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旅で魅力的な人に出会いたいなら、誇り高く、やさしい、能登の人たちのもとへ

1/20~21、新潟県柏崎市より、14回目の能登支援へ行ってきました。
石川県輪島市門前町で活動されている災害支援NPOありんこ に協力する形で入らせていただいております。

毎回車で北陸道を通って向かっています。
大寒とは思えない穏やかな気候で、移動には助かりましたが、あまりに季節外れだと少し心配にもなります。

今回は池野里美さんに同行していただきました。
からだにやさしいお菓子作りの名人であり、傾聴もでき、市議会議員でもあります。ようやく現地へご一緒いただくことができました。

金沢から、のと里山街道へと入ります。
のと里山街道の各パーキングは、食事やお土産が充実していておすすめです。
行きに、志雄(しお)PAに寄って早めの昼食をとることがよくあります。
おいしいということに加えて、ぼくはここのご夫婦(だと思うのですが)に魅了されています。
とくに雰囲気というか、人柄がにじみ出ているというか。
食事以外に買い物をした際には、缶コーヒーをふたつ(ブラックor微糖)を差し出してくれて、お好きな方をどうぞと。
実は今回は、いつも会計をしてくれるお母さんではなく、お父さんが会計で、その「どうぞ」がなかったのですが、外に出てしばらくしたら、お母さんが缶コーヒーを両手にわざわざ出てきてくれて「どうぞ」って。
わざわざしますかそこまで。しかも温かい缶コーヒー。
毎回缶コーヒー「どうぞ」がなくたって全然なんともないわけなんですが、それでもなにか「来てくれてありがとう。がんばってね。」という気持ちがとても伝わってくるのです。
2月から高騰の煽りで値上げだそうですが、もちろん食べに行きますよ!

国道から道を一本入ると地元の方々がお住まいの地域があります。
奥能登はどこもそうですが、輪島市門前町においても心が痛む景色が広がっています。
解体はかなり進んできました。(別の言い方をすると、1年以上経過しても全ては終わらないということですが)
お地蔵様のほこらが元に戻る日はいつになるかなと通るたびに思っています。

1日目は4回目の訪問になる、施設のデイサービスです。
前回、玄関先の時計が震災発災当時の午後4時10分で止まったままの写真を上げましたが、その時計も動き出していました。
年明けとともに、まさに新しく時を刻み始めたように感じました。

ぼくのことを覚えている方もいて、タオルボールを投げたりするのは本当に楽しんでいて、今回は涙が出るほどに今まで一番大笑いしたのではないかなと思います。

庁舎に寄ってボランティア証明の押印をいただいた際に、応援の文字が目に留まりました。「心の友」、何かあったらいつでも力になります、そんな思いがこれからも必要です。

門前町のシンボルともいえる曹洞宗大本山總持寺。
鶴瓶さんと常盤貴子さんも来たところです。

ぜひ奥までお進みください。
カメラに収まりきらない荘厳な構えです。

柏崎のフードバンクさんからも、食品を提供いただき、今回はレトルトのおかゆ120食分を持っていきました。
これらを炊き出しに活用いただけることとなり、以前から交流のある名古屋ボラソンの太田さんのご紹介で、震災を乗り越えて8月にオープンしたゲストハウス黒滝へお届けしました。

気になっていたゲストハウスへ伺い、見学もさせていただけました。
県庁職員を退職し、奥能登での自然と融合したゲストハウスを手掛けた矢先の震災。そこからさらにご自身のやりたい道を進もうとされていて、今後計画している参加型宿泊体験は要チェックです。

現在クラファンは終了しているようですが、下の記事から、思いなど、詳細をご覧いただけます!

夕食は金沢にて、前回とても気に入ったお店へ。
こちらもご夫婦が(…と思ったら帰り際にご夫婦ではないことが判明!)阿吽の呼吸で営業されている小さな居酒屋さんです。
つかず離れずのおもてなしが心地よいのです。

2日目も天候に恵まれました。
とは言え、能登の朝は冷えます。柏崎の沿岸部よりも冷え込みますね。

陽が当たれば溶けるとはいえ、仮設住宅の通路がツルツルに凍結しているのはとても危険でした。
むしろがひかれていましたが、こういった対策も必要だということですね。

お住いの方々と今月もお会いすることができました。
何度もお会いしながら、特別感なく接することができるようにと思っているのですが、そんな中で、何か心境の変化があるのではないか、何かおっしゃりたいことがあるのではないか、もしあればそれを聞くことで少しでもお役立ちできるのではないか、そんな思いが頭を巡ります。

運動のあとのお茶飲みタイムでは、里美さんが準備されてきた体にやさしいおやつをお渡ししました。
加工品や白砂糖などを摂りすぎると、体を冷やし、回復を遅らせることにもなりますが、このおやつであれば大丈夫です。
ぼくは体だけでなく世の中もよくするおやつだと思っています。

インフルエンザなどの影響でお会いできない方もおられましたが、また来月元気にお会いしましょう!

最後に昼食を求めて、門前の中心部で商店の仮設店舗ができているという情報を聞いていたので、そちらへ向かいました。

初めて訪れた方は、あちらこちらの損傷にショックを受けるかもしれませんが、もう現地では生業を復活させ、がんばっておられます。
言い方が正しいか分かりませんが、この状況でも立ち上がるということは、今までされてきたことに誇りがあり、自信があり、地域からも必要とされている、ということの証だと思うのです。
なので、もうお会いする前から、そこでの暮らしを営んでおられる方々に人間的な魅力を感じます。
商品以上に、人に会いに行く、ぼくはよくそんな選択をしています。
その感じに共感いただける方には、本当におすすめです。
遠慮せず、旅を楽しみに行ってください。

伺ったのは、食事処縁さん。
(お隣のカラオケスナックもめっちゃ気になります)

メニューに本日の日替り800円の文字。
そこに大将からの「今日はブリ丼です!」の一言。
即答で「お願いします!」。
言う必要はないと思いますが「旨い」の一言です。
卵の黄身を混ぜるのは初めてでしたが、これはヤバいです。

なんと能登の天然寒ブリを一本買い付けとは!

しかし、地元の住民が減っていることで、お客さんの入りが多いとは言えないそうなのです。
仮設店舗から、数年後には実店舗での営業を目指しておられると思うのですが、外からの観光客が来てくれないと、もたないとも。

こちら、禅の里交流館の宮下杏里さんが、店舗の状況などを教えてくださいました。
地元民として、震災時から今まで、本当にとてつもない一年を過ごされ、今もまだ安らぐことはないとのことです。
ぼくたちは仲間とともに、月に一度しか伺えませんが、もうずっと繋がっていきたいと思います。

上記のようなクラウドファンディングを開始されたとのこと。
ぼくがみなさんからお預かりしている支援金の一部を使うべき取り組みだと思いますので、寄付をして、また後日ご報告させていただきます。

次なるステージへ進んでいる方がたくさんおられます。
ぼくも、どのような形で能登への人の流れをつくり、貢献できるか、考えていきたいと思います。

今回も出発までの間にご支援いただきましたみなさま、いつも本当にありがとうございます!!!
みなさまからお預かりしました支援金は、主に被災地支援にかかる備品費や交通費、宿泊費などに使わせていただいております。

2025年も通い続けます!
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

≪私たちへ支援金を託して頂ける方は下記へお願いします≫
ゆうちょ銀行
店名 一二八
店番 128
預金種目 普通預金
口座番号 3755664
トクヒ)アソビソダチアイラボ

お振込み頂く際には、ぜひその旨をお知らせください。
またお近くの方は、現金にてお持ちいただいてもけっこうです。

ぼくは自分の体を使って、みなさんからのご支援を何倍にもして被災地に循環させてきます!
次は2/17~18に伺う予定です!

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