よく噛むこと。
子供の頃よく噛んで、ごはんを食べましょう。と言われてきたと思います。農業・土作りをやっていると、このことは、納得できるんです。
今、私は小布施まちづくり委員会環境を考える部会に属しており、毎年、町の小学4年生と生ゴミリサイクルの土作りをして、伝統野菜の小布施丸なすをみんなで定植し育てて、野菜の美味しさや大事さを伝える活動をしている。その際に、『持ち寄った野菜の残渣などを細かくちぎったり、潰しましょう。そして、ボカシと混ぜましょう。』と子供たちに話します。これは、微小な菌たちが分解しやすいようにするためである。細かく刻むと、1ヶ月もすれば、野菜の残渣の姿かたちが無くなり、栄養たっぷりのフカフカの土が出来上がる。
それをヒトに当てはめてみると、食べるとき、よく噛みます。そうすることで、細かくなった食べ物と唾液がよく混ざり、消化吸収しやすくなります。腸内に運ばれた食べ物は、菌たちによって消化吸収されますが、細ければ、土作りと同様に菌たちの負担は減り、発酵の方向へ進みやすくなります。
長崎の菌ちゃんふぁーむの吉田俊道さんは、『おなか畑の土作り』とも言われております。おなかも土も同じ。とてもわかり易いですね。生活や農業の中で、この発酵を意識することで体調や気持ちも大きく変わるものと私は思います。
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