業の成長性
 売上が41億1,600万円、YoY+21.9%
 営業利益が1億3,600万円、YoY+62.1%、黒字
 営業利益率が3.3%
 利益は出ているが売上成長率が鈍化
◆ビジネスモデルの特徴
 2つの事業セグメントで構成
・Sansan事業:法人向けクラウド名刺管理サービス
・Eight事業:個人向け名刺管理アプリ
◆企業のミッションとビジョン
・ミッション:出会いからイノベーションを生み出す
・ビジョン:ビジネスのインフラになる

2.市場の可能性

Sansanの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆SaaSのパターン
 中小企業の売上を積みあげても急には大きくならない
 大きくなるほど、単価が高い大企業からの売上が欲しくなる
◆SaaSの時価総額
 成長率が高い会社が時価総額が高い(マルチプルが高くなる)
 売上の規模より成長率が大事
・freee:時価総額が4000億円、YoY+48%
・ラクス:時価総額約3600億円、YoY+35%
・Sansan:時価総額が2400億円、YoY+21%
◆今後の注目ポイント

 Sansan事業はコロナ後に大企業の売上成長率が加速するか
 Eight事業は成長率を落とさないでいけるか

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆SaaSの40%ルール
 売上成長率21.9%+営業利益率3.3%=25.2%なので、40%ルールは未達
◆1,000人以上の企業からの売上がYoY+22.4%
 1年前はYoY+37.6%だったので、成長率が鈍化している
 大企業のアップセルが予想よりもうまくいっていない

4.決算説明資料(IRレポート)

2021年5月期 第3四半期決算説明会資料
https://ir.corp-sansan.com/ja/ir/news/news8074136260435477722/main/0/link/Presentation%20Material%20for%20FY2020%20Q3%20(JP).pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

https://strainer.jp/companies/14499

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