勝手に審査をする男

今回は、昨日横断歩道で死にかけたから、そういえばと思った話です。
皆さんは道路に仮免保持者が運転する教習車が走っていたらどう思っていますか。またどんな対応されていますか。運転免許証を取られて10年、20年経っていると教習車がいようがいまいがあまり意識されないかもしれません。地元にいて、自分が乗っていた”車”(といっても当時とは姿かたちが全然違うでしょうけど)であれば多少なりとも懐かしさを感じているくらいでしょうか。


当の私は、「がんばれ」と一言思ってます。


未知なる領域に踏み出した(たぶんほとんど)若者が、憧れの自動車を運転できている自分に興奮を覚えつつ、肩に力が入ってガチガチになっていることを考えると懐かしさよりも親心が生まれている気がします。あと、よく運転手と助手席のインストラクターの表情を見ています。最近はマスクが必須なのであまりはっきり見えませんが、目元と肩の動きで”盛り上がっているのか””地獄的な時間を過ごしているのか”わかります。余裕ぶっこいて会話するなど100年早いわ!と『ミラー』『合図』『目視』の順番と秒数を正確にこなさないうちは一刀両断されそうですが、そうはいっても楽しく会話くらいしたいものです。
だいたい暗ーい感じの車内雰囲気を漂わせている場合、どこか運転に迷いがあるような印象です。(かなり偏見で失礼します)


で、そんな親心をもった私がひそかにできることとすれば、『ヒヤリハット』を経験させることです。かなり性格悪い感じのこと書きますが、親心です。


まず、交差点の中心部で前方を気にしながら右折しよう待機していて、私が自転車で同じ方向(右側)を横断するケース。私は時速16㎞くらいで普通に漕いでいて、横断歩道まで10mくらい。この場合、迷わず横断に向かいます。そこで『ミラーの死角を理解して、身体を動かして必死に目視しているか』『チャリの速度を正しく捉えているか』『歩行者、自転車をちゃんと優先する意識があるか』の3項目をチェックしてあげるのです。

まさに親心。当然、教習場からフィーはいただいておりません。

次に似たようなケースですが、交差点左折版。私は自転車です。ここで大切になってくるのは『巻き込み確認』。赤信号で連なる車の左横をスルスルを自転車で通り、前方まで着くとスタンバイ完了。青信号と共に『車ファーストで動かないかどうか』の項目が追加されてチェックです。(車は停車すると動き出す前には、基本的に前方後方左右の安全を確かめなければなりません。ミラーだけでは不十分。信号待ちのときにスマホばっかり集中していると、いざ発車の際にヒヤリハットするのでご注意を)

最後に、私も車の場合。ここでは優しさを見せます。譲り合いの精神、(クラクションではなく)手で”サンキュー”の合図、(ブレーキランプではなく)ハザードランプであ・り・が・と・うのサイン。これにより、「教習所のビデオで言っていることは建前じゃなかったんだ」と気づいてもらい、その若者にも優しい運転者になってもらいたいのです。(もはや勝手に教習所協会会長レベルの精神!)本音はこっちも車なので、万が一なんかあると面倒くさいということで。

以上のような親心をもって、勝手にヒーローならぬ、勝手にトレーニングメニューを追加してジャッジしているのです。


なんか、清水は暇そうだなぁと思われていそう…暇なんでしょうね。

でも大事なのは、あまりこっちが気を使って運転しやすい環境にしてあげると、現実を知った時に絶対に大事故になる。特にこっちが歩行者視点のときは、それを注意喚起してヒヤリハットを経験してもらわないとダメなんだと思ってます。小さいこどもが悲惨な目にあっているニュースとか見ているととてもいたたまれない気持ちになるのです。被害者もだけど、加害者も相当つらい人生になるでしょう。(結構真面目なんですよ)

不注意による事故は絶対なくさないと!


もちろん、これができるのは、助手席のインストラクターへの信頼です。この方々はやはりプロだなと思っています。どんな細かいことも見逃さないんですよね。

なにはともあれ、今日は最初に紹介したケースで見事あの世行直前でしたが、ちゃんとインストラクターがブレーキ踏んでますね。私もそこまで無茶していないので、「コイツ絶対見ていないな」ってわかって横断歩道の中間で急ブレーキできるようにはしていました。

まあ、ほどほどにします。


ちなみに、そんな交通事故で年間亡くなる方(2019年3,215名で過去最少)よりも、自宅の寒さ(リビングと風呂の温かさの差など)による『ヒートショック』が原因で亡くなる方の方が5倍以上多いんです(こっちは増加傾向)。家の断熱性能って大事だなぁ。
急にプロっぽい情報をハサんでみました。別の機会に。


皆さん車も自転車も安全運転でいきましょう!

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